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ラインスタンプ1セットに入れるスタンプの数はいくつくらいが適切なのか?

2023年8月の売り上げ報告と共に、最近のラインスタンププレミアムの分配金動向、そして販売するスタンプの数について考察します。

2023年8月の売上報告

何はともあれ、読者の皆さんが一番気になっているであろう、スタンプの売上報告からです。最近、さえない売り上げ報告が続いていますが、先月の結果はどうなったでしょうか?!

2023年8月の単月の売上

いつものグラフを貼り付けます。

2023年8月の売上(単月)
  • 売上総数:3,503個

  • 売上金額(単品):332,996円

  • 分配金総額:151,714円(内、プレミアム分:32,981円)

という数字になりました。ほぼ、先月と同じです。やはりラインスタンププレミアムの分配金の減少が大きく影響しています。

2023年8月までの累計

次に累計(推移)のグラフを貼ります。

2023年8月までの累計(推移)

横軸は、左が現在、右が過去です。
傾向は減少傾向ですが、下げ止まった感もあります。
毎月15万円くらいあると考えると、大変ありがたい副業収入といえますね。感謝、感謝♪

え、すごくない、その収入!

そして、ラインスタンププレミアム(下のグラフ)の分配金は、減ったまま。
以前の記事でも書いていますが、この傾向の変化は、「ルールチェンジ」があったと考えるのが自然な気がします。目に見える「ルールチェンジ」と、そして目に見えない「ルールチェンジ」。きっと、知りえないところで何らかの変化が起こっているのでしょう。もう少し様子見をして、そして対策を考えることにします。

ラインスタンププレミアム

ラインスタンププレミアムの分配金の多いスタンプ10種に関して、これまでの変化を見てみましょう。

ラインスタンププレミアムの分配金の推移

左が最新、右が過去です。
5か月前をピークにかなりの減少です。以前見られた「プチ当たり」系のスタンプも出なくなりました。2か月、この傾向が続いたので、これは、そう簡単には戻らないと考えた方がよいです。

いよいよ分析と対策が必要になってきました。

だよねぇ。でも、そうは言ってもねぇ。

スタンプの数

さて話は変わります。
「ラインスタンプ1セットに入れるスタンプの数はいくつくらいが適切なのでしょうか?」というご質問をいただきました。
スタンプ創作を始めたころは40個が必須でした(途中から参画したクリエイターの方は知らないかもしれませんね)。途中から仕様変更になり、今では最低8個から、16個、24個、32個、40個が選択できるようになっています。

スタンプを作る方から考えると8個が楽です。
スタンプを買う方から考えると40個入りがお得感があります。

そうだよね?間違ってないよね?!

では、最適な数は?

8個入りのチョコレート120円と、40個入りのチョコレート120円があったら、どちらを買いますか?
この問いだと40個入りを買う人が多そうです。

では、
8個入りのチョコレートA
8個入りのチョコレートB
・・・・
8個入りのチョコレートC
16個入りのチョコレートD
40個入りのチョコレートE
が並んでいたら、どうでしょうか?
この問いになると、何となく40個入りのチョコレートEが、安物のチョコレートに見えてきませんか。そして、中間の16個入りのチョコレートDを買うかもしれません。
結局、最適な数は相対的なことから決まりそうです。

さて、スタンプの話に戻りましょう。
いま、スタンプのストアを見ると、大半のスタンプが40個、ときどき32個も見かけます。そして明らかに自分用に作成したと思われる8個、16個のものもちらほら見かけます。
価格は、ほぼすべてが最低価格、つまり通常スタンプだと120円、アニメーションスタンプだと250円、という感じです。

チョコレートは食べてみないと味がわかりません。高いチョコレートはそれに見合う美味なチョコレートなのかもしれません。安くても貴方好みの味かもしれません。
でも、試食できないから、買ってみるしかないのです。

ところがスタンプは、すべてのスタンプを見ることができます。
試食ができちゃうのです。

以上から考えると、40個で作るのがベスト!という、ありきたりの回答にたどりつきます。

ちょっと待て!本当にそうなのか?

本当にそうなのか?

別の角度から考察してみたいと思います。
ものすごいおいしいチョコレート(A)を作る職人の店があったとします。
そしてメーカー品のコスパ抜群のチョコレート(B)もあります。

スーパーに行ったらチョコレート(B)が買えます。すぐに見つかります。
ところがチョコレート(A)は、そう簡単には見つけられません。口コミで友人から教えてもらうか、ネットの記事でバズるか、はたまたテレビで取り上げられるか、誰かが教えてくれないと見つけるのは困難です。

この職人さんの状態、これがスタンプ創作を始めた直後のあなたの状態なのです。

呼んだ??

40個入りの素晴らしい絵柄の使いやすいスタンプを作っても、見つけてもらえなければ買われません。おそらく、買いたいと思ってくれるLINEユーザーさんがいるはずなのですが、あなたのスタンプの存在自体を知らないから、買いようがないのです。

では、どうすればよいか?

たくさんの人にスタンプの存在を知ってもらうことが大事です。スタンプの存在を知ってもらうにはどうするか?
まず、たくさんの種類のスタンプをリリースすることです。
スタンプストアに並ぶのはメインの画像だけです。8個のスタンプも40個のスタンプも公平にメインの画像しか並びません。

だったら、たくさんストアに並んだ方がいいじゃん!!

そうなのです。ひょっとしたら、40個入りのスタンプを1種類リリースするより、8個入りのスタンプを5種類リリースする方が目につくかもしれないのです。

そして次に、買ってもらえるかどうかの試練がやってきます。

試練の谷に行ってこい!

見つけてもらったとしても、あまりにも高価だと買ってもらえないでしょう。あまりにも品質が悪かったら、やっぱり買ってもらえないでしょう。
見つけてもらったチャンスを購入につなげる質と価格が必要になります。

スタンプの場合、その数と価格のラインは、24個/120円ではないでしょうか。「質」に関しては、個人の好みがあるので何とも言い難いですが、スタンプの数と価格は、大半の人が納得できるラインがあるような感じがします。
感覚的なものでしかないですが、16個だと少ない印象です。他の大半のスタンプが40個で、16個だとその半分にも満たないわけですから。
そして大半のスタンプが120円で売られている中、250円だと高い印象を受けるような感じがします。

以上のことから、24個/120円が最低ラインと考えています。

スタンプ数に関する戦略

さて、ここまでの話を整理しましょう。
これまでの考察を踏まえると、以下のような答えになりそうです。

お絵描きが大好きで絵を描くことが苦にならない人

40個作ってください。とにかくたくさんの種類のスタンプを作ってください。常に40個で作成しておくことで、スタンプが発見されたとき、買ってもらえる可能性は高くなるでしょう。

これから始めようとしている方でスタンプ作成に時間がかかる人

まずは24個入りのスタンプをたくさんリリースしてみてはいかがでしょうか。見つけてもらえる可能性を高めつつ、見つけてもらったときに買ってもらえる可能性を残す、という観点で、24個/120円のスタンプをたくさん作るのがよいと思います。

売上が増えてきた人

たくさんの種類のスタンプをリリースし続けると、そのうち、プチヒットが生まれると思います。そうなった場合は、そのスタンプのシリーズ化を進めつつ、40個のスタンプを作るのがよいと思います。プチヒットすると、一定のユーザーが付きます。そうすると、同じ種類のスタンプを買ってもらえる可能性が高くなります。その時にスタンプの数が少ないと、買うことを躊躇するかもしれません。売れ始めたら40個です!

すでに一定の売り上げがある人

やっぱり40個でしょう。LINEさんからの「新作が出たよ!」の通知(宣伝)が行われる可能性がある一定数のユーザーさんがいるわけですから、少し時間がかかっても質の高いスタンプを40個作るのがよいと思います。

トップクリエイターの方、有名人の方

はい、何個でも売れます。8個でも、16個でも、40個でも。
そんな知名度がうらやましい。笑

うらやましいよ~

ところで、urajoはどうだったのか?

urajoも最初の頃は、24個入りのスタンプを作っていました。
最初の累計グラフで見ると、40個作るようになったのは比較的最近です。

それ以前は、24個を基本として、ときどき32個のものや40個のものを作っていました。

上で書いたような明確な意図をもって24個のスタンプを作っていたわけではありません。初期は、ノートPC+マウス+パワーポイントでスタンプを作っていたため、とにかく作ること自体が大変でした。
その後、iPadとApplePencilを使うようになり、さらにお絵かきソフトも、より高機能のものへと変わっていくに連れ、スタンプを作成すること自体が効率的になり、結果的に40個書くようになったのです。

でも上のグラフを見てください。売れ始めるまは、24個で何年間か、スタンプの種類を増やし続けました。そして、プチヒットを境に40個作るようになり、その後も売り上げを維持できています。

後付けの解釈ではありますが、上で書いた戦略が有効かもしれないという一つの証拠にならないでしょうか。

う、うん。ま、そだね。

おわりに

いつもどおりのスタンプの売上報告を通して、ラインスタンププレミアムの分配金の先行きに不安を覚えつつ、現実から逃避して「ラインスタンプ1セットに入れるスタンプの数はいくつくらいが適切なのでしょうか?」という質問の考察を試みてみました。いうまでもなく、今回の考察はラインスタンププレミアムの分配金を増やすことにはつながりません。悪しからず。

urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。