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もはやこれまでのやり方は通用しない!?ラインスタンプ新規参入クリエイターの戦い方

最近は「新作スタンプをリリースすると必ず売れる」状況になりました。この状態になるには何が必要なのか、いくつかの実験を交えながら分析してみた結果を報告します。さらに最後に、これから新規参入を考えているクリエイターの方にいくつかのヒントを掲載しました。新規クリエイターが増加して、クリエイターズスタンプ界が盛り上がれば幸いです。

※2024年5月追記:
この記事を書いてから1年半以上経過しました。
途中から100円の有料記事にしていましたが、情報が古くなってきたので無料にします。正確には無料にはしないで、無料で読めるエリアを最後まで広げます(実質、無料です)。
もし読んでみて100円の価値があったと思ったら、最後に100円で購入してください(購入しても読めるエリアは変わりません;笑)

何はともあれ、分配金

いろいろ細かい話より、「結局、いくら儲かったんですか?!」と問いたい人が多いと思いますので、最初に今月までの売上や分配金の報告をします。

2022年7月単月の売上情報

はじめに7月の売上状況を報告します。いつものようにGoogleデータポータルの画面を貼りますので詳しくは画像を細かく見てください。

2022年7月の売り上げ情報

やっぱり「画像を見てください」だけだと不親切なので、主な数値だけ取り上げて報告しておきます。

  • 売上総額:571,372円

  • 売上個数:6,308個

  • 分配金:203,752円

  • プレミアムからの分配金:16,981円

以上の結果、分配金総額は、220,733円となりました。今月も20万円を超えてきました。ちょっとした給与相当額なので、とっても嬉しいです。

ひゃっはー

2022年7月までの累計情報

次にこれまでの累計の報告です。こちらもGoogleデータポータルの画面を貼りますので詳しくは画像を細かく見てください。

2022年7月までの累計売上

売上総額:571,372円

  • 売上総額:6,777,474円

  • 売上個数:73,304個

  • 分配金:2,417,657円

  • プレミアムからの分配金:195,047円

以上の結果、これまでの分配金総額は、2,612,704円となりました。なんと車が帰るくらいの金額になりました。でも、ここから税金を支払わないといけないので、実質は、200万円くらいですかね。税金を払う前に使っちゃったらだめですよ~。

スタンプ別の売上の細かいデータを見てみると、やはり新しくリリースしたスタンプの売上金額が大きくて、古いものはあまり売れなくなりました。

何度か記事に書いていることですが、新作を作り続けないと売上をキープできないです。こつこつと創作に励みましょう!

今日もがんばろー

新作スタンプが売れる傾向

新作スタンプをリリースすると、日ごとの売れ方に一定の傾向がみられます。最近リリースしたスタンプにその傾向が顕著に表れていたので報告します。

まずは、以下のグラフをご覧ください。スタンプクリエイターの方は見慣れたグラフですが、スタンプの日々の売上(分配金)のグラフです。

新作スタンプの売上傾向

いくつか重ね合わさっているので、やや見にくいですが、一つの線グラフが一つのスタンプに対応しています。それぞれ山の高さは微妙に異なりますが、山の形がすごく似ていると思いませんか?!1日を単位にしているのでジグザグしていますが、移動平均をとると、もっとよく似た形になります。

新作スタンプをリリースした日に一定量売れて、2~3日後にピークを迎え、その後は緩やかに減少していく、という傾向があります。

2~3日後にピークを迎えることの要因もわかっています。urajoは、週末クリエイターなので、土日に創作し、日月にリリースすることがほとんどです。そして、火曜日に「urajoの新作がでたよ!」が通知され、その日に売り上げのピークを迎えるのです。

上に掲載したグラフは一部のスタンプのデータですが、他のスタンプに関してもほぼこの傾向にあります。つまりリリース後、2~3日で迎えるピークの高さで、そのスタンプの生涯売上額が、ほぼ確定することになります。

燃えてきた

新作をリリースすると必ず売れる?!

スタンプ創作を始めた初期の頃は、新作をリリースしても全く売れないことがありました。上で書いたような傾向は最近のスタンプには当てはまりますが、初期の頃にはこのような傾向はありませんでした。

最近は新作スタンプのリリース日に売り上げが0円になることは、ほぼありません。いったい何が変わったのか?!

シリーズ化の効果

最近リリースしているスタンプは、過去に一定量売れたキャラクタのスタンプばかりです。つまり、過去に売れなかったスタンプ(キャラクタ)はリリース前(創作前)から除外されているのです。

そこで「過去に一定量売れたスタンプのシリーズものだから、新作をリリースすると、既存ユーザーが買ってくれる」という仮説が成り立ちます。

だったら、全く新しいキャラクタのスタンプをリリースして、売上状況を見てみればいいじゃないか?!思いついたが吉日、早速、やってみましょう。

新作スタンプ「毎日、柴犬くん」

urajo史上初、犬のスタンプです!いままで猫は作ったことがありましたが、犬は初めての作品となります。

「いや、これ輪郭とか耳の形とか、猫と同じやん!!」という突込みは受け付けません。作風は似ていますが、あくまでも完全新作です!!

そうなんですか?!

さて、売上はどうなったでしょう?!

7月の売上
8月の売上

リリースしたタイミングが悪く、7月~8月にまたがるデータになってしまいました。ちょっと見にくいですが、やはり、最初に書いた傾向が出ているのがわかるでしょうか。

なぜかいつものように火曜日に「urajoの新作がでたよ!」の通知がurajo宛には届きませんでした。urajoスタンプユーザーの知人に尋ねたところ、7月29日の金曜日に新作が出たよの通知がでていたみたいです。7月30日にピークを迎え、そのあとはいつものように減少傾向になりました。

以上のことから、「過去に一定量売れたスタンプのシリーズものだから、新作をリリースすると、既存ユーザーが買ってくれる」という仮説は正しくないという結論に至りました。

そーっすね

でも、1つのデータだと「たまたまじゃないの?」って思いますよね。そこで、もう一つ新作を頑張ってみました!

新作スタンプ「今日は、黒柴くん」

「いや、それ、さっきのと色違いやん?!」という突込みは受け付けません。今度は黒柴です。新キャラです!(きっぱり)
※実際のところ、まったく新しいキャラクタを生み出すのには多大な気力が必要でして、完全新作というわけには、、、。

さて、売上はどうなったでしょう?!

新作スタンプ「今日は、黒柴くん」の売上

まだ変動が大きい期間なので正確な分析はできませんが、販売開始後の立ち上がりの傾向はいつも通りです。今回は、8月9日の火曜日に「urajoの新作がでたよ!」の通知が届きました。そして8月10日ピークを迎えています。

ちょっと気になるのがピークの高さ。最初の柴犬のスタンプは3,000円でしたが、今回の黒柴のスタンプは2,000円に届いていません。おそらく生涯収入額も3分の2になるでしょう(泣)。

へ?

いかがですか。これで「過去に一定量売れたスタンプのシリーズものだから、新作をリリースすると、既存ユーザーが買ってくれる」という仮説は否決されました。

作風しだい?!

これまでのデータを見ていると、結局のところ、urajoの作風を気に入ってくださっているユーザーの方が一定量存在していて、その方達が売上を支えてくれていると考えるのが妥当な感じがします。

では、別の作風で作り直したらどうなるのか?!という疑問が沸いてきました。

スタンプクリエイターはたくさんいます。そしてお絵描きを趣味・職業にしている人もたくさんいます。ココナラとかで探すと、「スタンプ作ります」という仕事がたくさん掲載されています。

別の人がurajoのスタンプを創ったら、同じように売れるのか?!

以下では、この謎に迫りたいと思います。

この謎の解明には他クリエイターの力を借りなければなりません。お金と手間がかかる実験になってしまいましたので、この先は有料コンテンツとさせていただきたく思います。

ぺこぺこ

パンダのスタンプを別のクリエイターが作ったら?!

実験の対象にしたのは、urajoのスタンプの中でも比較的高い売り上げのパンダのスタンプです。

創作を依頼したのは知人クリエイターなのですが、クリエイター名は伏せさせていただきます。星のように存在するスタンプ群からよく似た作風のスタンプを探せば、この作品のクリエイターにたどり着けます。もし見つけた方がいらっしゃったら、ぜひコメント欄に記入してください。笑

パンダ de あーる★広島県

これだけ見てもわからないですね。urajoのパンダ作品を以下に掲載しておきますので、作風の違いを確認してください。

堅物パンダ★敬語もダジャレも勢ぞろい

urajoのパンダの原画を見てもらい、極力似せた感じで、でも自分の作風を残した感じでスタンプを創ってもらいました。

どっちもいい感じですね~笑 買ってくださいな!

さて、売上はどうなったでしょう?!

パンダ de あーる 7月の売上
パンダ de あーる 8月の売上

これまた月をまたいでしまったので、やや見にくいグラフになりましたが、グラフを脳内結合してご覧ください。

「urajoの新作がでたよ!」の通知も出たみたいですが、なんとなく他のスタンプと微妙に傾向が違うような。。。「広島弁」にしたからか?!ちょうど「47都道府県 方言スタンプ特集」が開催されていたから、それに乗っかる形で広島弁スタンプにしましたが、結果に別の要因を絡ませることになってしまいました。こういう実験はしちゃいけないです。反省

反省してます

随分前に、三毛猫の広島弁スタンプを出したことがあるので、そのグラフと比べてみましょう。

三毛猫のみーこ★広島 よく使うことば

山のピークが低めだとばらつきが大きく見えるだけで、やはり傾向は同じですね。

ということで、「別の人がurajoのスタンプを創ったら、同じように売れるのか?!」は、Yes、だと思います。
ただし、作風をオリジナルに寄せて創ってもらうこと。全く作風の違うものを創って売りだしたら、もはや代理販売になってしまいますもんね。

以上のことから、urajoの作風(作品)を気に入ってくださっているユーザーの方が一定量存在していて、その方達が売上を支えてくれていると考えてもよいと思います。感謝、感謝です♪

感謝、感謝

これから新規参入するときはどうすればよいのか

最初に報告した売り上げ累計を見ていただくとわかるように、新作スタンプをリリースすると、必ず一定量が売れ、スタンプの種類(数)が増えるにつれ、売上総額が伸びてきました。

この要因が「urajoの作風(作品)を気に入ってくださっているユーザーの方が一定量存在していて、その方達が売上を支えてくれている」のだとすると、これから新規参入するクリエイターはどうすればよいのでしょうか?!

クリエイターズスタンプのランキングに非素人の作品が並ぶことがありますが、これは別のチャネルで顧客基盤を持っているからです。例えば、ゲームのキャラクタ、SNSのインフルエンサーなどがこれに該当します。このようなケースでは顧客基盤ができあがっていますので、初めてスタンプ創作に参入してもたくさん売れるわけです。ちょっとずるいとは思いますが、それも別チャネルで積み上げた努力の結果ですから仕方ありません。

しゃーない

一般のクリエイターには、そのような顧客基盤はありません。

クリエイターズスタンプのshopに並ぶ商品数は膨大です。新作欄に掲載されることはありますが、その時間は一瞬です。たまたまshopに立ち寄り、たまたま趣味嗜好が合致したら買ってもらえるかもしれません。

おいしいご飯を提供するお店があったとしても、その存在が知られなければ誰も来ないのと同じです。ものすごく上手な絵柄のスタンプであっても、すごく使いやすいスタンプであっても、その存在が知られなければ、埋もれていくだけです。

おそらく大半の新規参入クリエイターがこの段階で去っていったのではないかと思われます。

あばよ

ネットで検索すると「売れるクリエイターズスタンプを創るには」みたいな記事がたくさんありますが、これから新規参入するクリエイターの方は別の戦略が必要だと思います。

urajoもこれまでの記事で「よく使うスタンプを揃えること」「シリーズ化するのがよい」などと書いてきましたが、これは、一定の顧客基盤があってこそ、のような気がしてきました。

では、どうすればよいのか?!

考えられることは、いくつかあります。

  1. メイン画像には徹底的にこだわる

  2. 無難な使いやすいスタンプだけでなく奇抜なスタンプをいれること

  3. ニッチな検索ワードで勝つ

  4. バズるまでいろんな種類のスタンプを創り続けること

などでしょうか。

新作リリース後の、ほんのちょっとした露出機会に目立つこと、そのためには、メイン画像に徹底的にこだわるべきです。40個のスタンプの中から一つを取り上げて単純に縮小するのではなく、240×240のきれいに収まるように、目立つように、ちょっとでも工夫することが大事だと思います。出会った瞬間にクリックさせる!のです。

クリックさせたら次はスタンプの中身です。使いやすいスタンプがそろっていることに加えて、「こんなんいつ使うん?」「でも使ってみたい」と思わせる奇抜なスタンプを混ぜてみるのがよいと思います。クリックした人の記憶に残しましょう。ひょっとしたら、ポイントが貯まったら買ってくれるかもしれませんし、プレミアムユーザーだったら、プレミアムに開放された後に使ってくれるかもしれません。

あとは、ニッチなニーズに応えること。これは別の記事で詳しく書いていますので、そちら(以下にリンクを掲載しました)をご覧ください。
ポイントは、カテゴリで探す人(なんかいいのがないかな~?)の人より、検索ワードで探す人(〇〇のスタンプが欲しい)の方が購入してくれる確率が高いと思うこと、検索ワードなら上位に掲載される可能性が高いことです。

最後の4点目は今回の記事に書いた通りです。どうやって顧客基盤を作るか。一度バズってしまえば、かなりの数のユーザーをつかむことができるはずです。そうなってしまえば、今回の記事のように「出せば、一定量売れる」状態に近づくと思います。どうやってバズらせるかはわかりません。いろいろチャレンジし続けるしかないと思います。

どすこい

おわりに

今回は、新作スタンプが売れる傾向から、「出せば売れる」状態になった要因を探ってみました。新規参入者には新規参入者ならではの戦略が必要だと思います。これから参入しようと思っている方がいらっしゃったら少しでも参考になれば幸いです。

※2024年5月追記:
「ここから先は有料部分です」とありますが、この先に文章はありません。最初に書いたように実質無料です。もしここまで読んでみて有用だった、100円払ってもいい、と思う方がいらっしゃいましたら、100円で購入してください。

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