ラインスタンプの売り上げを増やす方法を考える。「特集」参加の効果。
LINE Creators Marketさんは、定期的に「特集」を開催しています。この「特集」への参加条件やその効果について調査・分析してみました。
最近の特集
ここ2か月くらいでもこれだけの「特集」が組まれています。
「意外と使える!ネガティブ表現スタンプ特集」(2023/6/15)
「動物スタンプ・絵文字特集」(2023/6/1)
「夏スタンプ・絵文字特集」(2023/5/15)
「敬語スタンプ・絵文字特集」(2023/5/1)
よく見ると、1日と15日に告知されています。ひょっとしたら1か月に2回の特集を組むことにしたのですかね?!
この「特集」に参加するにはどうすればよいのか?その効果はいかほどなのか?実際に申請した結果を踏まえて報告します。
特集への参加条件
ラインスタンプの新作を作るタイミングと【特集期間】のタイミングがぴったりとあったので、久しぶりに特集参加することにしました。
基本的に特集には参加するようにしていたのですが、【特集期間】が【審査受付期間】よりも結構、後になっていることが多く、【特集期間】の開始を待たずして、販売開始してしまうことが多かったのです。
【注意点】として、以下の点が記載されています。
「審査承認後、特集期間内に販売開始したものが特集対象になります。」なのです。つまり、「特集に参加する」という選択をしていても、【特集期間】の開始まで販売開始を待っていないといけないわけです。
今回は、新作を作成するタイミングと【特集期間】の開始時期が重なったので、久しぶりの【特集】効果狙いとなりました。
特集参加したスタンプ
特集に参加したのは三毛猫の敬語の多いシンプルなスタンプ
ちょうど、直前にハチワレ猫の敬語スタンプをリリースした後だったので、ハチワレ猫を三毛猫に変更し、全体的にマイナーチェンジをして審査依頼しました。
※もとになったハチワレ猫のスタンプは、以下です。
さて、その審査結果は、というと、”リジェクト”でした。
要するに、「特集の参加条件を満たしておりません」「販売中のアップデート申請は不可」という理由でした。
あらためて【特集参加条件】を確認してみました。
確かに「販売済スタンプ・絵文字のアップデート申請はNG」と書かれています。この条件は、
「すでに販売中のスタンプ」をいったん販売停止し、まったく同じ内容で「特集を選択して再申請する」
という意味だと思っていましたが、今回のリジェクト内容を踏まえると、もう少し広い意味を持っているようです。
つまり、同じスタンプの「販売停止→再申請」という意味ではなく、同じようなスタンプ構成のものを「マイナーチェンジして申請するのもダメ」ということのようです。
せっかく作ったスタンプですので、特集への参加をあきらめて、通常の申請をしなおしたところ、あっさりと審査通過しました。
ちなみにこの案件、従来では「複製」扱いされて、特集参加に関係なくリジェクトされていた案件ですね。
最近は、「複製」の条件が緩和されたみたいで、同じスタンプの構成で「種類違い」(三毛猫とハチワレ猫など)をリリースすることができるようになったみたいです。ありがたや、ありがたや。
※ちなみに「複製」問題は、2年ほど前に以下の記事で解説しています。
特集に参加する効果
上記のリジェクトを受けてから3週間後、再び、特集に参加することにしました。今回は、まったく新しい構図で新しいスタンプを1セット作成しました。
作成したスタンプは、ハチワレ猫の吹き出しスタンプです。
ハチワレ猫のキャラクタは、従来のものを利用しつつ、「吹き出し」スタンプという、これまでに一度も作成したことのないカテゴリで作成してみました。
さすがにここまで変更したら大丈夫でしょう!?
はい、あっさりと承認をいただきました。
特集に参加すると、以下の特典があります。
さて、どれほどの効果があるのでしょうか?
分配金のグラフをご覧あれ!!
販売開始したのは、6/18です。非常にゆる~い立ち上がりを見せ、6/20にピークを迎えました。
6/20は「火曜日」で「新作が出たよ」の通知がユーザー様に届けられる曜日です。ということで、この効果が「新作がでたよ」の効果なのか、特集に参加し、露出の機会が多くなったからなのかはわかりません。これまでの他のスタンプの売上状況から類推すると、おそらく「新作がでたよ」の効果と思われます。
カテゴリメニューに表示された
ピークを迎えた6/21、ラインストアをチェックしてみました。
なんと、カテゴリメニューのアイコンに使われているではないですか?!
ここに掲載されたのは、初めてです。8年間で初めてです。喜。
ひょっとして「特集」に参加したから?!
「吹き出し」カテゴリで何位になっているのかと思って確認たら、なんと1位でした!!
ここで、他のカテゴリーを見て、気が付きました。「カテゴリメニュー」のアイコンは、そのカテゴリーで1位のスタンプが表示されるのであって、特集の効果ではない、ということです。ちょっとがっかり。
では、特集では何位になっているのだろう?!調べてみました。
31位。
まだまだ、いけるか?! 10分後に再度チェック!!!
10分後には16位になっていました。
※この結果に満足して、この後はチェックしていませんが、たぶん、これがピークではないかと。
さて、このような状況だったわけですが、その効果は、6/20時点で3,000円程度の分配金でした。つまり、カテゴリメニューに掲載されても、敬語特集の16位になっても、100個くらいしか売れなかったということです。
カテゴリーが「吹き出し」という、おそらくマイナーなカテゴリであったことも関係していると思いますが、爆発的に売れる状況ではなくなったということかと思います。
おわりに
ひさしぶりに「特集」に参加し、その効果を調査・分析してみました。urajoは、「特集には参加すべし」と書いているものの、その効果は徐々に小さくなってきているのかもしれません。
でも、目立つ場所に載らないよりは載った方がよい。カテゴリメニューに掲載されなかったら、もっと売り上げが少なかったかもしれないわけですから。
少しは参考になったでしょうか。今後もクリエイターの皆様の参考になる情報を発信していきます。
urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。