バウハウス叢書、ありがたい

『新装版 バウハウス叢書 4 バウハウスの舞台』を読んだ。
オスカー・シュレンマーやモホリ=ナジの演劇論を読める。嬉しい。シュレンマーの《三組のバレエ》はもちろん、他の舞台のことも載っている。

シュレンマーの「人間と人工人物」という文。昨日は、『たましいのふたりごと』を読んでから演劇と言葉のリズムについて少し考えたけれど、今日読んだこちらは、人間の身体や、空間の方から演劇を論じている。そうだ、演劇は言葉だけじゃないね、とハッとした。そらそうか。コメディアデラルテやシェイクスピア等々、演劇の歴史にも触れて論が進むくらい、全体的にすっごく真面目でえらい文章だった。

バウハウスへの入り口は《三組のバレエ》だったけど、家具や建築の方もとても好き。調べるたびに興味深くてもっと知りたくなる。そして何より、バウハウスというデザイン界のビッグウェーブの中で演劇が思考・実践されていた、というその事実に惹きつけられる。

ちなみにこの本は2020年4月刊行。こんなに最近出たバウハウス叢書の本があるとは知らず、バウハウス叢書の日本語訳がちゃんと出版されていることすら知らなかった。バウハウス叢書を全部読むのが夢なのにただの夢すぎて調べたことがなかった。ゆっくりでも全部読んでいきたい。わくわくするね。

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