見出し画像

コロナ増殖速度を計算してみた

 結論から先に書くと、どうせどこかでコロナウイルスが体に入るなら、はじめの1回目はごく少量の感染に抑えておいたほうがいい。そのためには大粒の飛沫を浴びないこと。一度に大量にウイルスを取り込むと、免疫の活性化までの時間が間に合わなくなるから。一度にまとめて体に取り込まないようにマスクが有効だ。という話。

以下計算していきます

 コロナがどの程度体内で増えているのか疑問だったので、何個のウイルスを体に受けると問題なのかを見極めたいと思います。単なる興味でもあります。

増殖のペース

 レポートによると、ウイルスの増殖ペースは6時間。1日に4回の割合で増殖サイクルがあります。

 ウイルスが1日あたり16倍増えていきます。例えば1個のコロナウイルスが体内に入った時に6時間後に2個になり、12時間後に4個になり、18時間後に8個になり、1日後に16個になります。注意点としてこれは単純に2進数電卓を叩いたモデル値でしかありませんので参考程度にしてください。

二日目以降は以下の通り。
2日目 256
3日目 4,096
4日目 65,636
5日目 1,048,576
6日目 16,777,216
7日目 268,435,456
8日目 4,294,967,296
9日目 68,719,476,736
10日目 1,099,511,627,776
10日目で1兆個のウイルスが体内にできるということです。

 体内ウイルス量は平均で10日目がピーク。以降減っていくのですが、免疫細胞がウイルスに対抗し始めるまで10日かかるということです。

 免疫が効かない恐怖の病気ではないということですね。

臨床レポートから

 さっきのレポートではコロナは潜伏期間が1~14日で、中央値は5.1日

97.5%が感染から11.5日以内に発症するという統計から見ると5日目の100万個あたりから調子が悪くなってくると考えられないこともないのですが、発症から4日目で検査されて入院、感染者の記録などを読むと発症から3日目くらいには熱が下がりはじめたということで、発症したのはコロナウイルス1個の感染から7日目、(1例で判断するのは無謀ですが)潜伏期間を中央値の5日とすると、コロナの初期値、感染した日に体内に入れたウイルス数は一旦4,000個ってことにしますよ。

 平均的な数値で言えば、感染者から4000個のウイルスを受け取ってしまうと平均的に退院できるレベルで発症すると考えられますよね。

 その上でこちらの論文を参考にすると入院患者の唾液1ml中に10万~1000万個のウイルスが検出されるわけです。

マスクで遮断することの有用性を考える

 マスクにはウイルス遮断機能はありません。しかし大粒の飛沫に入った大量のウイルスを繊維に捉えて一旦そこで停止させることができます。

 感染者の飛沫を浴びた場合、空中に浮遊する程度の小さな1粒だと直径5マイクロメートル(523立方マイクロミリメートル)で、中にある直径0.1マイクロメートルのコロナウイルスは確率的に0.000065個。あっても1個くらいなものになるけれど、例えば目に見えるようなサイズの1ミリ立方サイズだと、100~10000個入ってるんですね(感染者の体内ウイルス量による)。30分も話してたら目の前をコロナが何万、何百万と飛び交っているってことになりますよ。これが濃厚接触と言われるやつ。

 で、ここでマスクを付ける重要性が絡んできます。
 もし、大きめの飛沫10個を受けてしまうと3-5日分の免疫準備期間をすっ飛ばしてしまうということになります。感染初日に感染対策過程を3-5日分ワープするってこと。こうやって免疫が追いつく前に元本が大きくなると、免疫が対応できない数まで増えてしまって治らないということに。

 だから、生活していればどこかでウイルスは受け取ってしまうけれど、大きめの飛沫を防ぐことで免疫に余裕を与える事が重要。自分のマスクで飛散を防ぎ、相手のマスクでも体内侵入を防いでもらう。目からも入るからメガネも。

で、飛び出た飛沫はテーブルや服につく。手で触って口に入れる問題もあるから、お金とかドアとか押しボタンとかも気をつけましょう。

 まあ、要素は色々あってこんなに直線的に2進数で考えるわけにもいかないだろうけど、プログラミングみたいに考えてみました。今回はウイルスと進化の話も頭をチラチラしたんだけど、やめておきます。そこら辺はこの本が面白い。

 話は戻ってさっきの感染者の記録から見ると、免疫獲得速度さえあれば寝てるだけで治る、というより寝てるしかないみたいだけど、人によって速度があるから気をつけようって感じかな。人類にとっては結構ギリギリのバランスのウイルス、って感じ。

注意!

 あと、解熱剤で免疫が下がるらしいので、安易に薬を飲まずに自然治癒を期待した行動を心がけること。ベストを尽くせ!

文献おさらい

”緊急寄稿(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症と抗ウイルス薬の作用の特徴(白木公康) ”によると、
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14354

肺炎の予後は予測できないので,肺炎を見つけたら発症後6日までにアビガン治療を開始して,早期のウイルス消失と,重症化や後遺症を防ぐことを考慮していただきたい。

とのことなので、これから書く雑文に限らずに、自宅待機を粘りすぎないようにしてくださいね。あと、アビガンは副作用があるからポンポン出せないってことなので、特効薬で安心と思わないで自宅待機とマスク、メガネを欠かさないように!

また、手術後などで免疫が下がっている人は発症3日位で限界になるらしいので、がん治療とか手術とか大病したとか持病持ちは早めに病院!

今日使ったツール

カシオの計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228800

WIN7の電卓の関数電卓モードとプログラマモード

ほんともう、旅行とかパチンコとか行かせないで。乱文で済みません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?