デジゲー博2019に行ってきました
インディーゲーム・同人ゲームのお祭り「デジゲー博2019」に行ってきました。写真もプレイしたゲームも少ないのですが、忘れないうちに書いておきます。
バランスが良すぎで推せるパズルゲー/『RuBoRuKo』
本作はデジゲー博の前からリリースされていたし、同じ開発者さんの『ニタクルウィッチ』も好きなのにノーチェックでした……。これめっちゃ面白いっすよ。下記サイトから無料でダウンロードできるので、まずはプレイしてほしさあります。面白かったら投げ銭的なのしてみてね。
ジャンルとしては落ちものパズルで、同じ色のブロックを計4つ以上つなげて消していくんすよ。つながりと判定される条件がユルくて、縦・横・斜め、もしくは消えてくれます。たとえば、縦2個+横2個、縦2個+斜め2個のつながりでも消えます。
簡単そうに見えますが、お邪魔ブロックともいえる「黒いブロック」の存在が難易度を上げています。黒いブロックは、指定された数以上つなげないと消えないんすよ。消すと、消えるのに必要なつながりの数「ブラックレベル」が増えていき、ブロックの落下スピードも上がるっつーやつです。
序盤は簡単なんですが、ブラックレベルが上がると、場を占める黒いブロックの割合が増えていきます。コイツは、ぷよぷよやテトリスみたいに簡単に消えてくれないので、なかなか思うように通常ブロック同士をつなげられなくなります。ここをどう乗り切るのかを考えつつプレイするの、めっちゃ楽しい……。2019年の推しパズルゲー、これっすわ!
『PARADE!』開発者さんによるフラクタルな新作/タイトル未定
タイトル未定、ついでにリリースするかも未定のパズルゲーム。試遊機がiPadだったので、iOSでリリースしそうな雰囲気です。
操作の基本は、ピンチイン・ピンチアウト。この操作で、画面上の一部オブジェクトがフェードアウトしつつ別の場所からフェードインを繰り返す、つまりループします。フラクタルってやつ?あんなのをイメージしてもらえると。
これが……
こうなる。わかりづらいな!動画撮ればよかった……。
フラクタルなギミックを使って謎を解き、ステージのゴールを目指します。どんな謎だったっけな……フラクタルなギミックを駆使するゲームってところに心奪われて、あまり覚えてないんすよね……。
本作の開発者さんは、リズムゲーム『PARADE!』も手掛けています(本作のキャラなどは、PARADE!から流用しているとも聞きました)。PARADE!は手堅さを感じる作りで、こういった革新的なゲームにチャレンジしたのは良い意味で意外でした。
このギミックを駆使したステージをいくつも考えるの、めちゃめちゃ難しそうなんですけど、やはり悩ましいようです。また、作りきれるかどうかも考えているとお話していたので、世に出ないかもしれません。プレイした側からすると、いつかリリースしてほしいと思ってしまいます。
ロシア×DCG×RPG×ドット絵/『ゆうしゃデュラック』
本作はロシア発のトランプゲーム「デュラック」をベースにしたスマートフォンゲームで、Androidでリリースを予定しています(iOSは「けんとうちゅう」とのこと)。
「デュラックって知らんし、スマートフォンのトランプゲームってすぐ飽きちゃうこと多いんだよなぁ」などと思ってましたが、試遊してみたらめちゃ楽しかったっす。
ゲームの端々からトランプゲームっぽさを感じますが、カードゲームとRPGの要素を組み合わせて作られているので、「新しいルールのカードゲーム」のように遊べます。トランプ、カードゲーム、RPGのシステムを破綻させずに融合できていて、ストレスなく楽しめています。このあたり時間かけて苦労されたのかなぁ。
バトルの基本ルールは、ターンベースで攻守が切り替わり、相手より先に「相手のライフをゼロにする」「自分のデッキの山札と手札をゼロにする」の、いずれかの条件を満たすと勝利。後者のルールはトランプだとよく見かけますが、カードゲームだと珍しいですね。
戦うときは、攻撃時・防御時も同じトランプのカードを使います。強いカード(数字の大きなカード)をいつ使うか、自分と相手のカードは何が残っているのかなど、状況を把握しながら戦うのが重要、かな。多分。
たとえば、強いカードを出して防御したけれど、攻撃時の手札が弱くて相手にダメージが通らない……といった状況に陥ってしまわないよう、先の展開を考えながら手札を選ばなきゃいけないってことです。うむ、ここは楽しいっす。
こんな感じで考えることは多いんですが、ザコ戦はサッと終わります。この軽快なテンポは、スマートフォンゲームらしさが出ていて好き。試遊時の不満点は、ストーリーの切り方が細かすぎるかなぁと思ったことくらい。ドット絵かわいい!とか、エフェクトの処理が気持ちいい!とか、触りやすいUIもいいっすねー!とかいろいろ言いたいんだけど、いったん区切っときます。写真撮ってなかったし……。
本作は、属性やスキルといったシステムも採用しているのですが、試遊版はあえてカット。芯の部分を短い時間で理解してもらえるよう、あえてシステムを簡略化させているんだそうで。配慮がやさしいぜ……。
あと、プレイヤー同士の対戦機能も採り入れたいというお話も伺えました(どうやって実現するかで、悩んでいたようです)。個人的には対戦機能はぜひ頑張って実装してほしいと思います。少ない友達誘ってプレイしたいです。
開発者さんは早く温泉にいってほしい/『まつろぱれっと』
見知らぬアトリエに閉じ込められた主人公が、絵画に住むかわいらしい女の子と過ごすアドベンチャーゲームです。
女の子は気分屋で、気に入らない行動を取るとすぐに機嫌を損ねてしまい、ゲームオーバーへ直行。主人公が訪れる前から何人か先客はいたようで、女の子に関する記録が残っています。それら記録をヒントに、女の子のお願いを聞いてあげましょう!……っていうホラー路線のゲームです。
これまでSleepingMuseumさんは、ゆるいテイストのゲームをリリースしていたので意外でしたね。
前作の『テラセネ』はダークファンタジーだったし(こわくはないんだけど)、unityroomで公開した『コトリカウント』や『イチカゼロカ 世紀末ゾンビVSネクロマンサー』もホラーな要素を入れているので、こういう方向性も開発者さん好みなのかもしれないなぁと思ったり。unityroomのゲームに関しては、まつろぱれっとのために勉強がてら公開した意図があったのかも、とも思いますが。
ゲームオーバー(主人公が死ぬ)パターンが豊富で、一度クリアしたパートでも「あのときほかの行動を取っていたら、どんな末路を迎えるのか」が気になる点がお気に入りです。コレクター心をくすぐる良いゲームになりそう。なお、対応OSはAndroid/iOSです。
がんばって……。
デジゲー博で買ったステッカーはiPadに貼りました。ステッカーをオシャレに貼る方法を知りたい……。
KAWAIIの樹海/『Wander in Wonder』
ファンシーでカラフルな森を舞台にしたポイント&クリック型のアドベンチャーで、子ウサギがお家に帰るまでの小さな冒険を描いています。プレーヤーができることは、子ウサギの行く先を指定したり、草木や花を調べてギミックを動かしたり。ゲームというよりも、触れるアニメーション作品って感じすね。上の動画を見てもらえばわかる通り、背景・オブジェクト含めてめちゃめちゃ動く様を見ているだけで楽しいです。
本作は、隅から隅まで手描き。「温かみのあるグラフィックだ~かわいい~」って思うよりも先に、「これ全部手描きなのやばい……。しかもぬるぬるアニメーションさせてんのやばい……。どんだけ時間かけてんの。…………え?やばない?」って感情で脳内が独占されます。気持ちの整理ができた後に、ようやく植物の色使いやらウサギのアクションのかわいさに目が向きます。リリースはまだ遠そうなお話してた、かな。記憶があやふや。
ブースはこんな感じ。
ハンドタオルかわいかったので買いました。QoLあげあげ。
『Wander in Wonder』のデザイナー・Komitsuさんの絵がかわいいーて思ったら、Komitsuさんが手がけたiPadアプリ『here AND there』も要チェック。こっちもすべて手描きだからやっばいすよ……。あとイヌがかわいい。
これは2019年のTOKYO SANDBOXで飾られていたDIYイヌ。
高性能ネコちゃんとアクティブメジェドさま/『GodCat』
ゴリゴリ硬派なタワーディフェンスの名作『Black Knight』(めちゃオススメなスマホゲー)を作ったチームが開発中の、横スクロールアクションゲームです。見る限りエジプト神話をベースにしてて、主人公ネロ(ネコ)のモデルはバステト。プレイアブル展示のボスはメジェドさまでした(強い)。
ネロは、敵が放つ弾を奪って攻撃します。奪った敵弾はネロの周りを一定時間飛び回るので、うまく敵に当てるってシステムっす。
本作は、ジャンプ操作が超大事。まず、ジャンプ中は奪った弾の回遊速度がアップするので、攻撃の要になります。んで、ジャンプ中は時の流れを遅くする「スロー」能力を行使可能。敵弾の奪取や回避に便利っす。さらに、多段ジャンプもできます。ネロは有能。
どばーっと説明しましたが、操作が難しそうじゃない?と思いますよね。実際、少なくともヘタレゲーマーな自分にとってはむずかったっす。さすが『Black Knight』を世に送り出したサークルさんだわ。でも、これって操作に慣れると絶対面白くなるやつじゃん!ていうのはプレイしていてひしひしと感じました。メジェドさまを華麗にぶち転がしてる来場者さん、めっちゃ楽しそうでしたし。
本作は、PC向けにリリース予定とのこと。買うですはい。同時?開発中の『Amana』も期待してますー。
圧がすごいネロも展示。ネコはかわいいね。
学校の課題から生まれた3Dパズル/『ハマルカク』
学生さんのチームが開発中の3Dパズルゲーム。『バトルーン』『シューフォーズ』をはじめ、最近はとくに学生さんチームが注目を集めているように思います。皆さん、目を引くゲームを作るのがうまいんすよね。つよつよセンス。
1人用「マラソンモード」、2人対戦の「VSモード」がプレイ可能な状態になってました。一人だし独りなのでマラソンモードで試遊。基本ルールは、主人公フグを操作して敵を避けつつ、仲間(らしき)フグを複数くっつけたらPOP(発射)してスコアをゲット。仲間フグがたくさんくっついた状態でPOP時すると高得点ってやつです。POPされたフグって世界観的にどうなってるんだろう、と気になります……。
マラソンモードはWAVE制で進み、WAVEごとに視点が切り替わるんすよ。見やすい視点のWAVEもあれば、くっっそ見づらい視点になるWAVEもあります。ずっとこの視点だとクソゲーって言いたくなりますが、少しの我慢だとわかっていると耐えられるの不思議。
学校の課題で3Dゲームを作ることになったことがきっかけで、本作が開発されているそうです。3Dだし、視点の切り替えをゲームのシステムとして組み込みたいというアイデアから、こうした仕組みが生まれたそうです。と言ってた気がします。間違ってたらごめんなさい……。
課題の一環とはいえ、ゲームはリリースするみたいなので、楽しみに待ってますわ。(数少ない)友達と対戦もしてみたくなりました。
その他
・行けなかったブースがいっぱいあってつらいす。
・モリサワの担当者さんとの話が面白くて、つい長居してしまいました。
・『カニノケンカ』、ニンテンドースイッチ版のプレイアブル展示してました。「PC版ユーザーなんで平気っすわ!」とイキってチュートリアルすっとばして臨んだら、感覚が全然違ってすぐゲームオーバーに……。楽しかったす。カラッパゲームス合同会社の設立おめでとうございます。
・東京ゲームショウで気になってた『魔砲少女のメイガスフィア』もちょろっとプレイ。これ完成度高いっすね……。
・なんとなくだけど、メカやらロボものの展示が増えた気がします。『デモリッションロボッツK.K.』『PROJECTSIX』『MachineClad』『時止電殻2』とか。いいね!!この流れは保ってほしい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?