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二百ラジオ vol.7

こんにちは、浦辺二百です。

二百ラジオ第7回のテーマは「最近感動したこと」です。
みなさん、最近感動したことは何かありますか?

僕は、22歳にして早くも、
「意外と感動していないな」と感じました。

そういうとき、僕はエッセイを読み漁ります。
エッセイは、プロが日々感じたことや
考えていることが書かれたものなので、
巧みな文章で感動を
作者と共有しているような気持ちになって、
とても癒されます。

最近は、益田ミリさんの
「心がほどける小さな旅」を読みました。
この本は作者が、
日本のいろんなところに旅行に行って、
いろんなものを見て、
体験して感じたことを書いているものです。

この本を読んで僕が感動した部分や、
「お!」と思った部分に線を引いて、
それをノートにまとめてみたら、
20箇所以上もあることに気がついて、
そんなにも僕はこの本を読んで
心を動かされたんだなと思いました。

そのほかには、桜が最近東京では雨が続いて、
家の近所では一部散ってしまっているのですが、
毎年咲くことを知っていながらも、
やはり感動したわけです。

こんなに大きな木にこんなに小さな花がついていて、
それが一つ一つ咲いている。
それが集まって、
木全体がピンクに色づくわけですが、
その一つ一つはとても尊いなと(伝わるかなー)感じたわけです。

この前、地面を必死に虫を運んで歩く蟻を見つけました。
暖かくなって、早くも現れたんだなと思いました。
これについても、小さい生き物が、
何があって命を落としてしまったのかはわかりませんが、
死んでしまった自分よりも体が大きな虫を、
力いっぱい引き摺って運んでいる。もしかしたら、
それは自分が食べるものではないのかもしれない。
それでも一生懸命になって運んでいる。
とても健気なことだと思いませんか?

先日、仕事をしている時に、
一緒に雑務をしていた上司が、
僕にこう聞きました。
「俺なんでこんな作業してるんだろう。
 誰にも感謝されることもないし、
 気づいてももらえないし、
 褒められることもない。
 無駄だなって思わない?」

僕は、その質問にこう答えました。
「そう思える一見無駄な仕事ほど、
 誰かがやらないと実は全体が
 回らないものだったりすると思うんです」

なんだか、蟻を見ていて、
自分が答えたことを、
実は僕が生まれるよりも昔から、
毎日毎日つぐけている存在がいるんだな、
とそう思うと、自然に蟻に向かって
「ありがとう」と言っている自分がいました。

端から見たら、
「何をしているんだ」と思われそうですが、
子供の頃に、踏んだり、捕まえて
「トイストーリー」のシドのようなことを
してしまった蟻に十何年越しに謝罪と感謝をしました。
命を無闇に奪ったわけですから、
謝罪如きで許してくれるとは思いませんが、
それでも、頑張っている存在が
いつも足元を見るといるということは、
ふと疲れたときには特に励みになると感じました。

そんなことを考えていたら、
ある一曲が僕の頭の中で浮かんできました。
その曲をこの前カラオケに行った時に入れて歌ってみたら、
聞いたこともなかった部分の歌詞も知れて、
こんなに素晴らしい曲を、意味を知らない、
知ろうとも考えずに幼い頃から歌っていたことに
驚いてしまうくらい素晴らしい曲で、
震えてしまうほどに心に沁みました。

みなさんも、改めて大人になってから、
道を一生懸命歩いている蟻や、
見知らぬところで必死に生きている、
みみずやダンゴムシを思い出しながら、
聴いてみてほしいです。

「手のひらを太陽に」

こんな素晴らしい曲に
子供の時から触れられるこの日本に生まれ育って僕は幸せなのだと、
気がついた最近でした。

それではまた。浦辺二百でした。ありがとうございました。

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