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二百ラジオ vol.2

 こんにちは、浦辺二百です。


二百ラジオ第二回のテーマは「タイム・パフォーマンス」です。

この言葉、僕は最近知ったものなのですが、
結構前から実は世間にあった言葉なのですね。
普段ネットニュースを見ない僕は、検索エンジンを立ち上げた時に、
「あなたが興味ありそうなトピック」と題してまとめられた記事を
久しぶりに見ました。
そうしたら、
その中に「タイム・パフォーマンス」という言葉があったんです。
今まで多く聞いていたのは「コスト・パフォーマンス」だったのですが、
最近は、どうもコスト(主にお金)よりも、
時間を対価に物事を判断することが多くなったみたいで。
その記事には、最近日本人全体で映画離れや読書離れが
騒がれていたのはこれが原因なのではないか、
と書かれてありました。

僕は正直、その意見全てに頷くことはできませんが、
ある程度理解できるところはありました。
確かに、僕の周りで、映画や本を普段触れることがない人は、
「時間がない」と言っているんですよね。
僕は、単純に時間がないと言っているよりは、
「映画や本に咲く時間がない」というふうに聞こえていたわけですが。

確かに映画鑑賞や読書は、それひとつに完全集中して、
何かの片手間にはできないのが特徴です。
対して、YouTubeやテレビ番組というのは、
ある程度、片手間に楽しむことも視野に入れて作られています。
もちろんそうではないものもあるけれども、
実際に主婦(夫)は、家事をしながら見ることは多いと思うんです。
僕の母もそうで、
後から「あの映画ってあの後どうなった?」と聞かれていました。
そのために、テレビやYouTubeはセリフや進行で
説明をすることが多いんですよね。

映画やドラマは、「説明セリフ」と言われ、
避けて通るべき手法として認識されています。
よく「画で見せる」と製作中聞きます。
それほど見せ方に差が生まれてくるんですよね。


この「タイム・パフォーマンス」は
誰かと会うことにも使われているような気がします。
連絡をして、予定を入れて、準備をして、移動して、
そうしてやっと会える。
そこには色々な時間がかかっているわけですが、
それを簡略化できるようになったものの一つがSNSですよね。
手元にある端末でいつでも会う(顔を見る)ことが、話すことが、
できるようになったわけです。
非常に便利になりましたよね。
映画なんかも、サブスクリプション(みなさん、何に入っていますか?)で
映画館に行かなくても、
家でインターネットに繋ぐだけで溢れるものの中から選んで、
自分が興味があるものを的確に選択できるようになったんですよね。
それが、映画業界で果たして良いことかどうかという議論がありますが、
僕もそれに意見を出すとするならば、
映画は、お金も時間もかけて、ぜひ映画館で見てほしいというところです。
また、誰かに会うのも、zoomであったり、テレビ電話であったり、
いろいろと出てきていますが、
人生の限られた時間をかけただけあるなと思えるような関係や、
作品に出会うにはやはり、
それなりに時間やコストをかけなければいけないのではないかな
と思うんです。
何も捨てずに多くを得るということは
うまくいかないような気が僕は経験上するので、
あんまり「タイム・パフォーマンス」という言葉は
僕は使いたくないなと思っているんです。
というところに落ち着いちゃったんですが、
今週はこれで終わりたいと思います。


それではまた。浦辺二百でした。ありがとうございました。

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