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眠れる街の鉾ほこ

京都では、いよいよ、10日から、祇園祭前祭の鉾建てが始まりました。ニュース番組などでご存知かとは思いますが、釘を使わない独特の組み立て方で、めきめきと、鉾が立ち上がってゆきます。昼間の様子は、割とよく映ってますから、今夜は夜遊びついでに、深夜の前祭のスター達の様子を見に行きましょう。
片山さんから一番近い鉾、菊水鉾。

狭い室町通りに、燦然と屹立します。比較的新しい時代に再建された鉾だそうですが、私達片山さんには、一番馴染みの深い鉾と言えます。夜遅いから、鉾と2人きり。名画と対するような、親密な気持ちになります。

室町通から、広い四条通りに出れば、三方に月鉾、函谷鉾、鶏鉾が、建て中。こんなに近くに三基もありますと、早く建て競争とか、あるのでしょうか?遅れてはならじ!とか?今では当たり前の、巡行の順番を決めるくじ引きも、先駆け争いを防ぐために始まったそうですから、たぶん、建て方の人達の心意気は、すごいのでしょうねえ。
で、やはり気になるのは、私のご贔屓、鉾の中でも一番背の高い月鉾。背が高いから、過去には、巡行の辻回しでコケかけて、後に続く山鉾を限りなく待たせたりした月鉾。今年も立派な姿に会えました。元気に会えた幸せに、当たり前ではない、この幸せに、合掌です。
完成したら上まで上がれますので、皆様もぜひどうぞ。
しかし、これ、夜中に雨降ったらどうするの?と言う素朴な疑問を抱えつつ、おやすみなさいまし。

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