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優しく傷つく練習がしたい。
驚くほど小心であるし、臆病であるし、傷つきやすい心を持っている。たまに自分でも驚いて、驚きすぎて笑いが込み上げることすらある。
たぶん、「間違う」ことに対する極端な二極思考があって、「間違ってはいけない、一度も」という強迫観念が根底にある。
一度でも間違ってしまえば終わりだ、なんてことは生きている間そうそうあるものではなくて、もちろん重大な局面での判断というのはいくつかあるのだろうけれども。
ただ、どうしても、一度でも間違ってしまったら、もう二度とリカバリできない気がしている。
自意識も過剰なのだ、ちょっと常人に理解されないほど。
そのくせ、典型的な取扱説明書を読む前に家電の電源を入れるタイプである。救いようがない。
このあたりは流石に失敗が積み重なりすぎて、経験から学習はしているけれども、たまにやらかす。
もうこのどうしようもない心を、どうしていいかわからない。分かり切った範囲の中でだけ、のうのうと呼吸をしていたい。
優しく傷つく練習がしたい。
傷は傷だし、その瞬間はとんでもなく消えて無くなりたくなるのだろうけど、相手からは嫌われないという安心感の上での生ぬるい傷心から始めたい。
防御姿勢も取れないのに、急に横っ面ひっぱたかれるのは流石に好きではないのである。
いくら被虐趣味の気配があるとはいえども。話が逸れる。
ただ、こんなことをいつまでも言っていたところでいつかどうにか踏みにじられることはあるだろうし、それなら積極的に踏まれに行って自分なりの立ち直り方を確立したほうが今後の人生が超楽しいのだと思う。
奇跡よ、起こらないでくれ、まだ。
冒頭を書き出した時はこれをポジティブに着地させる方法すら思い浮かばなかったが、やはり力技ポジティブでここ数年生きているだけある。
わりとなんとかなってる。
明日も生きる。推しがいるから。明日も生きる。人生楽しいから。嘘偽りなく。
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