【学科】苅田(かんだ)町立図書館本館
前回からの続きです.
~↓↓↓1分で解説!YouTubeショート動画↓↓↓~
1980年代を経て,我が国の社会はより成熟度を増し,学校教育だけにとどまらず,生涯学習型社会の実現が望まれるようになった.そんな時代背景の中,登場するのが,苅田(かんだ)町立図書館本館(福岡県,1990年,山手総合計画研究所)だ.
この図書館は,多様な閲覧席と豊富な資料を備え,開架書架群に沿ってベンチ,和室,大きな閲覧机,スツール(背もたれのない一人用の椅子),屋外読書スペースなどがあり,利用者は自分の好みと目的に合わせた使い勝手を選択できる.それによって,来館者が長い時間を過ごせるように配慮されている.周辺地域の家族がそろって休日に来館し,それぞれが長い時間を館内で過ごせるような長時間在館型図書館の代表作と言える.
計画当初から『本のある広場』を目指して計画され,書架や閲覧コーナーだけでなくAV ホールや小会議室,展示コーナー,パティオなどを備えたコミュニティ機能(=地域交流機能)を備え,開館当時から全国的に注目を集めた.利用者をはじめスタッフも含め,単に本や資料に触れるだけでなく,人と知識がつなが り,人と人がつながり,人が情報やまちのつながり合う場として,地域づくり活動の拠点的役割を果たしてきた.まさに,地域に根ざした理想的な図書館と言える.写真はコチラ.
令和2年の一級建築士「学科」試験で問われた知識です.
【解答】○(正しい記述である)
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