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【学科】「コア型・ホール型」と「ボイド型」

前回からの続きです.

平成17年の一級建築士「学科」試験で問われた集合住宅についての知識です.

【計画問題コード17105】正しいか,誤りかで答えよ.
中層又は高層集合住宅のアクセス方式におけるボイド型において,エレベーターホールや共用階段の近くにコミュニティの形成を目的として共用のテラスを計画した.

【解説】
集合住宅の住棟配置における「コア型・ホール型」は,↓のように各階ごとに集中ホールを設け,そこから3住戸以上にアクセスする方式である.超高層マンションやホテルに多く採用されている.コアが中央集中しており,2方向避難を計画しにくく,北向きに住戸が存在したり,日常生活において,朝夕の通勤,帰宅時にコア廻りで他の住人と遭遇しやすい等,プライバシーの確保にも難がある.また,共用部は閉鎖的になりやすい.

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一方,問題文にある「ボイド型」は,↓のように「コア型・ホール型」の共用廊下部分に吹抜けを設けた住棟配置である.共用部にあるこの吹抜けの存在によって,共用部の閉塞感は緩和される.さらに,↓の住棟配置において,コアの近くの住戸の一部をつぶして,外部に開かれた共用テラスを設けることで,さらなる解放感に加え,住人どうしのコミュニティが形成されやすくなる.

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【解答】〇


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