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【学科】東浦町立緒川小学校

前回からの続きです.

平成7年の一級建築士「学科」試験で問われた知識です.

【計画/問題コードh07131】正しい記述でしょうか?
東浦町立緒川小学校(愛知県)は,オープンスペースを設けずに,クラスルームにアルコーブを設けるなど教室重視の計画である.

【解説】
「東浦町立緒川小学校(ひがしうらちょうりつ おがわしょうがっこう/田中・西野設計事務所.1980,愛知県東浦町)」は,教室間の壁を可動式としオープンスペースを重視した計画である.GoogleEarthはコチラ

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Google Earthより
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Google Earthより
平面図

メインエントランス(上画像の△部分)となる昇降口の近くに,低学年棟(1~2年),その奥に高学年棟(3~6年)や,特別教室棟(音楽室や理科室,図工室,調理室)を配置し,それらが中央の廊下でつながる.低学年棟にも,高学年棟にも多目的ホールがあり,食堂として使用する他,低学年はプレイルームに,高学年は,学習や集会の場として利用する.その他,教室の周りには,オープンスペースや中庭があり,多目的ホール,オープンスペース,教室には間仕切り壁をなくし,チームティーチング(複数の先生が生徒たちの学習内容に応じて,授業を行う方式)をはじめ,柔軟な学びの場として対応しやすいように計画されている.授業風景はコチラ

したがって,問題文の記述は誤り.

問題文にある「オープンスペースを設けずに,クラスルームにアルコーブを設けるなど教室重視の計画とした小学校は,宮代町立笠原小学校(埼玉県)である.

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【解答】×

尚,平成7年から9年前の昭和61年には,次のように出題されています.

【昭和61年】正しい記述でしょうか?
東浦町立緒川小学校(愛知県)は,オープンな教室をもつ公立小学校である.

【解説】問題文の記述の通り.

【解答】○
 続く

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