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【製図】合格力チェック~道路斜線編~

↓図は,教育的ウラ指導の第3課題の敷地図です.この場合,南側の歩行者専用道路と東側道路について,道路斜線の検討は必要でしょうか?

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尚,この問題は,平成30年「製図本試験課題(健康づくりのためのスポーツ施設)」の変形問題です.

答え

まず,南側の歩行者専用道路は,道路して扱うのか?,それとも隣地扱いなのか?で悩まれた方は,過去の本試験課題の分析が甘いです.↑図のように,隣地扱いにする場合は,北側境界線,西側境界線のように「隣地境界線」と表記されています.したがって,南側の歩行者専用道路は道路として考えます.ちなみに,境界線には,「隣地」境界線と「道路」境界線の2種類しかありません.

次に,南側道路についての道路斜線を検討します.道路の反対側の境界線が公園と接しているため,公園の反対側の境界線までを南側道路の幅員とみなせます.ただし,この図では,公園の南北方向の距離が示されていません.その場合でも南側道路の幅員が明らかに大きいので,南側道路からの道路斜線の検討は不要と判断できます.

次に,東側道路からの道路斜線の検討ですが,同じく,南側道路の幅員がどれくらいの大きさかが分からないので,2道路緩和を適用できるかどうかで迷うことでしょう.

この場合,合格されていく受験生だったらどのように判断するかというと,安全側で考えます.つまり,南側道路による2道路緩和を無視して,東側道路からの道路斜線を検討します.東側道路の幅員は6mなので,計画建物を東側道路境界線から3mセットバックすれば,セットバック緩和より3m+6m+3m=12mの水平距離となり,勾配を1.25としても,1.25×12m=15mなので,3階建ての建物であれば,十分にクリアーできます.こういった対応力を知っておいてください.

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