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【学科】直近の合格者ぱむさんの合格点突破ノウハウ

令和4年(2022年)に一級建築士学科試験を受験し,94点(合格基準点91点)で合格されたぱむさん.

令和4年(2022年)学科本試験での科目別の取得点数
計画16点
環境設備16点
法規24点
構造23点
施工15点
合計94点(合格基準点91点)

ぱむさんの取得点数

とりこぼし状況は↓

とりこぼしは9点にとどめています

11月末から累計735時間の勉強で学科試験を突破されました.本試験日までの勉強内容レポートはコチラをご覧ください.

そんなぱむさんが次年度の学科受験生の皆さんへ合格点突破ノウハウを共有してくれました↓


○本当に過去問だけで合格できるのか?

新傾向問題だけで4肢構成される問題に対応できた人=合格者か?と考えると、誰もが「それは違う」と肌感覚で理解できると思います。過去に受験した経験から、自分の実力として過去問だけで6割程度得点できることは分かっていました。「合格点までの+10点を確実にする」「苦手科目をなくす」ということを目標に定め、試験日までの自分の時間をどう使うべきか考えました。長時間労働を前提とした職場環境で、試験勉強にかける時間が限られていたため、出題されるかどうか不確実な新傾向問題に賭けられませんでした。その点、過去問の知識で回答できる問題は確実に毎年出題されます。手を変え品を変え出題される過去問について繰り返し問われている「内容」を理解することのほうが、学習時間に対する効果が高いと考えました。


○効率的な過去問学習のコツとは?

私なりの効果的な過去問学習とは、過去問を解きながら、
.「自分が得点できない問題を洗い出し」
.「得点できない原因が何なのかを考え」
.「原因別に対策する」ことです。
私の場合、知識の理解が甘いだけだと思っていましたが、問題文に関して「読み間違い」「思い込み」「勘違い」「知識の記憶違い」「法則と現象を区別できていない」等、原因は様々でした。
この得点できない「原因」が不得意問題のなかに複雑に入り組んでいて、過去問は解けるけど模試の点数が伸びない、という状況に苦しめられていました。過去問を繰り返す「だけ」の学習スタイルに、上記の.のプロセスを追加するだけで、「わかっている(理解できている)んだけど引き出し方が違うんだ」「イメージしている状況を間違えているだけだった」など、意識の変化が起こり、問われている知識の理解・整理の仕方を変えて学習することに慣れるので、学習効果が上がったように思います。


○どんなスケジュールで勉強したか?

とにかく習慣づけるために9月から学習を開始していました。スタートした時点では勉強スケジュールは決まっていませんでした。合格ロケットの過去問20年分を7月の本試験日までに3巡したい、くらいにざっくり考えていました。
また、日々の学習の効果測定として、資格学校の模試やウラ模試の受験スケジュールを組み、2022年3月時点で模試で100点を取ることを目標にしました。また、模試の成績と今日の5問の月間正答実績を記録し、とりこぼし(普通難易度以下の問題)や問題正答率を測定しながら、合格に向けて前進できているかどうかの指標にしていました。

<合格ロケットへの取組状況 理想と現実>
1巡目:2021年内に完了 → 現実は2022年3月末に完了
2巡目:5月GWまでに完了
→ 現実は1巡目で洗い出した赤・黄問題の復習のみ、GW後に直近10年間の完了に切り替え

3巡目:7月試験日まで→達成できず

◆学習ルーティンとして
・    合格ロケット目標100問/日 取組む
・    慶さん主催の法規塾の基礎講座以降の講座にできるだけリアルタイムで参加する
・    試験日まで毎日「今日の5問」アプリに取り組み、知識のアウトプットを行う
・    目標20時間/週の勉強時間で試験日まで総計800時間確保する
・    知識の定着のため、毎週土曜の夜に2時間ほど勉強仲間とアウトプット勉強会を行う
・    学習効果測定のため、毎週日曜日に過去模試の演習を1教科ずつ行う
・    1月から【構造計算問題】1問以上/日
・    2月から【法規の計算問題】容積率・建ぺい率、高さ制限を3問/日
に取り組んでいました。

理想どおりの勉強時間が確保できないことがGWあたりに分かってきたため、全体をまんべんなく学習するスタイルから、とりこぼし対策を行って点数を底上げする学習スタイルに変更し、模試で取りこぼしてしまう原因を探ることで弱点対策学習を行っていきました。


○ウラ模試(ウラ指導の一発逆転模試) の活用法

主に自分の学習の効果測定や苦手分野の洗い出しとして活用していました。令和3年度合格者のシーサーさん(コチラ)の勉強法を真似て、過去の学科本試験問題を模試として解く演習で「自分の回答に自信がある問題」「2択で迷う問題」を振り分け、これら問題の正答率を上げ自分の正答率の実感を高めるために、点数の良くなかった単元を振り返りました。
「読み間違い」「思い込み」「勘違い」「知識の記憶違い」「法則と現象を区別できていない」等のうち、どの原因なのかを考え今後の学習方法の見直しに利用していました。具体的には、合格ロケットの2巡目で赤・黄問題を対策すべきか、×問緑問題を繰り返して基礎を確実に定着させるか、を判断していました。数字を覚えきれない単元は、合格ロケットの復習講義でのアドバイスを見返しながら、問題演習やテキスト内容の理解を繰り返していきました。


○本番で悩んだ事や心構え等

失点を防ぐための対策は普段の学習で行ってきたことなので、いつも通りのやり方を貫くことを徹底しました。具体的には、構造は力学計算問題の公式を一番最初に書き出したり、施工を先に回答して回答に時間のかかる構造は後でじっくり回答する等、実践しました。
試験中、「自分の回答に自信がある問題」「2択で迷う問題」を振り分けた上で、限られた時間で自分の正答率を上げるためにどの問題の見直しを優先させるか判断しました。これにより、自分が何点ぐらい確実に得点できているかがわかり、試験中は自分を落ち着かせることができたのですが、試験後は、合否の分かれ目となる問題が多すぎて採点時の緊張感が高まりました。問題のフォーカス ポイントが間違っていないかを常に考えながら解答したため、最後の科目では周りの受験生が寝ているなか試験終了の合図ぎりぎりまで見直ししていました。


以上

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