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【製図】歩行距離とは何か?説明してみよう

歩行距離について,間違って解釈されている製図受験生がおりますので,改めて確認しておきます.↓の模範解答例(2023年前半戦通信添削4B)をご覧ください.南西角にあるセミナー室(居室)の出入口A点から考えて,その居室の最も遠い位置にあるB点までの距離(オレンジ)を出します.

居室の出入口に立って,最も遠い位置までの距離(オレンジ)を出す

次に,出入口A点から,2つの直通階段までの避難ルートを考えます.この時,短い方のルート(水色マーカー)+オレンジマーカー(居室の出入口A点からもっとも遠い位置にあるB点までの距離)が歩行距離となります.

この歩行距離が最も長くなる部分を図面に表現します.尚,歩行距離は,あくまで居室で考えるため,非居室(便所や倉庫,屋外スペースなど)からは考えないという点も忘れないでください.また,無窓居室の場合,歩行距離の規制せ厳しくなります.これも忘れないでください.なので,最上階の無窓居室の場合は,トップライトを設けてしまいましょう.これで,無窓居室とみなされなくなります.

ポイント(歩行距離について)
居室で考える場合は,最も遠くなる地点で考える.
出入口から直通階段までの避難を考える際は,最も近くにある直通階段までの距離を考える.

そして,居室の最も遠くなる地点Bから始まり,出入口Aを通り,西側の直通階段へ向かうルート(水色マーカー)と東側の直通階段へ向かうルート(ピンクマーカー)とが分岐する点までの距離が重複距離となります.

以上



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