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【製図】受講生の皆さんへ『歩行者専用道路から駐輪場へのアクセス』はアリ?

教育的ウラ指導 前半戦通信添削4課題『第2課題』には,歩行者専用道路が登場します↓

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この時,駐輪場は,敷地北側の『歩行者専用道路からアクセスさせてよいのか?』という質問を受講生専用掲示板に頂いてます↓

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この件,皆さん自身でも今,一度,考えてみてください.1日,考えた後で以下の解説をご覧ください.

ウラ指導からの回答は↓

本試験で制限時間内に合格答案を完成させるには,考えるチカラや適切な判断力が必要です.なのでこの件については,丁寧に解説いたします.
このように判断に悩んだ場合は,常に『出題者が課題条件を通じて求めているモノ』を読み取るようにしましょう.

主役はあくまで,課題条件を含め『出題者が求めるモノ』です.アナタの考え方ではありません.それも,「こうしたいから,これでもいいよね」っていう押しつけが一番NGです.この対応が毎年の致命的な不合格要因の一つになっていることを忘れないでください.アナタは『出題者が求めるモノ』を最大限,引き立てるための演出家の立場にあると考えて,課題文と丁寧に向き合ってください.繰り返します.

「こうなっちゃったから,これでもいいよね」という対応は失格です.

さて,歩行者専用道路は,自転車を乗ったままでは通行できません.自転車から降りて,手で押せば歩行者として扱われますが,そんなの守る利用者は少ないでしょう.

また,全体的な使い勝手を考えても,自転車利用者と歩行者動線は分けた方が使い勝手がよいです.とりわけ,本課題の子育て支援部門利用者は,小さなお子さんを連れてアプローチされるので,スピードをあげて突っ込んでくる自転車利用者(小中学生を含)との接触リスクはなるべく避けたい.そのために,出題者は駐輪場を要求し,その配置計画によって,自転車動線と歩行者の本施設へのアプローチ動線をデザインして欲しいと出題者は,アナタに求めているのです.

この試験は,そういった判断力が問われている試験だとお考えください.

その判断力が適正かどうかを採点するために,歩行者専用道路や駐輪場が設定され,出題しています.

ただし,本番では,あえてそこを割り切って計画せねば制限時間内に合格答案を完成させれないケースもあります.その場合は出題者が求めるモノに対し優先順位の低い理想形から割り切っていきます(=犠牲系の発動).

その時のコツは,具体的な条件指定でないこと,空間構成4要素や,使い勝手に致命的な支障を与えないことを確認の上,割り切ってください.

上記の話を強く意識し,毎回,本番を想定して,前半戦通信添削4課題,さらに,前半戦一発逆転模試を解いてください.この判断センスは,前半戦(7月の課題発表日まで)の間に身に着けておきましょう.

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