【製図】道路斜線の後退距離における庇などの緩和規定
道路斜線の検討において,庇などを無視できる緩和規定があります.
上記の緩和規定を適用する場合は,庇(GL+5m以下)幅◯m以下等と記載しておくことが望ましい.尚,バルコニー等は,緩和の対象とはならない.(令和4年「事務所ビル」標準解答例①,②の2階庇部分参照).
尚,受験生の答案を添削していると,↓図のように,奥行き2mの大きな庇のみ緩和規定の適用を採用している答案が目につきます.この場合,西側の奥行き1mの小さな庇も含めて,その合算の長さ(=9.6m)が前面道路に接する部分の長さ(50m)の1/5以下であることを表記してください.
【注意】
上記の緩和規定を適用しているにも関わらず,図面上に何も表現されてない答案の場合は,道路境界線からの最小後退距離は庇の先端までとなります.緩和規定を適用し,庇を無視し,柱の外面までを最小後退距離としたいのであれば,必ず,上記の緩和規定を適用している旨を表記してください.
以上
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