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【日本建築史】堅魚木と千木と式年遷宮
前回からの続きです.
「堅魚木(かつおぎ)と千木(ちぎ)」については,平成22年の一級建築士「学科」試験問題に出題されています.
【問われた知識】
「神明造り」の特徴として,切妻屋根の棟の上に棟と直交する円形断面の堅魚木が並び,棟の両端に斜めに突き出した千木がある.
【解説】
問題文の記述は正しい.堅魚木(かつおぎ)と千木(ちぎ)については↓.
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47768891/picture_pc_e23861c10a138a040caa4e6f2c74d927.png?width=800)
祀っている神が女神の場合,堅魚木は偶数となり,男神の場合は,奇数となります.千木についても伊勢神宮のように先端を水平にカットしている「内削ぎ」の場合は女神を祀り,垂直にカットする「外削ぎ」の場合は男神を祀る.画像は,コチラ.
伊勢神宮は,天照大神(アマテラスオオカミ/太陽の神)という女神を祀っております.その祖先が天皇だと言われております.なので,神の中の神という感じで,実際,伊勢神宮が神社の中で最も格式の高い神社となり,その建築様式は,神明造(しんめいづく)りと呼ばれます.
【解答】〇
また,平成19年の一級建築士「学科」試験では,式年遷宮(しきねんせんぐう)についての知識が問われました.
【問われた知識】
伊勢神宮内宮正殿(三重県伊勢市)は,東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち,式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて,造替が繰り返されてきている.
【解説】
伊勢神宮(三重県伊勢市)では,式年遷宮(しきねんせんぐう)により20年ごとに社殿を新しく造り替える.内宮正殿(しょうでん)は,東西に隣接する南北に細長い2つの敷地のうち,交替で片方の敷地を用いて,式年遷宮が行なわれる.
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【解答】〇
続く
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