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【学科】直近の合格者モナカさんの合格点突破ノウハウ

令和4年(2022年)に一級建築士学科試験を受験し,102点(合格基準点91点)で合格されたモナカさん.

10年程前に一度,受験されていますが当日は思うように勉強できず不合格となってしまった.令和4年に本気で合格を目指すこと決断.まず,最初に行ったのは,知り合いの合格者たちへのヒアリングでした.その際,学科も製図も一発合格を果たした先輩合格者から「本気で一発合格を目指すなら,合格するまでは試験勉強を最優先する生活に切り替える覚悟を持つべき」と言われ,その一言で一発合格する覚悟が決まったそうです.

 11月末から学科本試験日までの累計学習時間は約1150時間だそうです.そのうち約300時間が,ながら学習(通勤や家事の間での音声や動画)でした.

本番でのとりこぼし状況は↓

とりこぼしを8点にとどめています

そんなモナカさんが次年度の学科受験生の皆さんへ成功ノウハウを共有してくれました.You Tube動画で公開中↓


モナカさんが合格点を突破できた勉強法は↓

○本当に過去問だけで合格できるのか?

 合格できました。ただ「過去問の知識を理解、暗記する」ことだけが過去問の勉強ではなかったと感じています。「文章を正しく読むこと」がとても重要でした。本番は過去問の文章を言い換えて出てくるケースが多々あります。その際、文の基本構造を把握したり、要約したり、同義か異議か判断したり、既にある知識から推論したり、そうした読解力も過去問の勉強を通して身につけることが大切だと感じました。
【補足】
実際に身近にいる合格者たちへヒアリングした結果、一発合格者から次のようにアドバイスされた。「本気で合格したければ、試験勉強を最優先する生活に変えねばならない。そうでなければ、合格は無理」。


○効率的な過去問学習のコツとは?

「1回じっくり取り組むよりも、3回軽く取り組む
私は1巡目に時間をかけすぎました。さっぱり訳が分からない問題も1巡目から理解しようとしていました。しかし、2巡目3巡目の方が短い時間で理解できることに後で気が付きました。難しい問題は、いつか理解できるはずと、黄 or 赤の理解度設定(動画解説はコチラ)をつけてさっと流すのも時間短縮のコツだと思います。

「今、自分は何を勉強すべきかを把握」
Excelで各分野で緑、黄、赤が今、何問なのか、各模試や過去問で間違えた内容となぜ間違えたか(数値を覚えていない、理解が足りない、4枝すべて読んでいない等)を一枚の表にしました(コチラ)。
【補足】
学習管理については、前年合格者のチロルさんの合格点突破ノウハウ(コチラ)を参考にした。最初は手書きで始めたが途中で↑のようにA3用紙(横書き)2ページにExcelでまとめる管理法へと変えた。育児中だったこともあり、勉強時間が限られていたため、スケジュール管理を徹底。

A3用紙(横書き)2ページにExcelでまとめる管理法

黄、赤が多い分野、各模試や過去問4択で間違いが多い分野を最優先で取り組むべきと考え、この表を次に何を勉強すべきかの指針にしていました。直前期にはこのExcelをA3サイズの裏表に印刷、総復習し追加書き込みし、本番に持っていきました。
問い合わせ機能の活用」

お問い合わせ機能(アプリのその他→お問い合わせをクリック)

 分からない問題は問い合わせ機能で、先生方に質問していました。毎回、ぶっちゃけ解説がとても分かりやすく、感動していました。解説は印刷してマーカーを引いたり、図示を加えたりして問い合わせ専用ファイルを作りました。自分の苦手な問題が詰まっているので直前期の復習にも役立ちました。

「勉強仲間と切磋琢磨」
5月下旬からみんチャレ(三日坊主防止アプリ:5人一組でチームを組み、毎日自分が勉強したことを報告。)を始めました。仲間はTwitterで募集。メンバーでその日、自分が間違った問題を出し合ったり、わからない問題を教えあったりしていました。

 例えば、自分が環境の季節ごとの南東西水平面の終日日射量の問題が分からず、メンバーに質問したところ、全員解き方が違っていて(語呂合わせ、表で覚える、本質的に理詰めで解く)、一つの問題でも色々な解き方があるのだとかなり勉強になりました。また毎晩、建築士試験マニアはまちゃんのstandfmを聞いていました。そこでも勉強仲間ができ、楽しく勉強を続けられました。


○どんなスケジュールで勉強したか?

【勉強スケジュール】
5月 
勉強方法を調べ、合格ロケットの早勉サービスを利用することに決めました。

6月~2月中旬 
1巡目(全教科一通り解きました。前述の通り、もっと軽く取り組めば良かったと反省。)
【補足】
1巡目が一番、苦しかった。2巡、3巡していくうちに知識どうしが繋がっていき、理解も深まっていく。一度にすべてを理解しようとせず、2回、3回と繰り返しながらモノにしていく。オンライン講義にはリアルタイムで全出席(ロケットユーザーは無料)。

~3月下旬
2巡目(×問分析、解かずにどの部分が×なのか、問題と答えを照らし合わせながら書き出し、各分野ごとにどういう×が多いのか集計しました。これにより出題者意図が分かるようになってきました。また本番、新問でもこの文章のこの部分が×かな?はっきりとした数字はわからないけど、この数値が小さいという×だろうなといったように推論するのに役立ちました。)

~6月下旬 
3巡目(優先順位を決めながら黄・赤問題を解く)

3月~7月 
模試や過去問等4択で解く。模試一回の復習には約1週間。 音声教材は1週間で1周を目標。

【勉強時間】
勉強時間はstudyplusで管理 合計:約1400時間(ながら学習含む)
5月~12月25日 
1日2時間勉強するのがやっと。
12月25日 
荘司先生と博士さんのYoutube対談(1回で受かる受験生vs何度も落ちる受験生)を視聴。

12月26日~ 
やる気になり、平日3~5時間、休日6~8時間勉強できるようになる。


○ウラ模試(ウラ指導の一発逆転模試) の活用法

 ウラ模試において、設問を読んで文字や図でアウトプットすることは、「文章を正しく読むこと」「つまり何を言っているのか把握すること」の訓練になりました。解いた問題用紙を事務局に送ると、自分のアウトプットに対し、先生方がアドバイスしてくださったのが復習に役立ちました。

monakaさんのアウトプット

ウラ模試で間違えた問題は、ノートにまとめ、覚えるべき箇所を赤書きにし、赤シートで復習できるようにしていました。さらに合格ロケットのキーワード検索で間違えた類題を解いて、(例:全熱交換器の問題を間違えたら全熱交換器で検索)さらに解けなかったら再出題設定にしていました。


○本番で悩んだ事や心構え等

過去問20年分をやっていると、過去問の類題か新問かの判断はできました。その上で「みんなが解ける問題を確実に解く、とりこぼしを減らす」「新問では差がつかない」という先生方が繰り返しおっしゃっていた言葉が胸に刻まれていたので、落ち着いて取り組むことができました。一方、最後まで答えが分からず悩んだ計画の問題は、答え合わせの際に、文の意味を読み間違えていることに気がつきました。(結果、とりこぼし)
冷静に客観的に一文一文と向き合うことの大切さを痛感しました。


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以上

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