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故郷にて②

 今日、おばと話をした。いろんな話。私の将来の話や、元職場の話や、家族の話。少し気になることを話していたので、残しておきたいと思う。

 おばは、小学校に勤めている。
二分の一成人式で、子どもたちに将来の夢を聞いたところ、こんな返答ばかりだったという。

 「特にない」
「楽ができればそれでいい」

 愕然とした。
楽ができればそれでいい、とはなんだ。特にないってなんだ。どうなってるんだ。どういうことなんだ。10歳の子どもが言うセリフがこれってどうなんだろうか。

 いやもちろん、望ましい答えをすることが正しいとは思わないけれど、ちょっと回答としてあまりにもひどすぎると思った。なんか、世の中もしかして狂い始めてないか?正直ぞっとした。

 子どもたちよ、明るくあれ!なんてことは一ミリも思わないが、この無気力さはなんだ、と強く思う。無気力にしているのは誰なんだろうか、あるいはなんなんだろうか。

 個人的な見解だけれど、「楽」して得た経験は身にならないし、「楽」すれば得られるものも少ない。それでは楽しみがなくないか?いやもちろん、そうやって生きていくことを否定したくはないけれど、本当にそれでいいのか?と問いたくはなってしまう。僕は昭和型の思考をしているのだろうか?

 いつの時代もどこか何かが狂っているとは思うけれど、確実に何かおかしい気がする。いいものも悪いものも、良くも悪くも、いまいろんな部分が壊れだしているのかもしれないと思った。

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