27歳メトロ日記 0411

宇多田ヒカルのアルバムがリリースされた。
深夜の布団の中で聴いて、私は久々に音楽で泣いた。

解明できないものを恐れたり
ハマる、陰謀論に
そんな人類みんなに
アインシュタインが娘に宛てた手紙
読んでほしい
愛は光 愛は僕らの真髄

という歌詞のことを考えては、今日も愛のない仕事をしてしまった気がして、誰にともなく気まずくなっている。

4月に入ってから、一人酒を控えている。
やめてみて改めて、自分という人間の酒へのモチベーションの根源は、酒が好きだからでも人と円滑にコミュニケーションをとるためでもなんでもなく、ただ現実からなるべく目を逸らし享楽的に生きるためなんだと気づく。

私は何かを愛すという技巧を身につけないまま27歳になってしまっていて、だからこんな日は、本当になんにも楽しくない。