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磁力との出会い: フシギナチカラ

 はじめて塾の宿題が出されましたので娘と一緒に取り組んだわけです。

 多いね。多いよ。

 オンボーディングはやはり伴走が必要と思い、勉強のリズムを作るまでは学習プランを作ってあげることにしましたが、もしこれを自分で計画的にこなせる小学生がいたらそれは芦田愛菜ちゃんです。

 学校の宿題は20分で終わりますからおよそ週100分ですが、塾の宿題の目安は6時間くらい。3.6倍ですか。それでもポケモンのアニメとYoutubeはそれ以上の時間を驚異的な集中力で見ていますから、ポテンシャルからすると余裕です。

 私もひとつのゲームに軽くひと月50時間以上費やしたりして、「つまりオレは月50時間くらいの勉強時間は捻出できるのだ」とモチベーションを上げたりしていますので。

 それでも国語と算数はまあいいでしょう。計算や漢字の勉強は慣れてますので勘所が掴めているようです。暗記モノやクイズは得意ですので社会もわりと組みしやすい。

 問題は理科ですよ。小学生の理科は読解力・計算力・暗記力全てが問われる総合科目。塾レベルの理科は初めてなので少々苦戦しました。

 しかも最初の単元は磁石。なんでしょうね。いきなり抽象度マックス。しかもしっかり磁気誘導の初歩まで踏み込みます。人類にとっては古代から身近にありながら、近代まで解き明かすことのできなかった磁力。これを一発目にぶち込んでくる辺り容赦ありません。

 テキストを読んでいて、山本義隆の名著の感動が20年ぶりでよみがえってきた私はいいんですが、娘のほうは問題が解けず悔し泣き。

 いったいどんなふうに教えてるんだ、と配信された授業動画を見てみました。わかりやすいといえばわかりやすいんだけど、これを授業とテキストだけで理解できるのはスーパー小学生じゃないですかね。まあもともとスーパー小学生向けの塾なんですわ。凡人には磁石が必要よ磁石が。

 Amazonで買いました。ひととおり仕組みを学べる実験のインストラクションがあり、いやー、いい時代になったもんですね。少々お膳立てが過ぎる気もしますが……。娘も夢中で遊んでいました。そのあとテキストに向かってみると、するすると理解。

 抽象概念の操作ができるようになる年ごろとはいえ、くっつくとかくっつかないとか、反発するとか、ある程度じっさいにやってみないとねえ。最初は心が折れた娘も、かなり自信をつけました。

次は水溶液だってよ😂

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