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Raspbian Buster セットアップ

先の記事「RasPi, ESP32, PIC 使い分け」には、「私の場合、RasPiはほとんどPCと同じ扱いです。」と書きました。つまりGPIO活用には消極的でした。

仕事で使ているRspbian Jessieは、いきなり電源をOFFしても問題が無いようにOverlays FS による改造をほどこしてもらったものです。Jessieはサポート期限が迫っているので、何とかしなければと思っていました。

そんな中、バーコードリーダーと小規模ディスプレー、LED表示を備え、LAN内のデータベースサーバーとNASの読み書きが出来れば解決出来る課題を見つけ、Raspberry Pi Zero を使ってみることにしました。
調べてみるとBusterは標準でOverlayによるRead-onlyに設定出来るようです。

いまさらながら、期待を込めてBuster のセットアップを行いました。

Overlay による Read-only 設定

ラズベリーマークのメニューから、設定 → Raspberry Pi の設定 と進み、パフォーマンスタブからOverlay File System の Configuration をクリックすると次のように3つの選択が可能です。
1  .Overlay  Enabled または DIsabled (Enabled = Read-only)
2-1.Disabled の場合 Boot Partition を Read-only に設定
2-2.Disabled の場合 Boot Partition を Read-write に設定

1.でEnabledにすると、全てのファイルがRead-onlyになるようです。
試しにデスクトップに新規ファイルを作って、電源OFF/ONすると起動後には新規ファイルが無くなっています。
2.は普段2-1で使い、アップデートやインタフェースの設定変更などを行う際には2-2で変更して2-1に戻すと言った使い方でSDカードが長持ちするように思います。
SD Card Copier でクローンを作る場合時は2-2に戻す必要がありました。

勿論、面倒なのは嫌だと言う方はデフォルトの2-2で使います。

関連記事です。 → Buster OverlayFS 設定見直し

Buster のセットアップ

とりあえず、Raspbrry Pi 3B にセットアップして問題なく使えたので、いよいよZeroに取り掛かりました。

準備したSDカードを挿入して起動後、指示に従って Country, Language, Timezone を選択、新しいパスワードを入力
Set Up Screen
Select WiFi Network
Update Software
と進んだところでLanguage 関係でなにやらエラーが出ている様子でした。

Zeroで日本語入力は無理なのか?とも思いましたが、一通り使えることを確認した上で、再度新規にSDカードを準備して起動してみました。
今度は同じUpdate SoftwareでもLanguageの前でエラーが発生したので、OKをクリックした後に Back → Next をクリックして進めると正常に完了して日本語入力も可能になりました。

エラーにめげずに OK → Back → Next を繰り返せば大丈夫なようです。

今度はRaspberry Pi 4B (4GB) を購入して使い始めました。リビングのテレビでYoutube を見る分にはストレスなく長時間使い続けられます。

それまでYoutube用に使っていたRaspberry Pi 3B+はStretchでしたが、折を見てBusterを試してみます。→ 3B+もBusterで動いています。

GPIO積極活用宣言

繰り返しになりますが、Overlay File System 対応は私にとって朗報です。
「私の場合、RasPiはほとんどPCと同じ扱いです。」との前言を撤回します。

これを機会にRaspbrry Pi のGPIOを積極的に使ってみます。Zeroを中心に活用する予定ですが、Zeroで動けば他のRasPiでも動くはずです。

今後とも宜しくお願いいたします。


出来ればサポート頂けると、嬉しいです。 新しい基板や造形品を作る資金等に使いたいと思います。