首だけ女の恐怖

1987年・インドネシア
監督:H・ジェット・シャリル

首だけが女、性格だけが女、股間だけが女とかのいわゆる「ナンチャッテ女」が暴れまわる映画だと思ったら、なんと「首だけしかない女」が夜中にフラフラっと近所を俳諧しては迷惑をかけるという代物でした。

インドネシアの山奥に住む魔女の取材に来たパツキンねえちゃん。

運良く魔女との接触に成功しますが知らんうちに呪いを掛けられ、夜な夜な草むらに出かけては、豚に変化してゴロゴロ転がってみせたり、寝ているうちに首だけで飛び回ってみたりと一緒に寝ている彼氏も気が気じゃありません。

そこで医者に看せることにしますが、嫌がる彼女は胴体残してトンズラ。
しかも肺だの心臓だの腸だのもボッコリくっついたまま行っちゃったものですから、「内臓が無いぞう。」ってなもんで、医者もお手上げ状態です。

で、さすがに首がなくっちゃ、前戯もままならず、おまけになんか変な匂いがしだしたので、彼氏は泣く泣く裏庭に埋めましたが、その日の夜に疲れて帰ってきた「首だけ(内臓つき)」の彼女は体が無くなったのを見て怒り心頭。
腐りかけた体にパイルダーオンすると、目やら指先やらから光線を出しながら彼氏に襲い掛かります。

しかし、そこに偶然通りかかった霊媒師のおじさんが応戦。あっけなくやられたところに偶然通りかかったその兄貴がやってきて更に応戦。どう見てもフィルムの傷にしか見えない光線が飛び交う中、首だけ女と助太刀に来た悪い魔女は優勢に立ちますが、やっぱり女といえば朝に弱いというのが相場らしく、朝の光にメラメラっと燃え尽きてしまうのでした。

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