不動産価格の歪み
こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。
不動産投資では、購入時の価格が重要なのは以前ここの記事でも書きました。今回の記事では、不動産価格の歪みについて書いていきます。
価格の決まるメカニズム
不動産に限ったことではありませんが、物の価格は、需要と供給で決まります。不動産の重要は、ざまざまの要因で決まってきます。
一方、不動産には、株式における証券取引所のような、公開された市場がないので、市場価格がありません。価格相場はあるものの、不動産は個別性が強いため、個々の不動産の価格はバラツキがあります。
また、不動産の売買は、相対取引が基本なのです、売買が成立し、現金化するのに時間がかかります。このため、売主が、現金化を急ぐと価格は訳すなりますし、買主が、すぐに物件を入手したい場合には、価格が高くなります。
立地の変化
不動産の価格は、所在地で変化するのは言うまでもなりません人気のある立地にある物件は高くなります。
立地は、利便性や効用にも影響してきます。駅からとの距離、中心部へのアクセス、幹線道路へのアクセス、などの要因で変化します。
立地は、利便性や効用以外にも、その場所のイメージとは、情緒的な要因でも変化します。
たとえば、中心部までの、距離が同じでも、△△駅より、○○駅の周辺の方が高くなっており場合があります。
経済状況
経済状況によっても、不動産の価格が変化します。一般に好景気になると、不動産に対する需要が高まり、価格が高くなります。
金利動向
特に、金融動向によっても不動産価格が変化します。特に金利が上がると、不動産を購入するための資金調達が厳しくなるため需要が下がり、価格が下がります。逆に、金利が下がると、資金調達が容易になり、不動産の需要が上がり、価格は高くなります。
また、金利が下がると、資金の運用先としの金融商品の利回りが下がり、資金の運用先として、不動産に資金が流入し価格が上がります。
物件情報を得るために
不動産の価格は、需給関係、立地などで価格相場は形成されています。しかし、それほど多くはありませんが、様々な理由で、相場より安く売りだされている物件もあります。このような割安価格で販売されている情報は、ポータルサイトに掲載されることは稀です。しかし、掲載されることのあるので、やはり、ポータルサイトを含め、情報を集めるようにしましょう。
しかし、相場より高い物件の、あえて、ポータルサイトなどの、掲載せず、「ポータル未掲載物件」などと銘打って、さも、割安物件であるかのうように、物件を紹介する宅建業者もいるので注意が必要です。
まとめ
不動投資のデメリットとして、流動性が低いとの言われています。しかし、流動性が低いため、価格の歪みが発生しやすくなります。売り急ぎにより価格の低下は典型的な事例です。
しかし、証券取引所のような公開された市場がないため、価格相場を把握することが困難です。普段から、不動産の販売情報に触れ、相場観を養うことが大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日はこの辺で、次回また。
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