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不動産屋さんに紹介される物件⓸ ~空室対策~

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今回の記事は前回の続きです。


きれいがいちばん

2年ほど前に、完成した人気ハウスメーカーの新築物件が、竣工から満室になるまでに1年近くかかっていました。新築の物件はなのに、入居者募集に苦戦したようです。
竣工当初は、エントランスや植栽部分もきれいだったのですが、時間の経過とともに、エントランスのタイル部の汚れ目立つようになり、植栽部の雑草が気になる状態のまま放置されていました。この物件が入居募集に苦戦した原因はいろいろあると思いますが、エントランスの汚れや雑草も、原因の一つだと思います。

この物件のように、お客様の内見がするときに最初に目にする、エントランスや共用部が汚れていると、お客様はどう思うでしょうか。第一印象が悪くなり、お部屋自体がきれいでも入居申込みをする可能性が低くなってしまうと思います。当然このようなお部屋は紹介されにくくなると思います。
室内をきれいにすることは当然ですが、エントランスや廊下、植栽、自転車置き場などの共用部もきれいにしておくことが重要です。

また、ルームクリーニング直後のお部屋はきれいな状態になっていますが、空室の期間が長くなると、室内にほこりがたまったり、バルコニーの床に虫の死骸が散乱したりして、見苦しい状態になります。やはりこの様なお部屋は申込みに繋がらないと思います。空室期間中は、1週間に1回程度お部屋の中や共用部の状況を確認し、必要に応じて清掃を実施し、きれいな状態を保つようにしましょう。

古い × 汚い × ぼろい

「うちの物件は古いから仕方ない」ということをおっしゃる方がいますが、ちょっと残念な気がします。古いことと汚いことは違うことです。このような場合は、
 古い × 汚い × ぼろい(壊れている)
の3拍子揃った状態になっている場合が多いです。この3つのうち2つ“汚い” “ぼろい”を取り除けば、“古い”だけが残ります。
  汚い→ きれにする
  ぼろい→ 修理する
古いものでも、きれいで、壊れていなければ、最近では、“アンティーク”、“ヴィンテージ”といわれ、好まれるようになってきました。古いからと諦めず、掃除、修理を実施することで、お客様の受入れられるお部屋になると思います。

スリッパを置く

内見されるお客様のために、空室にスリッパを置くということは、ほとんどの賃貸経営や空室対策の書籍などに書かれているにも関わらず、設置してあるお部屋はあまりみかけません。

一般的に内見するときは、不動産屋さんがスリッパを持参するから必要ないのでしょうか? いえ、そんなことはありません。初めからお部屋にスリッパがあった方が、不動産屋さんもスリッパの出す手間が省け、案内しやすいお部屋になると思います。

また、お部屋の設備や特徴を書いたPOPをお部屋に貼るのも有効だと思います。不動産屋さんも初めて案内する部屋も多く、POPなどの情報は不動産屋さんにも喜ばれると思います。

まとめ

今回は、不動産屋さんがお客様に紹介しやすいお部屋について書いてみました。

人気の設備を導入したり、間取り変更などのリノベーション工事を実施したりし、お部屋のグレードを上げることは、もちろん、紹介されやすいお部屋になるとは思います。しかし、設備の導入やリノベーション工事には、多額の費用が必要になります。多額の費用をかける前に
・募集しているお部屋の情報をつたえること
・お部屋・共用部をきれいにすること
の2点をこころがけることが重要だと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

今日はこの辺で、次回また。

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