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アップアップガールズ(2)とは 楽曲編 vol.1

ポップさ、キャッチーさ、激しさのある楽曲で多くのファンを楽しませるアップアップガールズ(2)。

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今年2月に結成3周年を迎え、さらなる高みを目指して邁進している8人組アイドルグループだ。
彼女たちは、これまで歌やダンスのポテンシャルに磨きをかけ着実に成長してきた。
しかし、“アプガ(2)の楽曲を聴いたことがない”“ライブを見たことがない”という人たちが大勢いるのも正直なところ。
そうした人たちにアプガ(2)を知ってほしい、応援している人たちにもっとアプガ(2)を好きになってもらいたいという思いがこの記事のスタート地点です。
彼女たちが持つ様々な魅力の中でも、グループの方向性を明確に見せる楽曲の話題を中心に、ここでは話を進めていきたいと思います。

まずは、グループのプロフィールを駆け足でおさらい。
アプガ(2)は、初期メンバーの高萩千夏、吉川茉優、鍛治島彩、2期メンバーの中川千尋、佐々木ほのか、3期メンバーの森永新菜、島崎友莉亜、新倉愛海の8人のメンバーで構成されている。
先輩のアップアップガールズ(仮)の妹グループとして2017年2月に結成され、当初は5人組で活動をスタートした。
以降、メンバー変遷を遂げながら、2019年8月から現在のメンバーで活動している。
では、グループとして大きく前進した2019年からのアプガ(2)の活動を振り返ろう。
2019年3月に3期メンバーの3人が加入し、新体制初のワンマンライブを3月23日にマイナビBLITZ赤坂で開催。グループ最大規模のキャパを満員にして、見事にライブは大成功となった。

8月から現在の8人体制となって、TIFなど夏のアイドルフェスでも大活躍する。@JAM EXPOでは、メインステージ争奪戦を勝ち抜き、初のストロベリーステージの大舞台にも立つこともできた。11月12日には初のアルバム『アオハル1st』を発売。

リリースイベント期間中に課せられた2500枚を完売させるというミッション『#アオハル2500』を見事にクリア。

2020年に入ってすぐ、1月7日に両A面シングル「世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん」をリリース。

ここでは、1万枚完売のミッション『#アオハル10000』をファンとともに達成し、

オリコンチャートでもグループ最高位の8位をマークした。

※達成を記念して行われた無料のワンマンライブのフル動画

こうして見てみると、アプガ(2)はファンと一体となって前進していくグループというのがよくわかる。

では、アプガ(2)の楽曲の魅力について触れていこう。
アプガ(2)のグループの方向性は、正統派アイドルグループを掲げている。
先輩のアプガ(仮)はアスリート系アイドルグループとしてアグレッシブでEDM系の楽曲も多いが、

アプガ(2)はポップソングが主軸となっている。
さらに、アプガ(2)は青春がテーマのグループでもある。
青春と言えば10代〜20代前半となるが、まさにメンバーの年齢がズバリ当てはまる。夢と現実、迷いや希望感、あらゆるものに向き合いながら大人になっていく人生の中で最も多感な時期。
アプガ(2)の楽曲の歌詞には、そうした青春の感情が多く描かれている。誰もが経験する青春というテーマだけに、歌詞はメンバーとリンクしつつ聴き手にも当てはまってくる。
さらには、年齢関係なくきらめくマインドさえあれば幾つになっても青春は続いていくというメッセージもアプガ(2)は歌に込めている。
つまり、同世代も大人も子供も巻き込むパワーが楽曲に内包されているというわけだ。
アプガ(2)のボーカル面は、センターの吉川、リーダーの高萩のボーカルが軸になり、それぞれのメンバーの歌が彩りを加え、楽曲の世界観をより鮮やかにするというのが基本のスタイル。
最近では明るさと強さに加え、エモさを感じさせたりと表現力は確実にアップしている。サウンド面では、エレクトロニックな打ち込みよりも、生楽器の音色の楽曲が多い。様々なジャンルの楽曲があるが、総じてギラついた都会感よりも、温かい人間味を感じるものばかりだ。

ここからは楽曲に触れながら話を進めていく。
まずは、2017年8月15日発売1stシングル「Sun!×3/二の足Dancing」に収められた、アプガ(2)の代表曲でもある「二の足Dancing」。

作詞は児玉雨子、作曲編曲はmichitomoが手掛けたマイナーコードで疾走していくかっこよさ溢れるナンバー。二の足を踏んでいた主人公が次の一歩を踏み出す瞬間を描いた歌詞は、アイドルシーンに飛び込んでいくデビュー当時のアプガ(2)とシンクロする。
そこから歌い続ける中で、次なる目標へ進んでいくそのときどきの彼女たちの思いへと歌詞の意味合いが変化して受け取れるようになっていった。この曲は、大サビに鍛治島の特技・鼻リコーダーが入るのも大きなポイント。ライブでも、鍛治島が鼻リコーダーを吹く場面は見せ場になっている。
もう1曲「Sun!×3」は、タイトル通りの問答無用に明るい弾け感たっぷりのナンバー。物語の始まりを歌う、未来しか見ない歌詞が気持ちいい。音の部分では、オルガンがリードを取る楽曲というのもアイドルソングというのもなかなか珍しい。

2018年1月1日発売の2ndシングル「どしゃぶりのテラス席/フユトテトテ」の中の、「どしゃぶりのテラス席」は吉川がメインボーカルを務めた切ない恋心を歌うミディアムチューン。

歌詞にある“好きよの代わりに Say Goodbye”は、かなり印象に残るフレーズだ。この曲を歌うために吉川は改めて歌に向き合いボイストレーニングで猛特訓した。そこから現在に至るまで日々歌の練習を続け、その成果もあり彼女の歌声はどんどん艶やかさを増している。
そして「フユトテトテ」は、幸せ感に満ちたかわいい雰囲気のウィンターソング。冬の白い息や、ウキウキするような場面が脳裏に浮かぶようだ。

2018年5月1日発売の3rdシングル「っていう初恋のお約束/ハッピースLOVE♡」に収録された「っていう初恋のお約束」は、℃-uteのかっこいい路線を踏襲するようなアップチューン。

徐々に力を付けてきたアプガ(2)が、クールかつパワフルな世界観を歌で思いっきり見せてくれる。
「ハッピースLOVE♡」は、PandaBoYが楽曲制作したかわいくハッピーに爆発するアップチューン。

弾けるような突き抜け感で、ライブでもファンが湧きまくり状態。対バンイベントでも他のグループのファンを巻き込むパワーがある。メンバーひとりひとりのセリフパートもあり、ライブでは各メンバーが個性を発揮し自己アピールする時間になっている。

後編に続く
文:土屋恵介 https://twitter.com/inazzma


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