アップアップガールズ(2)8人の偶然、あるいは必然 第2回 天真爛漫が過ぎる運命のアイドル・佐々木ほのか

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アップアップガールズ(2)初心者のみなさんにむけて、アプガ(2)メンバーにフォーカスを当てて紹介していくこのコーナー! 2回目は、2期メンバーであり、現在14歳中学三年生、アプガ(2)最年少メンバーである佐々木ほのか、愛称:ほーちゃんを取り上げます。

アップアップガールズ(2)は、2016年11月6日「アップアップガールズ(仮)武道館超決戦」にて発表された、「アップアップガールズ(2)オーディション」がきっかけとなり結成されました。

なんと佐々木は、そのオーディションを受けていました。
オーディションの応募要項には「応募資格は、2016年11月8日時点で満12歳~23歳の女性」とあります。
その時、佐々木の年齢は11歳。福岡に住む小学六年生でした。
ですが、佐々木はその後の「「夢を諦められない人は参加資格がなくても応募は可」です!!」という文章に希望を見いだし応募を決めたと後に発言しています。

若干11歳、小学六年生の佐々木ほのかは、どんな夢を諦められなかったのか。
それはもちろん“アイドル”になるという夢です。
「世界一のトップアイドルになる」と、オーディションで言っていたといいます。
アプガ(2)のオーディションの前、11歳の佐々木は、とあるアイドルグループになるという夢に破れ、落ち込んでいました。
それ以前、就学前から佐々木はアイドルグループ「青SHUN 学園」、そしてその中の年少メンバーで組んだ「青SHUN KIDS」の一員として福岡を中心に活動していました。
実は、アプガ(2)の中でも、佐々木はアイドル歴は吉川茉優に次いで2番目の長さを誇っているのです。

福岡時代のことは、こちらのインタビューで詳しく本人が語ってくれています。

ここでも語っていますが、2016年1月に募集された「モーニング娘。’16新世紀オーディション」を受けることをきっかけに、佐々木はモーニング娘。を知りました。
残念ながらそのオーディションは合格者なし、ということで、佐々木も不合格。
不合格で落ち込んでいた佐々木でしたが、そのことでモーニング娘。を知り、鞘師里步さんという憧れの存在が出来、それまでは苦手だった歌のことも好きになれたといいます。
鞘師里保さんの卒業曲でもあるモーニング娘‘15の「ENDLESS SKY」によって、当時の佐々木はとても励まされたとも、イベントで語っていました。

そしてネットでモーニング娘。の動画を観ていたときに、オススメとして出てきたのが「アップアップガールズ(2)オーディション」の動画だったのです。

まるで運命ででもあったかのように「夢を諦められない人は参加資格がなくても応募は可」の文章に引きつけられ、佐々木はオーディションを受けました。

年齢や、福岡在住ということもあったのか、オーディションには最終前に不合格でしたが、佐々木はアップアップガールズの研修生になることができたのです。

そこから1年、福岡に住みながら東京に通い、研修生としてレッスンに励み、最終オーディションに合格し、2018年4月、中川千尋と2人、アプガ(2)に2期メンバーとして加入することが決定しました。

そして、2018年7月7日に開催されたアップアップガールズ(フェス)において、初めてアプガ(2)としてステージで、加入後初の新曲「エンジェル演じて20年」のパフォーマンスを披露したのです。

観たことのない人には、是非とも観ていただきたい、アプガ(2)になった佐々木ほのかの初ステージです。初めてとは思えない、先輩たちに負けない堂々たるパフォーマンスと、誰もが感じることでしょう。

佐々木ほのかに関して、アップアップガールズ公式YouTubeチャンネルに興味深い2つの動画がアップされています。
研修生になった直後と、その1年半後の「フユトテトテ」のダンス動画です。



1年の研修生としての努力、アプガ(2)加入決定から初ステージまでのさらなるレッスンで、ダンスにおいて如何に研鑽をしていたのかが伝わる動画です。

幼い頃からダンスが好きで得意だという佐々木は、YouTubeに数々の踊ってみた動画をアップしているので、そちらも是非ともチェックしていただきたいと思います。
その中でも出色の出来なのが、こちらの「チカッとチカ千花っ♡」。
アニメ「かぐや様は告らせたい」の藤原千花というキャラクターの歌う曲で、そのアニメ映像をかなり忠実に再現しています。

是非とも、元となったアニメの映像と比べて観てみて欲しいと思います。
佐々木のダンスとスタイル、そのパフォーマンスはこだわって描かれたアニメのキャラクターにも匹敵するものだと証明できる名動画です。

さて佐々木の魅力は、ステージ上でのダンスパフォーマンスにあることは異論は無いと思いますが、それだけではありません。

加入後のリリースイベントや、対バンライブ、アップアップガールズ(2)の1stツアーなどのMCでのトークから、そのキャラクターがどんどん表に出てきました。
決して、本人的にはふざけているわけでもないでしょうし、ウケを取ろうとしているわけではないのですが、ボキャブラリーの貧困さから、とんでもない発言がジャンジャン飛び出すのです。
それと幼い頃から変わらないというテンションの高さ、さらにはアニメのようなキュートボイス、甲高い笑い声に博多弁も相まって、とんでもないミラクルをファンは目にすることになります。

これは、2018年8月16日に開催された「アップアップガールズ(2)&(プロレス)メンバー対抗 実力診断テスト」の楽屋での様子。この映像では、ステージ以上に自由奔放な佐々木ほのかを観ることが出来ます!
同期で盟友とも言え、非常に対称的な中川千尋とのかけ合いもお楽しみください。特にラストの新井愛瞳センパイとの絡みは、アプガ史に残る映像です。
往年のモーニング娘。の「辻加護VS中澤」を彷彿させるものになっています。

2020年に入ってからはSHOWROOMやCHEERZ、おうちチェキ回などで佐々木ひとりでの生配信も数多くされるようになりました。そのミラクルは、ひとりの時にこそ数多く誕生しているので、佐々木の魅力に気づいたみなさんは、1回たりとも見逃すことはできないでしょう。

佐々木がアプガ(2)に加入してから、もう2年以上が経ちました。
この2年での佐々木の成長と言えば、やはり“歌”ということになります。
加入からしばらくは、歌割りもあまりなく、リズムも音程もまだまだで、いつも直されていたという佐々木。
ですが、2018年末、2019年夏のメンバーの卒業の後、重要な歌唱パートを担当するようになっていきます。

2019年8月の@JAM EXPO2日目のメインステージでの歌唱においては、喉の不調を訴えたエース・吉川茉優に変わって「二の足Dancing」の落ちサビのソロパートも任されました。

それから佐々木は、歌に力を入れ、レッスンを重ねていったといいます。
2020年1月発売の新曲「世界で一番かわいいアイドル」では、高萩千夏、吉川茉優に次ぐ歌唱メンバーとして、ソロパートを任されました。

2020年5月に公開された「どのみちハッピー!」でも、重要な歌い出しを任されています。

いま、佐々木ほのかの注目すべき点は、絶え間ない努力による歌唱力の成長といっていいでしょう。

最後にこの映像を紹介して、本稿の締めにしたいと思います。

初めてのMVを目にした瞬間から涙目になり、観ながら涙をぬぐい、ひとり泣き笑いを続ける佐々木ほのか。
小学生時代からアイドルとしてステージに立っていた彼女ですが、憧れていたモーニング娘。と同じように、何度も何度も観ていたモーニング娘。のMVと同じように、自らが出演するMVを初めて目にした感動なのでしょう。
彼女の、アイドルに対する並々ならぬ想いがその涙に現れています。
その想いを、いまも変わらず持ち続けてられているからこそ、彼女はアイドルになるのが運命だったと感じられるのです。

「世界一のトップアイドルになる」、彼女がオーディション時にすでに掲げていたその目標は、果てしなく遠いものかもしれません。
ですが佐々木を推そうと思っている、そしてすでに推しているあなたは、これからも非常に素晴らしい、アイドルとしての彼女の成長を目の当たりにしていくことは間違いありません!
彼女が歌い、踊るステージのその先になにがあるのか。運命に導かれてアプガ(2)に入った、のかもしれない彼女の未来に期待せざるを得ないのです。

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さてメンバー1人に焦点をあて、その魅力を紹介していくこの連載、次に誰が来るのかも予想しながら、気長にお待ちください!

文:岩岡としえ 
https://twitter.com/totototoriz




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