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祖父谷幸恵 45歳 塾講師・元生き方セミナー主催者

江東区に住んでおります祖父谷と申します。
私は現在、高校受験のための塾の講師をしております。担当は英文法です。
その時に取材で出会ったテレビ番組のディレクターOさんに勧められてこの文章を書いております。

実は5年前までは「幸せ生活開発塾(HLDS)」という団体を主催し
その代表を勤めておりました。
表向きは「人生を豊かにする考え方改革セミナー」と謳っておりましたが
簡単に言いますと、インチキ宗教みたいなものです。

お恥ずかしい話、私は長年の間「騙す側」でした。
私はこれまで迷える一般人から数億円という巨額の富を得ることができました。 
私は「自分が騙される訳がないと思ってらっしゃる方ほど騙されやすい」ということを身をもって知っています。
ですので、ここで人を騙すテクニックをひとつだけご紹介させて戴きます。

 人の心を騙すテクニック、それは簡単に言いますと「当たり前のことを難しく話す」ということです。これは我々の用語で「心の迂回」と呼んでいるのですが、あえて普通のことを遠回りして難しく話す、という方法です。
普通に暮らしていても周りにいませんか?「胡散臭い」と呼ばれている人。
大体、その胡散臭さは、当たり前のことをさも特別なことのように言う人のことです。
胡散臭い、と外にバレているうちは騙されたりしませんが、
これを巧妙に突き詰めていくと立派な「洗脳」になります。

 例をあげましょう。
「友達は大事」これは世間一般に当然とされていることです。
しかし、私が相手に話す際は「人間と人間の関係とは何でしょう?」という問いかけから始めます。以下続けてみます。
「人間と人間の関係とは何なんでしょう?地球上には46億人の人間が暮らしていると言われ、日本だけでも1億4000万人の人間が存在しています。想像して見てください。貴方にとってこの中の1億3000万人以上が他人です。何の関係性もありません。広大な地球に生まれて、貴方に関係する人々はほんの少ししかいないのです。人間は古来、成果物を貯蓄出来る稲作が発明されるまで、社会性が存在しませんでした。その前は生活を支えるメインは狩猟であり、各々がそれぞれ狩りをして獲物を捕らえ日々の飢えを凌いでいました。その頃は略奪や盗難が横行し、人間同士で傷つけ合うことも多かったということです。
つまり、人間は本能として唯我独尊であり思い合ったり共同で何かをすることはなかったということなんです。ですから、今貴方に関係してくれている人はとても希少な存在だということがわかるはずです。そしてその中で友達という存在は特にかけがえのないものだということがわかるでしょう。貴方の魂に少なからず共鳴し、傍にいてくれる存在を貴方は無下にしてはいけません。友達と共有する時間を大切な時間だと噛み締めて生きることで、貴方の人生はまたより光り輝いて、これまで以上に充実したものになることでしょう」

上のようなことを、普通のテンションで人に言うと「何を言ってんだてめえ殴るぞ」と言われると思います。
 しかし、残りの人生に不安を抱いている高齢者や、仕事や人間関係に疲れ精神的に参っている人に、上のような言葉を口頭で丁寧に述べると、一つ一つの言葉に自分の中で勝手に重みを乗せて聞いてくれるので、不思議と説得力をもって伝わります。

広い庭を部屋から眺めて「広い庭です」と言うのと、実際に庭の中を意味無くグルグル歩かせて「広い庭です」というのでは実感が違う、というのに近いのかもしれません。目線をどこに持っていくかで人間の印象というものはかなり変わってしまうことも多いのです。

この「心の迂回」という方法を応用して、いろいろなことを相手に説いていきます。
「イチゴは赤い」「頭は硬い」「メキシコは遠い」「野糞は臭い」、、、何でもありです。
当たり前の結論に一直線に向かうのでは無く、目線を変えたり話の出発点を変えたりしながらウロウロして元に戻ることで、当たり前の結論がさも「特別で大切なこと」に思えて来ます。
そんな中に適度に「人の生死」についてのテーマを紛れ込ませます。
「命は大事」や、「人生は短い」など人の生死に関わる当たり前なことを上記のように繰り返すと、人は教えてくれた私に対して次第に「この人は真理を説く人だ」という錯覚を起こすようになります。

結果、当たり前のことしか言っていないのに、私は「教祖」になれてしまいます。
こうなってしまうと、こちらのものです。
何十個壺を買わせようが、何に入会させようが本質的な信頼は揺らがないので、やりたい放題です。

私には上述した「心の迂回」を始め、108の洗脳テクニックを持っています。
このセミナーを始めた頃は貯金は3万円で、質素な2畳の部屋に暮らし、体調も悪くいつも道で嘔吐をして、よく車に跳ねられ骨折して足を引きずって歩くような毎日でしたが、
セミナーが軌道に乗ると、年収は3000万を超え、高層マンションの最上階に住居を構え、毎日レアステーキ食って、近くの運動場を大声を上げて走り回るようなパワフルな生活に変わりました。
「お金の風呂」が夢だったので、札束を浴槽にたんまり入れて入ってみましたが、紙幣で身体中を切ってしまい大変でした。でもずっと笑顔です。

今ならこのテクニックの全てを限定30名の方に特別料金でお教えいたします。
これで貴方も今後は何不自由ないエンジョイライフを送れること間違いなし!

応募方法は後ほどまた記載します。
瞬時に定員オーバーになるのでこまめに要チェック!

それでは、レッツエンジョイ教祖!

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