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小説『仕事』(お題「#大人になったものだ」)


娘の漆洋(ふみな)が生まれて久しい。私がアクチュアリー協会の正会員になり、下には十何人かの人間が付き、彼らへの過去問や指導で毎日を忙しく過ごしていた。社会の歯車とはよく言ったもので、やりがいこそあれど、気の乗らない業務をこなすこともあった。昔、まさに漆洋くらいの年齢なら、「嫌だ」と言って投げだし、好きなことをしていただろう。いつから私は子供のようにふるまうことができなくなっていただろう。



私が小学校に入ってから六年が経ちました。私が今年も飼育委員になり、一つ下の子たちが新しく委員会に入り、ウサギやニワトリの世話で毎日を忙しく過ごしていました。最高学年とは言ったもので、世話みたいに楽しいことじゃなくて、あまりしたくないお手伝いをすることもありました。パパくらいの年なら、好きなことをお仕事にして、「楽しい」って言える毎日だと思います。いつになったら私は大人になれるのでしょうか。

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