ドクセルはどんな人が使っているのか?

ここまで4つの記事を書いてきました。ドクセルがどう成長し、スライド枚数みたいなものを追い求めるプレスリリースはやめて、エコシステムとしてより使ってもらえる、永続化できるようにスタッフとともにやっていくにあたり、ドクセルがどういう経営方針なのかを書いてみました。

ちょっと脂っこい話が多かったので箸休めみたいな話を。ドクセルはどんな人が使っているのか?です。

当初はエンジニアの皆さんでした

ドクセルは開始した当時、99%エンジニアが技術の話を発表するのに使ってくれていました。その後、少しではありますが弁護士の先生に使っていただいたり、採用向け資料の掲載に使っていただいたりしました。あと純粋なプログラミングではなく、アジャイル開発、チーム作りみたいな話も徐々に増えていきました。

限定公開機能ができてからは、ビジネス系の利用も増えました。表には出ていないので見えにくいのですが、会社案内、商品案内、社員研修みたいな利用方法が増えました。これはDevRelミートアップにお邪魔した時のスライド資料です。

美しいグラフ

これは、当初スライド共有サービスを作ろうと思っていた時には気づかない観点でした。このころは、というか今もですが前述の会社系資料に加え医療系の学会発表の資料ホスティングに多くご活用いただいているようでした。

医療系スライドといえば、AntaaさんやHOKUTOさんが同様のサービスを専業でされているようですが、イベント単位などで汎用性のあるドクセルをご活用いただいているのかなと思っております。※非公開資料は閲覧できないよう管理画面を作っているのでタイトルからの推測です。

ちなみに現在では、公開スライドの登録が増え(?)だいたい公開と限定公開それぞれ4000枚強で均衡が保たれております。

公開スライド側は本当に多様

公開スライド側をもう少し深堀していくと、やはりテックカンパニーの皆様がスライドを移管いただいたのが大きいですね。Epic Gamesさま、Unity Technologiesさまをはじめ、VR/XR系、ゲーム系の方々が多くお引越ししていただきました。あとヤフーさまは断トツで650スライド超をすでに公開いただいています。

また、学術系の資料も多くあり、初期から福山大学の金子先生にCSの資料を多くアップしていただき、明治大学の中村先生にも研究室の発表資料を多くドクセルに掲載いただいています。ほかにもたくさん移管いただいているのですが、ドクセルがまだ英語化できていないところが国際的なアクセシビリティでよろしくないので、頑張ってプレイヤー画面だけでも多言語化を進めたいと思います。

オンライン授業も増えましたしね

しかしながら、やはりドクセルの公開面でいちばん言いたいのは個人を含めた幅の広さです。最近だとMicrosoftのPowerPlatformに参加される皆様が一斉にドクセルを使っていただいたり、他には、あまずん氏の西洋美術史シリーズや、SearchConsoleで「ドクセル」の指名検索より上位に来る片山氏のImageJの資料、精神科Youtuber松崎先生の資料など、めちゃくちゃ多様な使われ方をしています。

スライドという、手元で編集する環境がめちゃくちゃ普及している、ビジュアル表現可能でパッケージングできるという媒体。本当に面白いと思います。

そろそろ悩んできた「場」のつくりかた

一方で、この多様な使われ方に対して、そろそろトップ面の作り方は考えないといけないなと思い始めています。自分の興味関心「外」のコンテンツで一面が埋まってしまうと、人は「自分の居場所ではないな」と感じてしまうので。

とはいえへなちょこエンジニアなので、フォローフォロワーの関連性をスケールさせるのも大変そうですし、たとえばスライドに関する自動的なタグ付け、タグのフォローによる興味関心のメンテナンスとトップページのパーソナライズみたいなことは、いずれやっていきたいなと思っております。

あとは単純に、他のサイトを見よう見まねで作ったカテゴリ分類が本当にあのままでよいのかということですね。結構偏りが大きいので。

前回のエントリで投稿がなくても回るようにする、と書いたものの、投稿がこんなにも集まってきて、「場」としての存在感が出てきた以上、何らかの手は打っていきたいなと思っています。思うばっかりで遅々として進まないんですけどね。要はバランスおじさんでした。

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