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ケネス・アンガー追悼特集「マジック・ランタン・サイクル」&「アンガー・ミー」UPLINK吉祥寺/UPLINK京都で上映!

ケネス・アンガー追悼特集のご紹介をさせていただきます。

ケネス・アンガー追悼特集「マジック・ランタン・サイクル」&「アンガー・ミー」UPLINK吉祥寺/UPLINK京都で上映されます。
■6/30(金)~7/2(日) 3日間限定(UPLINK吉祥寺)@uplink_joji
■7/15(土)・7/16(日) 2日間限定(UPLINK京都)@uplink_kyoto
joji.uplink.co.jp/movie/2023/18103
 
【上映作品】
『マジック・ランタン・サイクル』
※9作品を2つのプログラムに分けて上映
A_PROGRAM
魔術的神秘家アレイスター・クロウリーに捧げられた『ルシファー・ライジング』、アナイス・ニン出演のサイケデリックムービー『快楽殿の創造』、ミック・ジャガーが音楽を担当した『我が悪魔の兄弟の呪文』など、アンガーのめくるめく悪魔的イメージサイド。(Total:90min)
『ルシファー・ライジング』
『快楽殿の創造』
『我が悪魔の兄弟の呪文』
『人造の水』
B_PROGRAM
魅惑的なイメージと音楽のコラージュがミュージック・ビデオの原型と言われるアンガーの最高傑作『スコピオ・ライジング』、男がただただ改造マシン を磨き上げる『K.K.K.』、古き良き20年代のモード『プース・モーメント』、ほろ苦く甘いファンタジー『ラビッツ・ムーン』、アンガーが17歳で監督した『花火』など、アンガーの憧れが詰まったフェティッシュ・サイド。(Total:71min)
『スコピオ・ライジング』
『K.K.K. Kustom Kar Kommandos』
『プース・モーメント』
『ラビッツ・ムーン』
『花火』
『アンガー・ミー』
(2006年/71分/原題:Anger Me)


【作品情報】
「映画を作ることは魔法をかけることである」
時代を越え、ジャンルを越え、名だたるクリエイターに多大なる影響を与え続けているアンガーの呪術的イメージの集大成「マジック・ランタン・サイクル」
『アンダー・ザ・シルバーレイク』の元ネタというべき、ハリウッド黄金期の闇の歴史を暴いた『ハリウッド・バビロン』の著者。アレイスター・クロウリーに傾倒した魔術師。マーティン・スコセッシ、 デヴィッド・リンチ、 デレク・ジャーマン、R.W.ファスビンダー、デニス・ホッパー、ガス・ヴァン・サント等、数多のクリエイターに影響を与えたアンダーグラウンド映画界のヒーローと、様々な顔を持つ男、ケネス・アンガー。彼に関わりを持つ人々も、ミック・ジャガーや当時ミックのガールフレンドだったマリアンヌ・フェイスフル、作家のアナイス・ニン、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジと一筋縄ではいかない。そしてアンガーの作品で重要な役割を担うボビー・ボーソレイユは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で描かれたシャロン・テート事件の首謀者チャールズ・マンソンの「ファミリー」であり、自身も殺人罪で無期懲役中だ。
近年、 エンパワメントやフェミニズムといった観点からも、“魔女”“魔術”“オカルト”などが注目されるなか、GUCCIの2019年キャンペーンでアンガー自身がモデルに起用され、アンガーの魔術的な世界は再度脚光を浴びている。現代のミュージックビデオやCMの始祖と言われる鮮烈な映像は、時代を越え、ジャンルを越え、色あせることなく私たちを魅了する。
A_PROGRAM (Total:90min)
①『ルシファー・ライジング』(1980年/カラー/28分)
魔術的神秘主義者アレイスター・クロウリーに捧げられた作品で、砂漠、寺院、スフィンクス、空飛ぶ円盤、といった魔法の象徴的モチーフが散りばめられている。マリアンヌ・フェイスフル演じるリリスは古代エジプト神話に伝わる女性の悪霊。オープニング・タイトルは『2001年宇宙の旅』のSFXを担当したウォーリー・ヴィーヴァーズによるもの。1966年に撮影が開始され、当初堕天使ルシファー役の少年が事故死したため、ボビー・ボーソレイユが代役に立った。しかしボーソレイユは完成途中のフィルムを盗難。その後マンソン・ファミリーにまつわる殺人事件で死刑を宣告された彼は獄中のなかでスコアを手掛け、1980年にようやく完成した。アンガーが当初依頼していたものの使用されなかったレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ(本作にも出演)によるサウンドトラックは、2012年に公式リリースされた。

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