七尾旅人が戦死兵演じる壮絶なライブ映像作品『兵士A』アップリンク・クラウドにて配信スタート。<コメントあり>
アップリンクが運営するオンライン映画館「アップリンク・クラウド」にて、ミュージシャン七尾旅人の約3時間におよぶライブ映像作品『兵士A』の配信が本日よりはじまりました。
本作は、七尾旅人による同名公演の模様を、気鋭の映像作家・河合宏樹が撮影・編集したライブ映像作品。断髪し自衛官の扮装をした七尾旅人が演じる兵士Aとは、近い将来、この国に、数十年ぶりに現れるかもしれない1人目の戦死兵であり、時間と空間を越えおよそ100年間の壮大なスパンで物語を描き出します。公演当日の演奏には梅津和時、舞台映像にはひらのりょうが参加。人間であることの困難さや、微かな希望を描いたこの壮絶なライブを、ぜひご自宅で体験してください。
七尾旅人さんより配信にあたってコメントをいただきました。
COVID-19によってライブ自粛を余儀なくされて以来、アップリンク・クラウドで世界中のさまざまなリアリティを映し出した作品群に触れることが、自分の僅かな楽しみのひとつとなり、この壁の向こう側と接続する、得難い機会にもなっていたので、今回『兵士A』がそのライブラリに加わったことを、心から嬉しく思っています。
また以前のように、街角のライブベニューや映画館が、作品と受け手の間に生じる想像力で、満たされるその日まで。
実際の観客収容キャパシティを遥かに超えた、つよい想像力で、満たされるその日まで。
それぞれのデバイスを小さなスクリーンに変えて、すぐ隣りにあるもうひとつの現実の中へ、足を踏み入れてみて下さい。
存在と存在の狭間にそびえる強固な壁に、なんとか一筋の亀裂をいれようと試みるさまざまな表現と、それを希求してやまない人々に、祝福がありますように。
——— 七尾旅人
また、東京藝大国際芸術創造研究科が主催するオンライン展示「Alter-narrativesーありえたかもしれない物語ー」が6月1日(月)から6月30日(火)まで開催されます。その展示作品の1つとして、東京藝大の学生が3時間に及ぶ「兵士A」の素材を使用し、タイトル「Fragments of Soldier A」として新たな表現に挑戦しています。ぜひライブ映像作品『兵士A』とあわせてご覧ください。
【 オンライン展示「Alter-narrativesーありえたかもしれない物語ー」 】
6月1日(月)から6月30日(火)まで
https://alternarratives.geidai.ac.jp/
作詞・作曲・演奏:七尾旅人
サックス、クラリネット:梅津和時
舞台映像:ひらのりょう
監督:河合宏樹 (『うたのはじまり』、『ほんとうのうた』)
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