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おしっこちょっぴりもれたろう

ヨシタケシンスケさんの絵本である。

疲れているときは絵本がいい。
私のこころを元気にしてくれる。

この絵本は、おしっこをした後にパンツをちょっぴり濡らしてしまい、いつもおかあさんに怒られている男の子の話だ。

今日もいつものごとく、ちょっぴりもれたろうなので、おかあさんに見つからないようにパンツが乾くまでの間、お外に冒険に行くことにする。

自分と同じようにもれたろうで困っている人がいるのではと思い、出会う人、出会う人に、
『もれたろう?』って聞くけれど、みんな違う。

みんな別のことで困ってただけ。

みんなそれぞれ困りごとがあることは知ったけど…

こころは晴れない。

…ひとりぼっち。

パンツも乾いたので、家に帰る。

トイレに行き、おしっこすると、またちょっぴりもれたろう。

落ち込んでいるところに、おじいちゃん。

『じつはワシもちょっぴりもれたろう』

嬉しそうな男の子とおじいちゃんとたまたまバッタリ居合わせて聞いてしまったおかあさんの絵で締めくくってある。

男の子の嬉しそうな表情にほっこりもしたが、何よりもおかあさんの顔が面白い。

みんなそれぞれ色々と悩みを抱えているのは分かってる。

自分の悩みなんか大したことではないことも分かってる。

だけど、この悩みが誰にも理解されないのはツライ。

解決なんかしなくてもいい。

ただ、1人でもいいから同じ悩みを抱えて、共感しあえる仲間が欲しい。

それだけで心が救われる。

悩みが解決するわけではないけれど、
この絵本の最後は、私のこころを笑わせてくれる。

それがおかあさんの顔。

愛を感じる。

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