今の福本伸行は死ななかったアカギ

こんにちウーです。最近の連載漫画って昔みたいに長く引き伸ばすことをしませんよね。どんなに売れた作品でも、きっちりまとめて終わらすケースが多いです。これは引き伸ばしが散々に叩かれた反動だと思います。今の編集部は"名作を残す"という方向に意識がいってる気がします。そんな現在で最も熱い引き伸ばし漫画はやはり福本信行先生のカイジじゃないでしょうか。今のカイジは面白いんですけど、完全にギャグのようになっていて、以前のキレは全くありません。登場人物全てに無駄な心理描写が多くて、一つの行動を起こすのに1話使うみたいな事が当たり前になっています。めちゃくちゃ失礼な言い方をすると、今の福本先生はアルツハイマーで死ななかったアカギが生きてるみたいなキレのなさなんですよね。
昔の福本作品ってシリアスの中に福本節のような台詞があったから時にシュールなギャグっぽくなってるのが面白かったと思うんですけど、今は完全にギャグそのものが面白いでしょ?と言われてるような感じです。地位も金も名誉も何もかも手に入れてしまったので、おそらく心の余裕が棘の無い感じになってるのかなと思います。
ウッセイは引き伸ばしエッセイにしていくつもりなので、私も福本先生のように地位を手に入れた後はゆるいギャグのようなものにしたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?