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最新技術を活用した「見る」業務(監視・モニタリング・点検)の遠隔化・自動化(第30回優勝社 KDDIスマートドローン株式会社)

東京都水道局とKDDIスマートドローンがキックオフミーティング
東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝社に選ばれたスタートアップ各社の皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第30回目の優勝社との間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。

最新のドローン技術を活用した貯水池関連施設の監視やモニタリング
東京都では、東京都と埼玉県にまたがる地域において、村山・山口貯水池(多摩湖、狭山湖)を管理しています。村山・山口貯水池は、安全面などから堤体付近など一部を除いて立ち入りを禁止し、周囲には侵入防止柵や監視カメラを設置していますが、立入禁止エリアへの無断侵入が発生しており、これを抑止する対策が必要となっております。また、貯水池の周囲に広がる森林では、近年、樹木の病虫害(ナラ枯れ)が発生しており、貯水池を守る森林としての機能を維持するために、効果的なモニタリングが重要となっています。
KDDIスマートドローンとの協働事業では、村山・山口貯水池にて発生する無断侵入や樹木の病害虫(ナラ枯れ)などの課題に対して、最新のドローン技術を活用し、上空からの監視・警告やモニタリングの遠隔・自動化を目指します。

村山・山口貯水池(多摩湖・狭山湖)

KDDIスマートドローンが有するドローンの最新技術
村山・山口貯水池で発生する課題を解決していくためには、ドローン飛行に関する制約や条件をクリアする必要があります。村山・山口貯水池は東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵を利用して造られた貯水池であり、広大な水道施設となっております。この広大な施設をドローンが巡回する場合は、長距離飛行を可能とする工夫が求められます。また、施設内には通信ネットワークが不安定なエリアがあり、そのエリアを自動飛行でモニタリングが可能となる仕組みも必要となります。
KDDIスマートドローンは、これらの制約や条件に対してドローンポートの設置や衛星通信とモバイル通信に対応するドローンの活用により、課題解決を目指します。自動開閉式のドローンポートを使用した離発着地点を設けることにより、離れた事務所からの遠隔操作による自動飛行を可能とします。

ドローン技術を活用した水道施設管理の課題解決に向けて
キックオフミーティングでは、水道施設管理の課題の再確認や協働スケジュールの認識合わせを行いました。また、今後は現地調査や水道施設で働く職員へのヒアリングを行い、KDDIスマートドローンが有する知見や技術で課題をどのように解決していくのかを模索していきます。

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