音楽を始めるきっかけについて考えてみた

音楽ライブに行くたびに思うことのひとつに、

ライブに触発されて音楽を始めたいと思う人はどれほどいるのだろうか?

音楽雑誌などを読んでいると、バンドのインタビューとかで、"あのバンドのライブを観て自分たちのバンドを始めました"というのを見かける。それはまさしく、ライブに触発されて音楽を始めた人たちのことなのではないか。

自分も学生時代に楽器を始めて、バンドを組んで、演奏をするきっかけとなったのが、もちろん音楽が好きだったこともあるが、聞いていたバンドのライブを観て(正確には映像作品だったが)、そこから始まった。もちろん、一人ではなく周りの友達も同じように触発されて。最近は楽器に触れることも少なくなり、バンドを組んで演奏をする機会も減ってきたが・・・

もちろん、ライブを観に行くお客さん皆が、自分と同じような感覚になるわけではない。純粋のそのバンドやアーティストの音楽や言葉を直接感じ取ったり、その空間に身をゆだねて楽しんだり、人それぞれライブから得るものや、楽しみ方は異なる。

ただ、時が経つにつれ、他のエンタメ/モノ/コトが台頭して人の時間の奪い合いが起きている中、音楽の楽しみ方は徐々に希薄になってきているように感じる。音楽産業が低迷していると言われているのもその表れなのかもしれない。

音楽を楽しむ人の大半は、音楽を聞いたり、ライブを観たりと、受動的に楽しむものが多い印象を受ける。反対に、能動的に音楽を作ってみたいと思い、アーティスト/バンドや音楽クリエイターを目指す人は稀なように感じる。

音楽を始めるのは、例えば絵を始めるに比べて、そのきっかけに煩わしさがあると思う。では、その煩わしさは何か?そしてその煩わしさはどのようにしたら解消できるのか?

そんな中で、今回、音楽を始めるきっかけについてを、音楽の楽しみ方を拡げるという観点で考えてみた。