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23/24 Bundesliga 34. Spieltag #TSGFCB

2024.05.18 Sat.
23/24 Bundesliga 34. Spieltag
TSG Hoffenheim : FC Bayern München
🇩🇪15:30 / 🇯🇵22:30 K.O.

データ&ファクト

・FCBとの前回対戦は0-3で敗れたTSG。しかし、2018/19シーズン以降は1度も同カードでシーズンダブルを許していない。また、ホームでの直近7度の対戦では3勝1分3敗という成績を残している。

・TSGは前節、SVDに6-0の大勝を収めた。前半に5ゴールを奪い、クラブ史上最大得点差の勝利を祝った。なお、TSGが連勝を達成したのは10月以降では、今年の2月から3月にかけての1度だけである(BVB戦 3-2 / SVW戦 2-1)。

・FCBは勝利すると勝ち点75に到達する。3ポイントルールが導入されて以降、準優勝クラブが勝ち点75を上回ったのは過去に2度しかない(18/19シーズンのBVB 勝ち点76 // 15/16シーズンのBVB 勝ち点78)。後者は現在FCBで指揮を執るThomas Tuchelが率いていた。ブンデスリーガ61年の歴史上、実に44シーズンで勝ち点75以上で優勝に値した(72%)。

・TSGはSVDに6-0で勝利して、27試合ぶりのクリーンシートを達成した。しかし、ホームでのクリーンシートは2023年4月のS04戦(2-0)以来19試合達成できていない。TSGは1973/74シーズンのRWEと2021/22シーズンのVfBに次いで、ブンデスリーガの同一シーズンのホームゲームをクリーンシートなしで終えた3つ目のクラブになる可能性がある。

・FCBはブンデスリーガにおけるアウェイゲーム直近7試合で4敗を喫している(2勝1分)。2月以降、FCBほどアウェイで敗れたクラブはなく、この間に喫した17失点はリーグワースト記録である。

・FCBは今季のブンデスリーガにおいて、開始15分での得点がリーグ最多(15ゴール)である。対するTSGは、RBL(12ゴール)に次いでリーグで3番目に多い11ゴールを記録している。また、TSGは開始15分での失点数がリーグ最少(2失点)であり、FCBは2番目に少ない(3失点)。

・FCBは今季のブンデスリーガで最もシュートを多く放ち(627本 / 1試合平均19.0本)、TSGは最もシュートを浴びた(561本 / 1試合平均17.0本)。TSGは1987/88シーズンのHSV(68失点で6位)以来となる、64失点以上でトップ7入りを果たすクラブになる可能性がある。

・FCBのThomas Müllerがブンデスリーガ通算473試合出場を達成しようとしている。この記録を達成すれば、FCBのクラブレコード保持者であるSepp Maierと肩を並べることになる。ブンデスリーガ史上、同一クラブでより多くのゲームに出場した選手は、Karl-Heinz "Charly" Körbel(SGEで602試合)を筆頭に4人しかいない。

・TSGのMaximilian Beierは、前節、今季のブンデスリーガ14ゴール目と15ゴール目を決めた。このミレニアムにおいて、22歳の誕生日を迎える前にこれ以上多くのゴールを1シーズンで決めた選手は2人しかいない。RBLのTimo Werner(16/17シーズン 21ゴール)、B04のKai Havertz(18/19シーズン 17ゴール)の2人である。

・Thomas Tuchelは、FCBにとって43回目となるブンデスリーガ最終節を共に迎えようとしている。彼がこれまでにTSGと対戦した15試合では、僅かに1敗(2011年9月 M05時代にホームで0-4負け)しか喫していない。また、ブンデスリーガで対戦したクラブの中で最も多い33ゴールを奪っている。


TSG:8位以内確定。勝利で締めくくり自力で欧州行きを決める。

 前節、敵地でダルムシュタットを相手に快勝を収めた7位・ホッフェンハイム。立ち上がりから終始ゲームを支配して、攻守ともに充実した90分間を過ごした。そして、この結果、欧州カップ戦出場の可能性がある8位以内を確定させた。

 ホッフェンハイムは現在7位だが、今節の結果次第では6位から8位で終える可能性がある。現在の順位とそれぞれの条件を整理すると以下のようになる。

⑥ SGE / 46p (49:48)+1 [UEL]
⑦ TSG / 43p (62:64)-2 [UECL]
⑧ SCF / 42p (44:56)-12

ブンデスリーガ 第33節終了時点の順位
SGEの敗戦TSGの勝利という結果になった場合の
順位決定の行方(6位)
TSGとSCFによる7位争いの行方
TSGは敗れても8位までに収まる

TSGにしてみれば、勝利すれば7位が確定するだけでなく、場合によっては6位で終える可能性も残すだけに勝利だけを目指す最終節となる。仮に8位で終わった場合でも、B04が最終節の翌週に行われるDFBポカール決勝で勝利すればUECL出場権を獲得することができるという状況ではある。しかし、シーズンが終わっているにも関わらず、不安な気持ちでもう1週間過ごさなければならない。それならば、ホームで勝って自力で欧州カップ戦出場権を獲得してシーズンを終えるべきだ。選手やスタッフを初めとしたチームだけでなく、我々ファン・サポーターも同様の気持ちを抱いている。相手は難敵だが、彼らに勝てなければ欧州の舞台に立つ資格がないと言われているような巡り合わせだ。大きな壁を乗り越えてTSGに関わる全ての人、TSGを愛する全ての人、みんなで夢の舞台の切符を掴み取ろう。前節の大勝で気を弛めることなく、キックオフからフルパワーで挑みドイツ最強クラブを返り討ちにする。


FCB:絶対王者のプライド。来季への布石も。

 前節、ヴォルフスブルクに快勝して、ホーム最終戦を白星で飾った2位・バイエルン。このゲームでは若手選手を積極的に起用して、来季への布石も打った将来を見据えた90分となった。

 今季はドイツ最強の絶対王者であるバイエルンににとって、屈辱のシーズンとなった。前人未到のブンデスリーガ12連覇を逃し、DFBポカールでは3部のザールブリュッケンに敗れて2回戦敗退。先日行われたUCLでは、レアル・マドリーを相手に終盤の連続失点で逆転負けを喫して準決勝敗退となり今季の無冠が決まった。彼らがノンタイトルでシーズンを終えるのは、2011/12シーズン以来実に12シーズンぶりとなる。また、リーグ戦に関してはまだ2位フィニッシュが決まったわけではない。3位のVfBとの勝ち点差は2となっており、仮に今節敗れれば3位でシーズンを終える可能性を残している。3位で終えることになれば、10/11シーズン以来13シーズンぶりとなる。これだけでFCBにとって如何に屈辱的なシーズンなのか伝わるだろう。

 しかし、彼らにもドイツ最強クラブでプレーするプライドがある。このまま終わっていいはずがない。現在のチームには負傷者が多数いて、シーズン最終戦となるこのゲームを出場せずにシーズンを終える選手もいる。その中でも前節は若い選手を積極的に起用して勝利を収めた。前節スタメン出場となったLovro Zvonarekは、先制ゴールを奪ってチームの勝利に貢献した。こうした若手の活躍は、苦しかった今季を明るいエンディングに変えるだけでなく、反撃を誓う来季に向けた布石にもなっている。久々に苦杯を舐め続けた絶対王者が今季最後の、そして、未来へ繋がる大きな勝利を掴み取る。


プレスカンファレンス

TSG:Pellegrino Matarazzo

シーズン最終戦について。
「ここ数週間、脈拍が下がったことはない。喜びが大きい。チケットが完売した観衆の前で、FCBと決勝戦のようなものを戦うのは素晴らしいゲームだ。チームにも期待感が伝わってくる。この勢いは良い予感がする。大きな分析を始める時期ではない。良いスタートを切ったのは確かだったが、その後、ある局面があって勝ち点を獲得できなかった我々は今、再び上昇気流に乗っている。」

シーズン最終戦における決勝戦の経験について。
「上手くいくか、上手くいかないかのどちらかだ。もちろん、私はポジティブな経験をしてきたが、それはピッチに立つ選手たちのおかげでもある。少年たちはトレーニングでゲームを楽しみにしている様子を見せてくれた。あのような決勝戦は重要だ。こういうゲームで良いプレーをするには、ある種の緩さが必要だ。」

最終節終了後の不確実性について。
「我々は常に最大限の努力をしている。我々の課題はシンプルで、右往左往する必要はない。FCB戦は難しいだろう。でも、複雑なことではない。ゲームに勝って次の一歩を踏み出すことだ。」

FCBについて。
「誰がピッチに立つのかまだ分からない。2-0で勝利したWOB戦のようになるだろう。誰がプレーするのか関係なく、ピッチには同等のクオリティがある。それは彼らにとって価値があるものだ。我々はFCBに勝てると信じる必要があるが、強い相手であると想定している。前回対戦でもより多くのことがあった。我々はFCBがどんなプレーを見せようとも、自分たちにはそれができると信じている。」

Darmstadtでの大勝について。
「Darmstadtでの大勝は、自分たちの手中にないとは言え、扉を開いてくれた。しかし、勝てば7位が確定し、さらに上を狙える。だからこそ、土曜日は勝つために自由にプレーできる。我々はまず、勝ち点3を獲得しなければならず、その後、他のポジションについて見ることができる。」

Oli BaumannとMaxi Beierがドイツ代表に選出されたことについて。
「素晴らしいね。シーズンを通して活躍した2人だ。彼らは当然の報いを受けた。彼らの代表選出は、チーム全体に活力を与えてくれるものだ。」

才能がある選手とのプランニングについて。
「来季活躍する才能を持つ選手が何人かいる。ローン移籍も1人か2人の選手には有効だと思うが、それについて詳しく触れることはしない。ただ、才能ある選手がたくさんいるのは事実なので、TSGの将来が楽しみだ。」

FCB:Thomas Tuchel

移籍への取り組みについて。
「私はコーチングの観点からチームのためにベストを尽くすつもりだったが、金銭的な面など、他の多くの要素もあるということを常に念頭に置いていた。チームを向上させることを目的として、常に客観的で目標志向の交換だ。もちろん、様々な意見があるだろうね。」

ここ数日について。
「2月からこのチャプターが終わりに近づいていることは明らかだった。激動の1週間だった。明日のゲームに集中して、それにふさわしい結末を迎えることが重要だ。」

Aleksandar Pavlovicについて。
「センセーショナルだ。彼のプレーを見るのは楽しい。我々は常にリザーブから選手を獲得してきた。最初のトレーニングから彼の中に特別なものを感じた。彼はとても自信を持ってプレーしていた。彼はまた、信じられないほど親切で、いつも満面の笑みを浮かべてトレーニングにやってくる。彼の成長を見るのは喜びだ。彼は最高の賞賛に値する。全てが素晴らしかった。彼は絶対にEUROに招集されるべきだ。FCBのセントラルMFとしてプレーすることは簡単なことではない。彼は立派な若者だ。彼の健闘を願わない者はいない。」

Manuel NeuerとAlexander Nübelの関係について。
「Alexはプレシーズンの間、我々と一緒にいた。Alexはナイスガイで、真のチームプレイヤーだと思った。ドイツ代表への招集は、ハーモニーのためでもあった。2人が上手くいっている最終的な証拠だと思う。」

Leon Goretzkaについて。
「彼は(EURO2024のメンバーに選ばれないことを)事前に知っていた。私のアシスタントが彼と話をした。彼に多くを語ることが助けになるかどうかは分からない。彼は今季、様々な役割をこなしながらとても良いシーズンを送ってくれた。Leonは選ばれるために全力を尽くしたと確信している。失望は当然大きい。」

Uli Hoeneßとの関係について。
「レアル戦で会って、全てを水に流した。恨みは抱いていない。」

FCBでの仕事について。
「監督というものの偉大な芸術は、自分自身を判断から解放することだ。エゴではなく、野心を持って毎日仕事をすること。我々は常に自分の足跡を残すものだと信じている。FCBでの仕事についてもそうだ。それは外部からの評価よりも価値がある。もちろん褒められるのは嬉しいが、それが原動力になってはいけない。」

TSG戦のチーム状況について。
「Harry Kaneは専属ドクターの治療を受けている。彼は我々と一緒に移動することはできない。Madridでは既に疑わしい状態だった。悪化している。彼はメンバーに入っていない。Leroy SaneとJamal Musialaはメンバー外。Eric Choupo-Motingはインフルエンザでメンバー外。Min-Jae KimはWOB戦で負傷した。Kingsley ComanはEUROに参加するために全力を尽くしているが、明日のメンバーには入らないだろう。Sacha Boeyは個人的な理由でメンバー外。Rapha GuerreiroとSerge Gnabryもケガをしている。」

今季ここまでを振り返って。
「今季を一言で分析するならば、FCBでタイトルのないシーズンはもちろん満足できるものではない。DFBポカールでの不甲斐ない成績もある。我々はブンデスリーガで2位につけていて、まだその座を争っている。過去11シーズンのうち、9シーズンはタイトルを獲得するのに十分な勝ち点だった。また、シーズンを通して大きなケガ人の問題があった。B04はシーズンを通して負けを許さなかった。あのような状況だったのだから、勝ち点はまずまずだ。UCLでは、Madridでの87分まで完璧だった。シーズンを区別してみる価値はある。我々はこの責任を決して放棄するつもりはない。しかし、我々はこの15ヶ月間を胸を張って去る権利がある。」

クラブを去ることについて。
「厳しいのは明らかだ。UCLのLazio戦、Arsenal戦、Real戦のような結果が我々をひとつにしてくれた。この数週間のフィードバックが話し合いの土台となった。しかし、合意に達することはできなかった。理由は明かさないが、2月の合意はまだ有効だ。」

Tuchel氏の今後について。
「これがSäbener Straßeでの最後のプレスカンファレンスだ。2月の合意はまだ有効だ。再び話し合いが持たれたが、合意には至らなかった。だから我々は2月からの合意に固執している。」

https://fcbayern.com/en/news/2024/05/live-blog-thomas-tuchel-press-conference-before-final-game-of-the-season-at-hoffenheim


予想スタメン

von kicker

TSG Hoffenheim 《3-3-2-2》
Baumann - Kabak, Grillitsch, Akpoguma - Kaderabek, Stach, Bülter - Prömel, Kramaric - Bebou, Beier

FC Bayern München 《4-2-3-1》
Neuer - Kimmich, de Ligt, Dier, Davies - Pavlovic, Laimer - Zvonarek, Müller, Zaragoza - Tel

Drohende Sperren  - 4 Gelbe Karten -
・Anton Stach(TSG)
・Wout Weghorst(TSG)

Drohende Sperren  - 9 Gelbe Karten -
・Ozan Kabak(TSG)

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