見出し画像

23/24 Bundesliga 23. Spieltag #BVBTSG

2024.02.25 Sun.
23/24 Bundesliga 23. Spieltag
Borussia Dortmund : TSG Hoffenheim
🇩🇪17:30 / 🇯🇵25:30

データ&ファクト

・BVBはTSGとの公式戦直近8度の対戦で負けが無く(7勝1分け)、直近は6連勝を達成している(最も直近の対戦は、2023年11月のDFBポカール2回戦で1-0勝利)。両クラブの対戦は35度目となるが、TSGはプロカテゴリーでこれ以上に対戦経験があるチームは他に無い。

・年が明けて2024年に入ってから、BVBはB04の他に唯一ブンデスリーガで無敗(4勝2分)を継続して勝ち点14を獲得した。B04は勝ち点16を獲得している。一方、TSGはSVDの他に唯一ブンデスリーガで未勝利を継続しており、勝ち点3の獲得に留まっている。SVDは勝ち点2を獲得している。

・TSGは開幕からアウェイゲームで5連勝を飾ったあと、6試合アウェイゲームで未勝利(2分4敗)となっている。TSGは直近5度のアウェイゲームでいずれも複数失点を喫しており、6試合連続となればブンデスリーガにおけるクラブワースト記録の更新となる。

・BVBは2024年のブンデスリーガ6試合で僅か2失点とリーグ最少の記録を残している。一方、TSGは同期間に11失点(RBLも同じ数字)を記録していて、これ以上に多いのはSCFの14失点のみである。

・TSGは直近の17試合全てでクリーンシートを達成していない。これ以上に長期間に渡るのは、ブンデスリーガではFCAの25試合である。TSGにおけるクリーンシート未達成の最長期間は、Markus Gisdol監督時代の2013年4月から2014年1月までの24試合である。

・BVBは今季のブンデスリーガでキックオフから前半15分までの間に既に8ゴールを挙げていて、これ以上に多いのはFCBの11ゴールのみである。一方、TSG今季のブンデスリーガで同時間帯に2失点しか喫しておらず、これよりも少ないのはFCBの1失点のみである。

・BVBは今季のブンデスリーガでPKから5失点を喫しており、これ以上に失点しているのはBOCの6失点とFCHの7失点のみである。一方、TSGはSCFと並んでリーグ最多タイとなる6得点を挙げている。今季リーグ戦の前回対戦ではAndrej KramaricがPKを決めてHT前に1-1のタイスコアに持ち込んだ(試合は3-1でBVBが勝利)。

・BVBのNiclas Füllkrugは、ブンデスリーガにおける直近2試合で3ゴールに直接関与している。2004/05シーズン以降、BVBこの記録を達成したのは2023年2月-3月のRaphaël Guerreiroと2022年4月のErling Haalandの2人しかいない。また、FüllkrugはTSG戦で通算5ゴール(最も直近では前回対戦の先制ゴール)を挙げており、これより多いのはBOC戦の通算6ゴールのみである。

・TSGのAndrej KramaricはブンデスリーガにおけるBVB戦で通算9ゴールを挙げており、これを上回るのはBSC戦の通算12ゴールのみである。また、ブンデスリーガではBVB戦で唯一となる1試合4得点(2020年6月)を記録している。第6節の前回対戦では1-1となる同点ゴールを決めている。

・BVBのEdin Terzic監督は、Pellegrino Matarazzo監督との対戦で4戦4勝である。彼が同様に成功したのはOliver Glasner監督に対してのみだった。しかし、Terzic監督は公式戦で同じ監督のチームから5勝以上挙げたことはありません。


BVB:UCL圏内死守へ。勝ち切るチームへの変貌を目指す。

 前節、アウェイで行われたヴォルフスブルク戦で引き分けた4位・ドルトムント。今季は開幕からドローが多く勝ち切れていない印象が強いが、リーグ戦3敗は首位のレヴァークーゼンに次ぐ少なさを誇る。長年バイエルンの連覇を阻止する存在として位置付けられ、昨季は最終節まで縺れた優勝争いに敗れ阻止できず。今季こそはと意気込んで臨んだシーズンとして考えれば、勝ち切れないことに対して非難が殺到するのも理解できる。

 今季はレヴァークーゼンが無敗で飛び抜けた存在となり、絶対的だったバイエルンにも例年ほどの強さを感じないシーズンとなっている。3位には近年は残留争いの常連となっていたVfBが躍進。そこに次ぐのがドルトムントという順位表の並びになっている。3位との差は5ポイント。後ろを振り返れば、5位・ライプツィヒとの差は僅かに1だ。首位との差は17ポイント開いているため、ここから優勝争いに加わることは不可能に近い。しかし、このクラブがUCLに出場しないということはあってはならない。言うならば最低限の結果なのだ。

 今季は何とか最低限の結果を出したいドルトムント。追い打ちをかけるように、守護神のGregor KobelやSebastian Hallerといった中心選手が負傷離脱中という悪いニュースもある。しかし、冬に加入したLBのIan Maatsenが躍動し、半年間のローン移籍で帰ってきたJadon Sanchoもすぐに結果を出して光明が差し込み始めている。依然としてEdin Terdic監督に対する風当たりは強いが、明るい話題に乗じてリーグ戦残り12試合で勝ち切るゲームを少しでも多く増やしていきたい。そして、UCL圏内を死守するため、2024年は無敗街道をひた走る。


TSG:チームを取り巻く悪循環。"劇薬" は勝利のみ。

 前節、ホームでウニオン・ベルリンに敗れた9位・ホッフェンハイム。後半は一方的に攻め立てるもゴールを奪えずにいると、自らのミスで招いた相手のカウンターによる一撃に沈んだ。8試合未勝利(4分4敗)で、直近の公式戦14試合で僅かに1勝と苦しんでいる。前節の試合後に「消化するのが難しすぎる」とコメントを残したPellegrino Matarazzo監督の進退にも関わる現状だが、SDを務めるAlexander Rosen氏は彼への信頼を表明している。

 手は尽くした。嵩む失点を減らすべく守備的にプレーした。低下する得点力を向上させるべく前線の人選を変えた。様々なことを試した。しかし、悪循環に陥っているチームにあって、これらは全て勝利へと繋がらなかった。ここまで、自分たちの愚かなミスが原因となり勝ち点3を手放したゲームもあったが、Matarazzo監督はこの悪循環を食い止める策を捻り出せるだろうか。

 このゲームを自分の中で消化しながら、次のゲームへの策を練っていくMatarazzo監督に大きな試練がまたひとつ現れた。前節、負傷交代を余儀なくされたGrischa Prömelが右膝内側靭帯損傷のため長期間チームを離脱することが発表された。シーズンを通してチームの軸のひとりとして起用されてきたが、彼の抜けた穴をどのように埋めて勝利に繋げていくのか注目したい。なお、ドルトムントには1100人のTSGファンが足を運ぶ予定だ。


プレスカンファレンス

BVB:Edin Terzic

Gregor Kobelについて。
「Gregは間違いなく欠場するだろう。WOB戦で相手選手と衝突した時のことが原因だ。アイントホーフェンでのウォーミングアップの後、彼は気分が良くなかった。来週は様子を見なければならないだろう。」

他選手の状況について。
「最近体調を崩していたNiklas Süleが日曜日のメンバーに入る望みはまだある。Karim Adeyemiは間違いなく戻ってくるだろう。Felix Nmechaは来週の頭に練習に復帰すると思われる。」

対戦相手のTSGについて。
「TSGは最近、よく勝利に近づいている。彼らとは今季既に2度対戦しているが、彼らもいくつかのことを適応させようとしている。特に彼らの攻撃には警戒している。」

日曜日の試合について。
「2度引き分けてしまったので、週末は再び勝たなければいけないことは理解している。それがTSG戦における我々の明確な使命だ。」

Emre Canについて。
「自分を信じなければこのレベルのフットボールはできない。Emreは十分に自信を持っているし、解決策のひとつだ。我々は全員がこの問題に対して協力しなければならないし、キャプテンが真っ先に対処するべきであると感じることも要求している。」

TSG:Pellegrino Matarazzo

BVBとの3度目の対戦について。
「BVBで勝つことがいかに難しいか理解している。彼らは個々のクオリティが高いし、どのように戦うかは自分たち次第だ。我々はチャンスがあると信じている。ここまでのBVB戦は2試合とも良い内容だったし、今回は価値のあるものを目指したい。良いことは3度ある。」

日曜日の勝者予想について。
「勝者の候補では無いことは我々にとって好都合かもしれない。ここ数週間のフラストレーションをエネルギーとして活用するアプローチを最近は選択している。しかし、残念なことにそれは勝利に結びつかなかった。選手たちを解放して、気を抜くことなく試合に臨ませたい。」

今週のトレーニングについて。
「トレーニングの雰囲気やエネルギーは良かった。選手たちは良いパフォーマンスを見せてくれた。みんなやる気があり、全力を尽くす準備ができている。チーム一丸となって取り組んでいく。」

Benjamin Hübnerについて。
「私がSVWWでプレーしていた頃から、ボールパーソンとしてのBenniを知っている。彼はコーチングライセンスを持っていないが、分析的な部分と感情的な部分を融合させることができる。彼が我々のコーチングチームに加わることを嬉しく思っている。」

Max Moerstedtについて。
「彼の成長は非常にポジティブだ。トレーニングでポテンシャルの高さを示しているし、シーズン後半戦で出場する可能性も否定しない。TSGでの歩みが正しいと確認するためだ。今シーズン、2人のアカデミー出身の少年がレギュラーに定着した。それは素晴らしい仕事であることを物語っている。関係者全員が本物の力を持っている。アカデミー出身選手が10名いるが、これは非常に多い数字だ。」

Grischa Prömelの離脱について。
「Grischaは我々にとって重要な役割を担っている。彼は多くの責任を背負い、多くの声掛けを行っていた。残念ながら彼は数週間離脱することになる。チームとして挽回できるようにしたい。」


予想スタメン

von kicker

Borussia Dortmund 《4-2-3-1》
Meyer - Ryerson, Hummels, Schlotterbeck, Maatsen - Sabitzer, Can - Malen, Brandt, Bynoe-Gittens - Füllkrug

TSG Hoffenheim 《3-4-1-2》
Baumann - Kabak, Grillitsch, Brooks - Kaderabek, Becker, Tohumcu, Skov - Kramaric - Weghorst, Beier

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Mats Hummels(BVB)
・Donyell Malen(BVB)
・Pavel Kaderabek(TSG)
・Anton Stach(TSG)

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?