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23/24 Bundesliga 26. Spieltag #TSGVFB

2024.03.16 Sat.
23/24 Bundesliga 26. Spieltag
TSG Hoffenheim : VfB Stuttgart
🇩🇪18:30 / 🇯🇵26:30 K.O.

データ&ファクト

・TSGは2014年から2015年の時期と同様に、直近のブンデスリーガにおけるVfB戦で4戦負け無し(2勝2分)。また、TSGは2013年2月に0-1で敗れて以降、ブンデスリーガのゲームでVfBをホームに迎えた8試合で一度も敗れていない(5勝3分)。VfBのSebastian Hoeneß監督は、今回、相手チームの監督として初めてジンスハイムを訪れる。

・VfBは現在、ブンデスリーガ7試合負け無しで、21ポイント中19ポイントを獲得した。この記録はB04と並んで同期間の獲得最多勝ち点タイ記録である。ブンデスリーガでは、2020年秋以降ではクラブ最長となる無敗記録となる。TSGのPellegrino Matarazzo監督が率いていた時以来(当時も7戦無敗)となる好成績を残している。

・VfBは第25節終了時点で勝ち点53を獲得して、ブンデスリーガにおいてクラブ史上最高のシーズンを送っている。ブンデスリーガの歴史を振り返ると、25試合を消化して勝ち点53以上獲得したチームが、シーズン終了時点でトップ3に入らなかったのは1969/70シーズンのKOE(4位 / 25試合で勝ち点56)のみである。

・2連勝の後、TSGはSGEに1-3で敗れて、直近11試合で9試合未勝利となった(2勝4分5敗)。しかし、ブンデスリーガにおいておけるホームゲームでは、直近7試合で1敗しか喫していない(FCU戦 0-1 / 2勝4分)。

・TSGは、直近のブンデスリーガ20試合でクリーンシートを達成していない。これ以上、長期間に渡ってクリーンシートから遠ざかったのは、2013年から2014年まで年を跨いだ24試合である。また、TSGは今季のブンデスリーガでクリーンシートの達成が1度にとどまっている唯一のチームである。

・TSGは今節、John Anthony BrooksとOzan Kabakを出場停止で欠くことになる。Brooksは、今季のブンデスリーガで90分あたりのクリア数が最も多く(6.1回 / 100分以上プレーした選手)、かつてVfBでプレーしたKabakにとっては4度目のブンデスリーガでの退場となった。Kabakが2019年1月にブンデスリーガでデビューして以降、彼よりも退場回数が多いのは、WOBのMaxence Lacroix(5回)のみである。

・Angelo Stillerは今季、TSGとVfBの両方でプレーしている。VfBでプレーした23試合で挙げた勝利数(16勝)は、TSGでプレーした通算47試合(15勝)よりも多い。また、今季のブンデスリーガでB04のGranit Xhaka(1625本)とFlorian Wirtz(1162本)だけが、Stiller(1059本)よりも敵陣で多くパスを出している。

・21ゴールを記録しているSerhou Guirassyは、FCBのHarry Kane(30ゴール)に次ぐブンデスリーガのトップスコアラーである。過去にVfBでこれだけ多くのゴールを決めたのは、Karl Allgöwer(1982/83と1985/86に21ゴール)、Fritz Walter(1991/92に22ゴール)、Mario Gomez(2008/09に24ゴール)の3選手のみである。また、25試合消化時点での21ゴールは、VfBのクラブレコードである。

・TSGのAnton Stachは、直近のブンデスリーガ3試合全てでゴールに直接関与した。彼は過去に一度だけ、M05所属時代の2022年4月から8月にかけて4試合連続でゴールに直接関与したことがある。また、Stachは今季のブンデスリーガで最もインターセプトを成功させた選手(58回)であり、彼の63回のタックルを上回るのはVfBのAtakan Karazor(65回)とBOCのBernardo(73回)の2選手のみである。

・VfBのSebastian Hoeneß監督は、VfBの監督としてブンデスリーガ通算34試合目を迎えようとしている。彼はここまで、VfBで勝ち点66を獲得した(1試合平均勝ち点2.0)。これは、11試合以上指揮した歴代の監督の中でクラブ史上最高の成績である。Hoeneß監督はVfBの監督として、TSGのPellegrino Matarazzo監督が指揮したブンデスリーガ77試合(19勝26分32敗)よりも勝利数が多い(20勝6分7敗)。


TSG:今節も立ちはだかる難題。大挙するライバルに挑む。

 前節、アウェイで行われたフランクフルトとの大一番に1-3で敗れ、勝ち点3を逃した7位・ホッフェンハイム。序盤に先制するも、前半のうちに退場者を出してからは厳しい戦いを余儀なくされた。結果として、6位との勝ち点差が7に広がったことで、レヴァークーゼンがDFBポカールで優勝することによって回ってくる7位での欧州カップ戦出場を目指すことが現実路線となってしまった。

 前節はサスペンションによって両WBのやり繰りに苦労したが、今節はCBのやり繰りに苦労することになる。前半にDOGSOで退場となったJohn Anthony Brooksと、後半に2枚目のイエローカードを提示されたOzan Kabakの2選手が欠場する。いずれの選手も連勝を記録した直近のゲームで守備の安定に寄与してきており、チームにとっては痛恨の離脱となる。また、3バックの中央で起用されてきたFlorian Grillitschは、本職では無いポジションでプレーする難しさを露呈するパフォーマンスに留まったことで、今節は最終ラインを刷新する可能性も考えられる。前節、WBでスタメン出場を果たしたKevin AkpogumaとStanlay N'sokiに加え、途中出場で好パフォーマンスを披露したTim Drexler、さらには久々の公式戦出場を果たしたKasim Adamsと多くの選手にチャンスがある。

 今節のゲームはBaden-Schwaben Darbyである。現在はバーデン・ヴュルテンベルク州という形で1つの州になっているが、かつては様々な王国が点在していたドイツ国内において、バーデン王国とヴュルテンベルク王国がそれぞれ存在していた。ホッフェンハイムはバーデン王国の北部に位置し、シュツットガルトはシュヴァーベン王国としても知られているヴュルテンベルク王国の中心的存在となっていた都市である。地図上で隣合っているかつての王国がフットボールを通じて剣を交える今節のTopspiel。15,000人を超えるアウェイサポーターの来場が見込まれるが、"Nord Baden" の誇りを胸に好調なライバルを斬ってシーズンダブルを狙う。


VfB:強さは本物。快進撃の先に見据える最高峰の舞台。

 前節、ホームでウニオン・ベルリンに快勝した3位・シュツットガルト。残留争いで苦労を強いられた昨季までの戦いとは打って変わって、今季は開幕から上位に位置してシーズンを進めてきた。首位のレヴァークーゼンが圧倒的なパフォーマンスでリーグを席巻しているため陰に隠れてしまっているが、彼らも称賛されるべきパフォーマンスを披露している。

 開幕からゴールを量産して大きなインパクトを残したSerhou Guirassyに加え、現在のリーグ戦でドイツ人選手トップとなる14ゴールを記録しているDeniz Undavといった前線のタレントに目が行きがちだが、各ポジションに優れた働きをするプレーヤーがいる。それが顕在化したと言えるのが今月のインターナショナルマッチウィークに招集されたドイツ代表の顔ぶれだ。以前から招集されていたChris Führichに加えて、初招集となるUndav, Maximilian Mittelstädt, Waldemar Antonの合わせて4選手が招集されることになった。もちろん、彼ら以外にもSebastian Hoeneß監督の愛弟子であるAngelo Stillerなど素晴らしい選手が多くプレーしているのが今季のシュツットガルトだ。

 彼らが最後に欧州の舞台でプレーしたのは、UELに出場した2012/13シーズンまで遡る。UCLの出場となれば2009/10シーズンまで遡ることになる。この間に2度も降格の屈辱を味わった。特に2018/19シーズンの降格は2部で3位だったウニオン・ベルリンに下克上を許してしまった。これは昨季までの直近15シーズンで僅かに3度しかない最大級の屈辱だった。ブンデスリーガ復帰後も残留争いに巻き込まれることが多かったが、今季は大躍進を果たしている。どん底を見たドイツ屈指の古豪は、快進撃の波に乗って欧州最高峰の舞台へ突き進む。


プレスカンファレンス

TSG:Pellegrino Matarazzo

守備での失敗について。
「どのような構成であっても、全てを守り切る選手に頼ることになる。VfBの攻撃陣を止めるために、少年たちは良いエネルギーを見せている。多くの選手が居て、我々にはたくさんのオプションがある。」

VfBでの過去について。
「長く働いていると、そのクラブが特別なものであることには変わりない。でも、試合を重ねるごとにそれは薄れていく。」

この試合の意義について。
「我々にとっても、我々を取り巻く環境にとっても重要な決戦だ。エモーショナルなゲームを本当に楽しみにしている。18:30キックオフということもあって、さらに特別なゲームになるだろう。どの試合でも勝つことを目標に臨んでいるし、それを信じている。対戦相手はそれぞれ異なるが、準備はできている。BVB戦やSVW戦と同じようなエネルギーをピッチに持ち込まなければならない。そうすれば勝つことができる。」

VfBの成功について。
「今季、VfBが歩んできた道は並外れたものだった。これは様々な要因によるものだ。Sebastian Hoeneßは素晴らしい仕事をしているし、チームも彼の考えにピッタリ合っている。全員が自分の強みを発揮できる。彼らは流れの中でプレーしているようだ。それを常に説明することはできない。」

Maximilian BeierのA代表選出について。
「彼は間違いなくそれに値する。Maxiはわれわれにとって非常に効果的だし、それはどのチームにとってもそうだろう。Maxiは準備段階で浮き沈みがあったが、それも成長の一部だ。Maxiは実直な性格だ。彼はピッチの中では動物になり、ピッチの外では内気な少年なんだよ。」

VfB:Sebastian Hoeneß

ドイツ代表に4選手が招集されたことについて。
「4人の選手たちに大きな賛辞を送りたい。自国でのEUROを目の前にして、彼らが自分らしさを発揮できていることを嬉しく思っている。ドイツ代表に4人の選手が居ることもVfBにとって素晴らしいことだ。それは我々全員にとって、我々がプレーしているシーズンにおいての確認でもある。成果が目に見えるのは嬉しい。我々は誇りに思う。」

守備陣の人事状況について。
「不平不満を言う理由は無い。我々は強いチームをピッチに送り出す。TSGにもCBに2人の欠場者がいる。我々も同じだ。構造的にも内容的にも解決策を見つけなければならない。」

古巣との対戦について。
「私はまだジンスハイムでVfBの一員として対戦したことがない。私にとっては特別な試合だ。長い間会ってなかった人たちにたくさん会えるからね。」

対戦相手のTSGについて。
「前半戦で彼らがどれだけ効果的なプレーができるのかを見ただろう。彼らは今、順位を上げている。TSGは対戦するのが難しく、ピッチ上には本当に良い選手がいる。我々は高い集中力を持たなければならない。私にとって重要なのは、ピッチに巨大な明晰さと決意をもたらすことだ。良いゲームをして、良い結果を残してインターナショナルブレイクに入りたい。」

ジンスハイムでの試合について。
「素晴らしいサポートがある特別なアウェイゲームになるだろう。しかし、私はこのようにも言わなければならない。我々はいつも対戦相手のスタジアムで素晴らしい応援を受けている。それは頼もしいことだ。」


予想スタメン

von kicker

TSG Hoffenheim 《3-4-1-2》
Baumann - Akpoguma, Grillitsch, N'soki - Kaderabek, Stach, Tohumcu, Skov - Kramaric - Bebou, Beier

VfB Stuttgart 《4-2-3-1》
Nübel - Vagnoman, Anton, Ito, Mittelstädt - Karazor, Stiller - Silas, Undav, Führich, Guirassy

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Anton Stach(TSG)
・Umut Tohumcu(TSG)
・Waldemar Anton(VfB)
・Maximilian Mittelstädt(VfB)

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