23/24 Bundesliga 22. Spieltag #TSGFCU

2024年2月16日 20:20

2024.02.17 Sat.
23/24 Bundesliga 22. Spieltag
TSG Hoffenheim : 1. FC Union Berlin
🇩🇪15:30 / 🇯🇵23:30

データ＆ファクト

・TSGは、FCUとのブンデスリーガにおける直近2度の対戦でいずれも勝利を挙げている。これはFCUと対戦した最初の7試合で挙げた勝利数と同じである。また、TSGはFCUとの9度の対戦全てでゴールを決めており、1試合平均2ゴールを記録している。

・TSGはブンデスリーガ直近12試合で、12月上旬のBOC戦で挙げた1勝（6分5敗）に留まっている。第10節以降、TSGが獲得した勝ち点9（M05と同じ）より少ない勝ち点に留まっているのはSVD（勝ち点5）のみである。

・FCUはNenad Bjelica監督の下で戦ったブンデスリーガ9試合で勝ち点14を獲得した。Bjelica監督が就任して以降、同期間でFCUが挙げた勝利数（4勝）よりも多く勝利しているのは首位のB04（6勝）のみである。

・FCUはブンデスリーガにおけるアウェイゲーム10試合未勝利（2分8敗）が続いており、第2節に昇格してきたばかりのSVDに1-4で勝利したのが今シーズン最後にして唯一の成功を祝ったゲームである。現在のブンデスリーガでアウェイゲーム未勝利がより長く続いているのはM05だけ（シーズンを跨いで15試合）である。

・TSGは今季のブンデスリーガで1度しかクリーンシートを達成しておらず、これより少ないのはFCA（0試合）のみである。ただし、FCUとの前回対戦では0-2で勝利を収めてクリーンシートを達成している。また、TSGはブンデスリーガにおける直近のホームゲーム13試合連続でクリーンシートを達成していない。今節も失点して14試合連続となれば、ブンデスリーガにおけるクラブワースト記録更新となる。

・FCUは今季のブンデスリーガで決めたゴールのうち45%（20得点中9得点）がヘディングによるものだった。一方、TSGのヘディングによるゴールの割合は5%に留まり、これはFCBと並んでリーグワーストの数字である。

・TSGが今季のブンデスリーガ21試合で無得点に終わったのは、3-0で敗れた第17節のFCB戦だけである。リーグ内では首位のB04だけが今季は無得点試合が無い。一方、FCUは無得点試合がリーグワーストの11度を数える。

・TSGのAndrej Kramaricは、1-1の引き分けに終わったKOE戦でゴールを決めてホームゲーム4試合連続ゴールを記録した。TSGで最初にこの記録を達成したのは2016年のSandro Wagnerである。なお、KramaricはブンデスリーガにおけるFCUとのホームゲーム3試合で3ゴールを記録している。

・今季のブンデスリーガにおけるTSGのスタメン平均年齢は28歳と187日、FCUは28歳と278日となっている。この2クラブよりも平均年齢が高いのはBOC（29歳と237日）のみである。

・FCUのKevin Vollandは、WOB戦でゴールに関与してチーム最多となる6得点目の関与（2ゴール4アシスト）となった。Vollandは2012年から2016年までTSGに所属。132試合に出場して33ゴールを記録した。

TSG：止まらぬ未勝利。攻守のバランスを保ちたい。

　前節、ホームでケルンと引き分けた8位のホッフェンハイム。守備に重きを置いて、スピード自慢のアタッカーを軸にしてカウンターでゴールを狙う形でゲームに臨んだ。守備的な戦い方を選択したという意味では満点に近い内容のゲームだった。ケルンにチャンスらしいチャンスを作らせず、枠内シュートは1本に封じ込んだ。残念なことにこの1本は失点となった直接FKだったわけだが、不安定だった守備が安定していた。一方で、攻撃面に目を向けると物足りない内容となった。Maximilian BeierとIhlas Bebouの両WGのスピードを生かしたカウンターで相手ゴールに迫るシーンはあったが、90分を過ぎるまでゴールを奪えなかったのだ。これには日曜夕方にスタジアムに集ったファンも不満を抱き、試合後は選手たちと意見をぶつけ合うシーンが見られた。

　序盤戦で勢い良く勝ち点を積み上げたためそこまで大事には至っていない。また、順位表を見ると6位のフランクフルトと勝ち点5差の8位のため悪くないように映る。しかし、11月以降の公式戦14試合で1勝に留まっている上に、降格圏に沈む3クラブとの対戦でいずれも勝ち点3を奪えなかった。シーズンを通して内容自体に目を向ければそこまで大きな変化は無い。果敢に攻めて得点するが、勿体ない余計な失点を喫するところまで同じだ。強いて言えば、序盤戦の方が決定力が高くxGスコアを上回る事が多かった上に、劇的な勝利が複数回あって幸運に恵まれていたとも感じる。運に見放されている現状に、Pellegrino Matarazzo監督は正念場を迎えているのだ。

　攻撃的にプレーすれば失点が嵩み、守備的にプレーすれば得点が減少する。バランス良くプレーできる落とし所をどれだけ早いうちに見つけられるかが、チームの復調と欧州カップ戦を諦めずに済むための大きなポイントとなる。チームの柱であるAndrej Kramaricや、攻守で重要な働きをしてきたAnton Stachといった主力選手をサブに置いてスタートさせた前節のように年が明けてから様々なことにトライしているTSG。Matarazzo監督の解決策に注目したい。

FCU：チーム一丸で残留へ、連勝狙うアウェイゲーム。

　前節、ホームでヴォルフスブルクに勝利して16位との勝ち点差を5に拡げたウニオン・ベルリン。前半にDFLへの投資家参入に反対するファンによる物の投げ入れで長時間試合が中断するアクシデントがあったが、45分+25という滅多に見ることのできない時間帯にゴールを決めてそのまま逃げ切った。

　今季は夢の続きを描いていくシーズンになるはずだった。しかし、シーズン序盤に大きく躓いて成績面で言えばその夢は絶たれ、厳しい現実を突きつけられている。ブンデスリーガ第3節から公式戦16戦未勝利。この間に公式戦12連敗も経験。これにより2部時代からチームを率いて、UCLに出場するまでクラブを大きくしたUrs Fischer監督がチームを離れた。通常であれば解任される監督はクラブからその情報がリリースされるのみだが、彼の場合は惜別のセレモニーが開催された。苦楽を共にした指揮官との別れは、長期間勝利から離れたこと以上の悲しみがあったのだろう。

　悲しみを乗り越え、苦しい状況を打開しようとしているウニオンは、新監督に就任したNenad Bjelicaの下、公式戦10試合で4勝2分4敗と調子を取り戻しつつある。その大きな要因と言えるのが安定した守備だろう。監督交代後は既に4度クリーンシートを記録している。前節は倍以上のシュートを放たれる劣勢のゲームとなったが、GKのFrederick Rønnowが4本のセーブを見せるMOTM級の大活躍で完封勝利に貢献した。第2節のダルムシュタット戦で勝利して以来アウェイでの勝利がないウニオンだが、堅固な守備を武器に敵地で1400人のUnionerと共に連勝を狙う。

プレスカンファレンス

TSG：Pellegrino Matarazzo

― 1.FCウニオン・ベルリンについて。
「シーズン序盤は振るわなかったが、新監督の下で安定した。FCUは情熱と団結力でディフェンスして、オフェンスではトランジショナルプレーとセットプレーの強さに頼っている。FCU相手にゴールを決めることは簡単なことでは無い。ここ数週間でオープンプレーからゴールを決めたのはFCBだけで、他のゴールは全てカウンターアタックかセットプレーからだった。」

― 勝利への自信について。
「KOE戦で見せたような守備をして、ピッチで戦うこと。攻撃のバリエーションを増やして、より効率的にプレーすること。それができるからこそ勝利できる。」

― 守備的とされたプレースタイルについて。
「どの試合でも守備をしっかりすることが必要だ。これまでは失点が多すぎた。試合中にリスクを冒すことはいつでもできる。KOE戦でチャンスをモノにして2-0で勝利していたら、誰もが成熟したパフォーマンスだと語るだろう。」

― 試合前のプレッシャーについて。
「どの試合でもプレッシャーを感じる。しかし、日々のビジネスでプレッシャーを感じるのは得策では無い。それでも決断を下す余地が必要となる。そうでなければ行動できないから。緊張と弛緩の最適なバランスを取る必要がある。私は選手と密接な絆を感じている。」

― Andrej Kramaricについて。
「先週、スタメンに入れないだろうと彼には話をした。彼は常にピッチに立ちたいと願っているプロフェッショナルだから、もちろん、それには満足していなかった。それから彼はピッチに立ってゴールを決めた。途中出場する選手たちは、スタメンに値することを私に証明しなければならない。今週、彼は本当に良くトレーニングしている。」

― Pavel Kaderabekについて。
「Pavelは並外れた人間で、試合に対する姿勢も並外れたものがある。もうこれ以上は無理だという限界までプレーする。同時に、彼は多くの物事を分類することができ、全てを肯定的に捉えている。彼はチームや試合において、我々にとって非常に価値のあるプレイヤーだ。」

― David Jurasekについて。
「Davidは最初の数分間はよくやってくれたと思う。彼は調子を上げるのに時間がかかった。非常に良く前進できる選手で、ゲームも理解している。彼がここに居てくれてとても嬉しく思っている。」

FCU：Nenad Bjelica

― 人事状況について。
「Andras Schäferは週末に縫合手術を受けるため欠場する。Kevin Vogt, Christopher Trimmel, Janik Haberer, Joship Juranovicがチームに戻ってくる。これはとても心強いことだ。Juranovicは20人に入る可能性が高いが、彼は途中出場でチームを助けることができるだろう。Alex KralとHabererが右サイドでどのようにプレーしたのか正しく判断する必要があり、急ぐ必要は無い。」

― CBについて。
「DF全員がそこにいるのはとても贅沢な事だと思う一方で、誰もミスが許されないということも意味している。他の選手よりもピッチに立つ時間は長くなかったが、Paul Jackelの頑張りには賞賛の言葉を送りたい。」

― 得点について。
「もっと得点できることを願っているし、それを一番望んでいる。Mainzではもっと得点できるチャンスが多くあったが、Sinsheimではより成功できることを願っている。」

― Yorbe Vertessenについて。
「Yorbe Vertessenはとても良いトレーニングをしてきたが、WOB戦でMikkel Kaufmannを投入した決断は純粋に体格の違いが理由だ。しかし、私は彼にとても満足しているし、チームにとてもフィットしている。」

― 週末のゲームについて。
「チーム全員は先週末のゲームに向けて全てを投じてきた。TSGという良いチームを相手にもう一度それを行う必要がある。Vogtがプレーのヒントを与えてくれるかどうかはさておき、我々の助けになるだろうし、そもそも我々にはアナリストが十分に居る。」

―TSGについて。
「TSGの現状についてはあまり話したくない。順位表を見れば彼らは我々よりも良い状況にあるが、土曜日に向けて自分のチームに集中している。」

― ボランチについて。
「Kralは今となっては右サイドバックだ。(笑い)(軽い冗談)」

― キャプテンについて。
「選手会がほとんど残っているから何も変える必要は無い。キャプテンを変更することは無い。」

予想スタメン

TSG Hoffenheim 《3-5-2》
Baumann - Kabak, Grillitsch, N'soki - Kaderabek, Prömel, Skov - Kramaric, Tohumcu - Bebou, Beier

1.FC Union Berlin 《3-5-2》
Rønnow - Doekhi, Vogt, Diogo Leite - Trimmel, Khedira, Gosens - Tousart, Haberer - Volland, Hollerbach

Drohende Sperren - 4 Gelbe Karten -
・Anton Stach（TSG）
・Diogo Leite（FCU）
・Robin Gosens（FCU）

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