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聴神経腫瘍について⑤(~退院まで)

複視や突発性難聴の症状を自覚してからの各科受診・MRI撮影にて、
突如発見された脳腫瘍(聴神経腫瘍)・・・。
この腫瘍発見までの経緯と対処、その後の生活等を備忘として、
この症状に悩む方への参考までに整理したいと思います。

*前回記事です。


退院までの日々

症状が緩和してきてからは徐々に退院に向けリハビリ行ったり、手術前の入院生活に戻していきました。
リハビリは身体系機能回復を主とすると思いますが、身体・心肺機能はあまり手術前と変わらない感じでした。むしろ、腫瘍摘出の影響か、ふらつき感が手術前よりも顕れて『浮遊感』を伴い、運動しづらい状況は続きました。
また、就業復帰を見据えて、持ち込んだ自宅PCでシミュレーションしてみました。概ね1時間くらいは出来そうですが、疲れが出て休みの繰り返し。
体調としては、フラつきや右耳難聴、緩和してくるものの頭痛や首痛は続きます。しかし、ほんの少しづつですが、改善を体感していきました。
縫合部分の抜鈎は出術1週間後に行いました。後頭部なので、看護師さんに写真を撮ってもらいました。ホッチキスで20弱箇所を止めていたので痛々しかったです。それを抜くにあたって痛みを覚悟しましたが、チクッとするくらいで痛みは無かったです。
休みの日には家族が荷物を交換しに、病棟前まで来てくれました。コロナ禍で面会は出来ないので、扉越しに久しぶりに会えて、元気をもらうことが出来ました!

退院するにあたって

当初退院予定(10/7~8)よりも早い段階で、「経過良好だから、退院にむけた準備をしましょうか」と担当医ではない、回診にいらっしゃった医師から(恐らく病棟医長)。
担当医と相談しながらとの話でしたが、こちら側のそもそも(脳神経外科の他に眼科等不安要素)は、今どういった状態でどのような治療方針といった話がないまま、こういったお話だったのでこれはまずいなと。
その日に退院するにあたってクリアにしたい要素を箇条書きにして看護師さんに渡して、返事貰うようにお願いしました。
しかし、看護師さんからは「医師側と看護側でコピーして共有しますね、内容はご自身で確認しておいてくださいね」との話でした。話をする時間は回診の数分で出来ないから紙で書いて渡したのに・・・。
当初依頼した質問の回答を頂くとか、別途話す場を設定するとかを期待しましたが、繁忙なので難しいんだろうなと自己理解、患者と医師のコミュニケーションのつなぎ役もしくはツールはあってほしいと切に願うのでした。
結果、退院までクリアにしたい以下は確認して理解したので、10/5退院予定となりました。
①摘出腫瘍の病理結果と残腫瘍の対応
 →病理診断結果は退院までには出ないので、退院後の通院にて
②複視の原因と治療方針
 →複数回の検査にて症状見極め要、後日通院にて
③再発した難聴の対応と回復目途踏まえた職場復帰予定日
 →ステロイド内服で回復を待ち、10/18の次回通院で診断。
 →職場復帰は通院結果を踏まえてにしたいことから10/20迄としました。

2週間ぶりの自宅凱旋!

退院日は決まったので、会社への連絡や申請書類の病院への申し出手続き、家族への連絡等(当初からの前倒し退院で妻のお迎えも調整)行いました。
退院当日は10時30分には病棟出発で費用精算を行い、電車で妻と帰宅することができました。帰宅にあたっては、今時点でどの程度の影響があるか感じたい為、電車で帰ることとしました。頭痛やふらつき、難聴等あり結構大変。今後が思いやられる感じでした

人生初の長期間入院&全身麻酔/開頭手術を終えて・・・

このような形で、2週間に渡る手術・入院を何とか終える事ができました。今現時点で振り返ると、入院の最たる目的(となってしまった)である脳腫瘍摘出は、完全ではないものの切除した事自体はよかったと思う。後は悪性でない事と今後増悪しない事を願うばかりである。然るべき結果を踏まえて、必要な対応をしていきたいと思います。
また、手術前から続くそもそもの対処したい症状である複視と難聴は経過観察がベースとなるであろうか、対応方針を結論づけたいと思ったが、上手くいかないものだと腹落ちさせよう。

退院日の朝にお会いしたK教授から「手術はけがの治療側面もあり、体力や機能向上により、ふと回復を感じる事もある。今回の手術で生まれ変わったと思い、変化と付き合って頂きたい」旨の言葉をもらいました。ものは考えよう、焦り過ぎずに行きたい。
人生初の長期間入院(全身麻酔&開頭手術込み)は、怖い/痛い等々してきたが、ここまでは思いっきりの想定外は起こっていないとは思う(病理診断結果は気になりますが・・・)。
仕事復帰に向け、心身ともにリフレッシュしていく自宅療養期間にしたいと思います。


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