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そういえば磁器と陶器の違いって?

こんにちわ!

さて問題です!上の画像は磁器?陶器?どっちでしょう?

正解は磁器です!

これを読んで今さら何言ってるの!って方もいると思いますが!僕が個展などでアテンドをしていると良く質問されるワードランキング上位に上がってきます!なので今回は磁器、陶器の違いをざっくりとまとめていこうと思います。これから陶芸始めたいな!って方や器に興味あるけどどんな器がいいのかな?等の役に立てればなと思います。

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まずは磁器から!ちなみに僕の制作する作品は磁器作品が殆どです。僕の場合は透明感のある釉薬をたくさん使うので出来るだけ白い生地になる磁器に行き着きました!何故白い磁器が良いのかと言うと!例えば、EXITの兼近さんの様に髪をピンクに染めたい時に髪を一度脱色してからピンクを入れていきますよね!それと一緒で黒にピンクを入れてもピンク色がわからない!ざっくりとこんな感じです!話しがそれてしまいましたが!透明感や繊細な色を使っての表現をするには磁器は個人的におすすめです。

ではちょっとだけ専門的に!磁器とはなんだ?

まず、焼き物の成分は長石、珪石、粘土の3つの成分から成り立っています!
※磁器は長石30%珪石40%粘土30%が主な成分になっています!これを混ぜれば白い磁器が出来上がります。

ふ〜ん…。

たぶんこんな感じに思っている方もいると思います。いきなり長石とか珪石言われても意味不明ですよね!

実は長石+珪石はガラスになるんです!ざっくりですがガラスになるんです!
磁器の成分は半分以上がガラス質になっているので種類にもよりますが、ランプシェードの様に光を通すモノもあります。
粘土成分も鉄分の少ない陶石やカオリンなどを調合して白くなるように計算されています。
焼き上がりがガラス質になっている為、水を注いでも漏れる事が無くなります。生地の空気層が無く薄く繊細な成型が可能になります。

磁器の特徴 白い器が作れる
      釉薬の色をはっきりだせる。
      薄く繊細な成型ができる。

デメリット お湯を入れると熱い
      厚く成型すると重い
      粘土の価格が高価
      

ホント触れた程度ですが!磁器の特徴です。

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続いて陶器!
陶器の成分になりますが!陶器はもともと自然原料を主体に作られているので、磁器よりも鉄分や他の金属原料が含まれています。その為、白さはなくなりますが数えきれない程の色や質感の粘土が存在します!
磁器は化学的に調合されたモノが殆どですが!陶器は世界中のあちこちの山でそのまま使用出来るモノも存在します。

陶器の人工的な調合はこちらになります。
※長石10%珪石40%粘土50%辺りが陶器ですが!先程の磁器の成分と比較します。

磁器の成分※長石30%珪石40%粘土30%

陶器の成分※長石10%珪石40%粘土50%

比較すると磁器は長石30+珪石40でガラスが70%ですが!陶器は長石10+珪石40でガラスが50%になっています!これが成分的に比較した磁器と陶器の大きな違いになります。
また、陶器は生地の中に小さな穴がたくさんある為保温性に優れています!お湯を入れてもあまり熱くならないです!ただ、穴がたくさんある為磁器の様に薄く成型するのは困難な作業になります。強度も弱いのである程度の厚みが必要になります。

陶器の特徴 保温性がたかい
      いろんな種類の土が存在する
      厚く成型しても軽さがある

デメリット 白さは磁器より弱い
      強度は磁器より弱い
      吸水性があるので手入れが必要

今回の記事はほんの一部です。もっと突っ込んだ内容を書くことも出来ますが!まずは磁器、陶器の違いってこうなんだ!って所をわかってもらえたらなと思います。
楽しく作って、楽しく使う事から始める事が大切だと思っています。

最後に磁器、陶器の画像を交互に貼っていきます。

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気軽に覗いてください。

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