【怪談手帖】青虫様【禍話】
知人の叔母にあたるAさんの少女時代の体験談。
ある夏の事。両親の仕事の都合で、彼女は親戚筋の家へと暫くの間預けられる事となった。
その家というのは盆地にあって、農家というわけではないが大きめの畑で自家用の野菜を沢山作っていた。
実際に行くのは初めてだったが、普段からAさんの両親とは懇意にしており、胡瓜やトマト、茄子などをお裾分けしてもらったり、お菓子などを贈ってくれたりしてくれたそうだ。
そんな家だから彼女も抵抗もなく、自分の家より大きくて広いうえに自然も多い所で過ごせる