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「ぬりかべ」といえば、ゲゲゲの鬼太郎の仲間として有名な妖怪である。元々は民族学者の柳田國男によって福岡県遠賀郡で聞き取りされた怪異で、行く手が壁となって進めなくなる現象を指し、落ち着いて壁の下の方を払うと消えるなどと伝わっている。 妖怪好きには近年、絵巻物に同名の図が見つかって議論になったことも記憶に新しいかもしれない。何にせよ、全国的な人気を得ているぬりかべは独立したキャラクターとなっているが、大本の現象 ――道を歩いていて急に先に進めなくなるという怪奇現象―― につ