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春は模様替えから

今日はめずらしく平日の休み。
ちょっとした所用があるほか、これといってやることはない。

とりあえず、いつもと同じように朝ごはんを食べて洗濯物を干す。
一段落してコーヒーを飲みながら、久しぶりに模様替えでもしようかなと思い立つ。

模様替えといっても、飾っているポストカードを掛け替えてみたりするだけなんだけれど。

いま置いているのは、ドアノーの写真3点とレッサー・ユリィの《夜のポツダム広場》のキャンバス。どれもお気に入りで、しばらくレギュラーメンバーだった。

いままでのは、白黒の写真と夜の風景。
じゃあ、ひとつここは春らしい風景画でも、とポストカードを綴じているファイルを本棚から抜き出す。最近はきちんと一枚一枚綴じるのをサボりがちなので、買ったときに入れてもらった紙袋のまま、図録と図録のあいだに差し込んであったりするものもたくさん。

なんだろうな、こうやって見ていると秋や冬、夕焼けに照らされた風景といったような色味を抑えたものが多い気がする。案外、春らしいのって少ないかもしれないぞ。

あれこれ見ていたら、気が付けばもうすぐお昼だ。掃除をしているときにアルバムを見てはいけない、というのは鉄則だけど、ポストカードもおなじだな。一枚一枚、つい眺めてしまう。

いろいろ見て、さいごにドービニーの《花咲くリンゴの木》を手にとった。ちょっと桜っぽいし、お花見している風の人もいるし、春らしいんじゃないだろうか。
派手ではないけれど、緑に白い花が映えて、部屋の空気もちょっと明るくなった感じがする。

ドービニーの《花咲くリンゴの木》
イスラエル博物館展で買ったもの。

ところで、リンゴの花っていつ咲くんだろう。
気になって調べたら、日本ではちょうど桜の花が散ったあとくらいから咲くようだ。街中でもぽつぽつと桜が咲き始めたところだし、いま飾るにはぴったりかも。

どうやら4月のはじめは寒の戻りとなるらしいけれど、気持ちは春に向けて。

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