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新材だけで作るのではなく古材を使ったお店づくりのこだわり

 *サカナノミライを作る時に意識したのは食の生業を多角化すること。その上で効率よく、清潔に働く場所を作りたいと考えていた。また、立地条件として駅近物件ではなく、大きな公園の付近であることを優先した。
 私の住まいは三鷹市の外れに位置しており、調布市と府中市の境目が程近い三鷹市。生活環境は都内と思えないほど自然と向かい合える地域で、春には野草や木の実狩りができ、初夏には蛍がとんで、秋になると刈り上げた田んぼにイナゴが飛び交い、ピクニックをしたり子供たちが思いっきり羽を伸ばして遊ぶことができる大きな都立公園が数カ所集まる、そんなところです。その自宅から2キロほど離れたところにあるのが、サカナノミライがテナントインしている『*深大にぎわいの里』である。深大にぎわいの里は旧卸売市場を利活用した複合施設で、一階には既存の魚屋さんや肉屋さん、産直野菜市場や飲食店など、二階にはオフィスや学習塾にレコーディングスタジオ、スナックといった個性豊かな店舗が集まってできている地域に根ざした場所です。最寄駅としては京王調布駅ですが、駅からお店までは早歩きで15分。なので利用ユーザーは主に地元の方。そんな場所ではあるが、私にはサカナノミライを出店するには好立地にしか思えなかったので、早々に契約に踏み切りました。
 現状、売り上げは正直伸び悩んでいるが、可能性がまだまだ有るのがサカナノミライ。運営に関してはまた後日投稿するとして、今回はこの立地に作った店づくりのお話。
 大体の店舗は店舗デザイナーがいて工務店発注で施工に進むことが多いのではないかと。速やかに開業するならば合理的で、この方法が妥当かと。でも、サカナノミライの作り方はというと、店舗デザインは私と妻です。細かなレイアウトはこれこれまでの私の経験をもとに、働きやすく、衛生的に保てる動線を考えました。デザインに関しては、妻が絵を描いて細かな色合いなどを考案してくれました。それを直接、大工さんに持っていき、「これを形にしてください」とお願いする。

店外イメージ

(外観イメージ)

レストラン

(店内イメージ1)

加工場イメージ

(店内イメージ2)

レイアウト最新

(レイアウト)

着工から4ヶ月かかりましたが、結果として出来上がったお店に対しての愛情はこの上なし。例えると、フルオーダーでマイホームを立てたのと変わりはなく、私にとっては自宅よりも長くいる場所なので、仕事に対するモチベーションが維持できる環境となりました。

そんなサカナノミライの施工のこだわりは
1、できる限り古材や古道具を活用
 新材を使わなくても身の回りには資源が沢山あり、再利用することで環境にはも
 ちろん良いのだが、それ以上にお店に温かみが加わる。
2、高さを出すことで圧迫感を軽減
 小さなお店なので天井を高くすることで、空間にゆとりを持っています。
 収納も高いところに作ることで機能性を高めている。
3、海や水を彷彿させる色の外観
 海から離れた調布に、ポツンと鮮やかな青壁を演出することで、少しでも海を身
 近に感じていただけらばと。
4、働く姿が通りから見えるようにしている
 軒先を通る子供達に働く大人の姿を見ていただきたいと思い、大胆に厨房が見え
 るようにしています。

施行中は大工さんお邪魔にならないように、私も作り込みに参加して愛情注入していました。そんなこともあり、出来上がった時の喜びはこの上なく嬉しかったです。

そして完成したサカナノミライがこちら

素敵な空間にしあがりました。
ぜひ実際の店舗もご覧いただければと思います。

182-0017
東京都調布市深大寺本町1-11-1
*サカナノミライ
=https://www.instagram.com/sakanano_mirai/?hl=ja
=https://mobile.twitter.com/sakanano_mirai
=https://www.facebook.com/sakananomirai

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