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自動運転神話の未来のついて考えた!②<技術的壁「周辺状況の把握」 > ~元自動運転の開発に携わった者として~

皆さん、こんにちは!
UNZANです。
数あるSNSの中から、UNZANの記事を選んでいただき感謝です。
少しでも読みやすく、皆さんのプラスになることを発信する為に精進していきます!

先日、tweet済みの記事の話です。
タイトルにあるように、元自動運転の開発に携わった者としてのリアルをお伝えしたいと思います。

そして、前回の

の続きになります。

<前回の続き_結論! 自動運転って実用化するの?>

完全な自動運転が、実用化されるのは私が生きてる間ではないと思っています。

私が設定した壁は
「技術的壁」
「法律的壁」
「世論の壁」
があります。

そして、今回は「技術的壁」の中の「周辺状況の把握」についてです。


<絶対に必要な機能>

周辺を認識する上で絶対に必要なのは「目」です。
自動運転の世界では、カメラを使っています。
しかも、複眼式になります。
単眼カメラでもある程度距離認識は出来るのですが、複眼式の方がより精度の高い位置情報を得ることができます。
究極の「目」を開発できれば、原則「目」だけで自動運転は可能になります。
実際に人間も、運転に必要な情報のほとんどを目から吸収しています。
一部聴覚も使いますが、聴覚障害者の方が運転できないわけではないので、視力さえあれば運転に対する認知判断はできるはずです。

<カメラは人間の目と一緒>

漫画の世界では、壁の向こうが見えたり、暗闇で色々なものが見えたりすることがありますが、自動車に搭載されているカメラは、人間の目と同じ見え方をします。
つまり、人間の目に見えないものは見えないのです。
ここで非常に重要なキーワードが「死角」となります。
カメラの数を、増やせば増やすほど死角はなくなります。
しかし、デザイン性と居住空間をキープしたまま、多くのカメラを車両に搭載することは困難を極めます。
当然、 価格にも跳ね返ってきますので、より少ない数のカメラで自動運転が可能になることが望ましいのです。
完全にすべての死角を無くすことは、現実的に困難だと認識するしかないのです。

<死角は他にも>

先ほどまで話していた「死角」は、 自分の車の死角の話です。
実際に公道を走っていると、自分の車の死角以外にもたくさんの死角があることに気付くはずです。
教習所でも習うのが、 駐車中の車の陰から飛び出してくる子供です。
このような死角も、車は認識しなければ自動運転はできないのです。

<カメラの死角を補う、レーダーやレーザー>

自動運転ではメーカーによりますが、ミリ波レーダーを使っていることが多いです。

ミリ波レーダーの詳しい動画はこちらを見ると分かりやすかったので、参照いただければと思います。
※リンク先と当方とは関係はありません、わかりやすい動画だったので参考にさせて頂いているだけです。

このようにカメラだけでは知りえない情報を、ミリ波レーダーなどのレーダーを使って確認をしているのです。
ただしミリ波レーダーにも弱点があり、捉えた物体が本当に「人」なのか「自転車」なのか「車」なのかを、識別する必要があります。
この識別がとても重要であり、難しいものでもあります。
認識を間違ってしまうと、その後の判断操作に影響が出ます。

今回リンク先の動画でも表示されていましたが、物体との距離が分かるだけでありその形などは分かりにくいのがミリ波レーダーの特徴です。

<カメラとミリ波の両立が大切>

現在の技術では、カメラとミリ波レーダーで周辺状況の把握をする以外に方法がないのが現状です。
ドローンを追尾させるなど、新しい発想で色々なことを考えることはできるとは思いますが、非現実的なものであると私は思います。
車に車載したカメラやミリ波で、人間以上の周辺状況の把握が出来なければ、自動運転の未来はないのです。

<余談>


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TOYOTAについて、元従業員目線で語ってます! 生産方式についてもです!

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