「生きづらさ」解消に向けたコミュニティの可能性 vol.2
DAOの構築・運用をサポートするweb3スタートアップUnyteです。
前回に引き続き、今の社会の「生きづらさ」の解消に向けた、オンラインコミュニティの可能性を発信します。
今回の記事では、「生きづらさ」の解消に向けて、オンラインコミュニティを中心とした新たな生き方を追求することが、今よりも生きやすい社会作りに繋がることを紹介し、わかりやすく解説していきます。
こんな方に読んでいただけると嬉しいです。
今の社会に「生きづらさ」を抱え、より良い暮らしを目指したい方々
「生きづらさ」を抱えた人々の周りにいる方々
マイノリティ問題に関心のある方々
前回の振り返り
vol.1の記事では、今の社会に存在するマイノリティ当事者の視点を紹介し、今の社会に潜む「生きづらさ」について解説し、このことが深刻な問題であることについて触れました。
詳しくは、以下をご参照ください。
ここからは、vol.1の後半部分で紹介した、「生きづらさ」を解消するための、「共生を避ける方法」について、より具体的に解説していきます。
まずは、社会で共生を避けて生きていく上で、必須となる重要なアプローチ方法について解説していきます。
1. 社会で共生を避けるためのアプローチ
共生を避けるには、少なくとも何らかの形で、社会から独立して生きていけるようにならなければなりません。これは、言い換えると、何らかの新たなシステムを作り上げることが最初に必要であるということです。
では、そこではどのような手順で進めていけばいいのでしょうか。
ここからは、重要なポイントを挙げていきます。
1-1 まずは、仲間を集めよう
まずはじめに、目的に共感し、ともに活動してくれる仲間を集めることが第一歩です。
大前提として、社会から一定程度独立した環境を実現するためには、複数の仲間たちや何らかのエコシステムが必要になるでしょう。これを実現するためには、それなりの人手が必要で、必ずどこかで人を多く募らないといけないタイミングが来ると考えられます。
しかし、闇雲に人を集めてしまうと、仲間割れが起こったり、価値観が揃わなくなったりと、無造作な団体ができあがってしまいます。
そこで、目的を決める、価値観を揃える方法など、基本的な組織作りの作法を、前もって知っておく必要があります。
仲間集めの段取りとして、初期のうちに、仲間の集め方やコツを徹底的にリサーチしておくことが非常に大切です。
1-2 場所や時間を超えて繋がる仕組みを構築しよう
次に、自身のコミュニティに適したコミュニケーション方法を模索しておくことが大切です。
共生を避けられる環境に必要な仕組みとして、自分たちと似た価値観を持つ人と簡単に繋がれる仕組み、そして、時に衝突してしまうような相容れない人や組織と接触してしまうことを避けられる仕組みなどが挙げられます。
このような場合、例えばオンラインツールの利用を考えてみましょう。オンラインツールを利用することで、匿名性が担保され、不特定多数の人や自身が繋がりたい人と簡単に繋がることができます。
これにより、価値観の合わない現実の人間関係を脱したり、似た価値観を持つ人々と簡単に繋がったりすることができるのです。
1-3 コミュニティを広げていこう
上記二つの考え方に沿った環境作りを行いつつ、必要に応じて、場所や時間に縛られない仕組み作りを検討していきましょう。
方法の一つとして、コミュニティにおけるオンライン上の関わり方を充実させることが挙げられます。例えば、対面では会いに行けないような遠方に住む人々でも、オンライン上で簡単に自身のコミュニティに参加できるようにしておくことで、遠く離れた場所に住む人々も巻き込むことができます。
これにより、立ち上げたコミュニティを、より一層安定したエコシステムへと発展させられるでしょう。
オンラインコミュニティについての詳細は引用先などをご参照ください。
⬛︎ 「今すぐ実践できる!オンラインコミュニティ作り方を8ステップで解説」
コミュニティ作りに着目した、オンラインコミュニティを解説するものとして引用
(Doorkeeper HPより引用)
2. 「次世代のコミュニティ」を生きるうえで、気を付けること
社会から独立した形でコミュニティを確立するには、オンラインツールを上手く使いこなしたり、メンバーと継続的に十分なコミュニケーションを取りつつ、お互いにケアできる関係を築くなどの難しさが伴います。
ここからは、これまで紹介したきた考え方を取り込んだコミュニティのことを、「次世代のコミュニティ」と仮に称して、そこで仲間たちとお互いを尊重しつつ生きていく上で大切なことを3つ紹介していきたいと思います。
2-1 コミュニティの目的を明確にする
目的を明確化することは、メンバーにとって居心地のいいコミュニティを確立する上で非常に重要です。
以前、Unyteのnote記事「コミュニティとDAOの未来 vol.1」にて、コミュニティが崩壊しないために避けるべき事項を紹介しました。
⬛︎ 「コミュニティとDAOの未来 vol.1」
「1. 新陳代謝」と「2. 参加者の質」についてご参照ください
目的が不明確だと、コミュニティの新陳代謝が悪化し、新たな参加者の敷居が高くなることでコミュニティの発展が妨げられます。また、コミュニティの価値観が揃わなくなるきっかけにもなってしまいます。
このような形でコミュニティが劣化してしまうと、メンバーの相互理解が遮られてしまったり、不揃いな価値観のもとで度々仲間割れが起きてしまうこともあるかもしれません。
2-2 目的に共感できるかを見極める
目的の明確化に加えて、メンバーや参加者がコミュニティの目的に共感できるかどうかも重要です。
メンバーの目的への共感がないと、コミュニティ内の活動の幅が広がってしまい、本来の価値観を共有しづらくなってしまいます。
こちらについては、以前の記事で、OneGlobalというコミュニティのmAL氏に「DAO※を成功させるための鍵」という文脈でインタビューを行いました。
⬛︎ 「経験者に聞く、DAOの立ち上げ・運営のコツ 〜「OneGlobal Community」mAL氏〜」
目的に共感できていることで、取り組むべき活動や優先順位などが明確になり、活動を前に進めることができます。
立ち上げメンバーは、巻き込みたいターゲット層をうまく言語化し、その指標にあった質の良い参加者を集めることで、ストレスのかからない円滑な活動環境を実現することに繋がります。
※DAO:ブロックチェーンという高度の技術により、参加者の権力や決定権が分散された組織体。広義の意味では、投票等の分散型の意思決定方法を基調とする組織も含まれる。
2-3 メンバーと承認しあえるか
三つ目の大切なこととして、コミュニティ内に、承認しあえるメンバーがいるということが挙げられ、特に、今回の「生きづらさ」解消というテーマでは、これが最も重要なポイントとなります。
承認という言葉がやや抽象的ですので、以下の記事をご参照ください。
⬛︎ 「『承認』のスキル ~『承認の3つの種類』とは?」
コーチングのスキルにおける承認を説明するものとして引用。
(CBLコーチング情報局HPより引用)
ここでも少し「承認」の意義について解説を挟みます。
「承認」の意味について、ここでは、周りに依存せずに相手を尊重することを「承認」とします。例えば、上記の記事でいうと、「存在承認」「成長承認」などがこれにあたります。
具体的には、
日常会話の中で挨拶したり、名前を呼ぶこと
「〜さんは何がやりたい?」「〜さんはどう思う?」など尋ねること
「〜さんは・・が得意なのですね。」など相手の一面に気づいてあげること
などの言動も、承認のうちの一つです。
承認が元になり、メンバーに安心感が生まれると、活動の土台となる日常会話やコミュニケーションが活発になり、コミュニティにとっても価値のある発言をかなり積極的に引き出せるようになります。
メンバーが何を言っても責められないという感覚を持てる状況を、「心理的安全性が守られている状況」と言い、このような状態が維持されると、お互いの共通理解が進み、活動がより一層円滑に進められます。
昨今、「コーチング」や「心理的安全性」というテーマの文献などで「承認」の大切さが説かれているのをよく目にすると思いますが、これは、いかにしてメンバーの積極的な発言や活動を促進できるのかという視点に基づいて、近年になって提唱されたものです。
コミュニティ運営側も、このようなスキルをうまく使い、上記の風潮をバックアップするべきだと考えます。
3. まとめ 当事者のありのままを承認しあえる環境 = DAOが当たり前な社会
社会の中で生きづらさを感じる人に向けて、オンラインコミュニティを用いた新たな生き方を提案を2回の連載記事で紹介しました。
社会のこれからの形として、コミュニティそれぞれが独立・安定して生産活動を行える将来を見つめ、中でも私たちUnyteは、DAOという組織形態に注目し、人々の多様な活動一つひとつが尊重される仕組み作りをサポートしています。
DAOについては様々な捉え方がありますが、かなり砕けた言い方をすると、DAOは本記事で紹介した工夫をちょうど全てコミュニティ内に組み込んだような組織体でもあります。
Unyteは、一人ひとりが持つ魅力や力が必要とされる「生きやすい」コミュニティを、これからも全力で応援致します。
DAO構築・運営やSaaSに関して詳細な情報が必要な場合は、以下からお気軽にご連絡いただければと思います。
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